hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

人は

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

人は死んだらどこに行くのですか?星になるのでしょうか?それとも地獄へ行くのでしょうか?それとも極楽へ行くのでしょうか?気になるののでよろしくお願いします


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

星の光のように

人が死んだらどこへいくか

それは誰にもわからないのです。

死後に極楽へいく、というのも、地獄へいく、というのも先のこと。

先のことはわかりません。わからないことは私の力では信じられません。

だから私は阿弥陀如来という仏様におまかせしています。阿弥陀様は私を極楽浄土に連れていってくれるといいます。

だから私はそうなのだろうなあと聞いています。信じているわけではありません。信じようとしても疑ってしまうのです。
しかし、私は信じられなくとも、阿弥陀様は私を極楽浄土に連れていくと信じています。

だから、私はただそう聞いている。

そうすると阿弥陀様は私だけでなく他の人(誰もがみんな)も極楽浄土に連れていってくださると言っています。

だから誰かが死ぬ時は「さようなら」でなく「またね」と言えます。どういう形で再会できるかもわからないけれど、なんだか少しあたたかい気がします。

しかしながら、「星になる」という表現は素敵です。

今、私に届いている星の光は、何千年も何万年も前に消えてなくなった星の光だったりするそうです。

そう思うと、人が死んだらどこにいくのかは誰にもわかりませんが、遠く昔の私のご先祖様にも、先に亡くなっていった私の大切な人にも、星の光の様に「今」出会えばよいのだと思うことができます。

みんなが支えてくれているいのちを今私が生きている。そして、私もまた、この体の命尽きようと、これから生まれてくる誰かを支えるいのちとしてはたらくことができる。

そう思うと少し安心して死んでいける気がするのです。

それでもやっぱり不安はいつでもおそってくるけれど、そういう時は「南無阿弥陀仏」とおとなえして確かめるのです。
私を支えている全てのご縁が星の光のように「今」届いていることを。阿弥陀様が「今」はたらいてくださっていることを。

阿弥陀様はなんと言っているのでしょう。

また戻ります。

阿弥陀様は私を極楽浄土に連れていくと言っています。

南無阿弥陀仏 なむあみだぶつ

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

丁寧に教えて下さってありがとうございます、まだ先のことですので考えないようにすることにしました、ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ