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人の前で泣けたら。その②

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

お久しぶりです。
私は2月で家を出て、大学の寮に入りました。
24年の願いが叶った…はずです。

押し切るのは、この世の言葉では説明できないほど大変でした。些細なことでと思われるかもしれませんが、全て、全てを捨てて出てきました。大事な手紙、思い出のもの、…洋服だって、女の子には辛いことです。命同等のピアノも置いて。

出られて良かった、と、簡単には言ってほしくない。この後に及んで親に感謝しろという声も聞こえてきますし。

でも両親のお金より、私の命を優先した。
24年耐えて下した決断。殺したくなかったし、死にたくなかったから。

とうとう一回も親に暴力を振るわずに済んだ。良かった…。何千何万の暴力を受けてきたけど、私はしなかった。良かった。。

寮はセキュリティの高さゆえ、学生同士の交流は今はありません。この地に友達はいません。誰もが通ってきた道とはいえ、その孤独は想像を絶します。

医師に処方された睡眠薬を飲んでも、始発の電車の音を聞くまで眠ることができません。朝になってたまにウトウトしても、家族の悪夢しかみません。泣き叫んで、のたうち回るうちに、手や腕を壁に打ち付け傷だらけになってました。

感謝しないといけないはずなのに、私は許すことができません。24年間耐えた苦痛を、地獄を、悲しみを憎悪を、どうしても、どうしても許すことができません。

突然湧き上がる怒りを母親に電話でぶつけ、後悔し、自責します。母親からもなんだか凄い言葉が結構LINEで送られてはきます。猛毒…

また1人で泣いています。
実家では声も出せず泣いていました。
ここでは声を出して泣いています。

でも、ひとりです。

いつまで1人泣くのでしょうか。
ずうっと苦しむのでしょうか。
私の24年間はなんだったのでしょうか。

なぜ私には、普通の子ども時代が無かったのでしょうか。

人の前で泣くこともできなくなるまで追い詰めたアンタたちの罪は重い。

そう言ってやりたいです。

全く回答がこないのはどういうことなのでしょうか。私より後の人からどんどん回答がきてます。選り好みされるんですかね。ハスノハも変わったな。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お久しぶりです【追記あり】

ひろさんこんにちは。お久しぶりです。すぐにお返事できなくてごめんなさい。読んでいたのですが中々言葉が見つからなくて…

きっとね、実際に面と向かってお会いできていたらただただ頷いてお話を聞くということができたんです。「そうだね、そうだよね」って言ったと思います。

ここhasunohaでもそうしたいですが、やはり何か言葉を返さないと問答は成立しない…そういうもどかしさはあります。申し訳ありません。

「24年の願いが叶った…はずです。」

この言葉がとても…とても重くて、本当に。全てを置いて出てきたのだなあと。それを簡単に「それで良かった」とか「これからだよ」なんて言えません。

全てを置いてきても「これまで」はなかったことになるわけでもなく、でも「これまで」の分身である物や環境は今身の回りに無いわけで。
それを思うとただ聞くことしかできず、言葉にはなかなか変えられませんでした。

「これからは良い事あるよ、苦しくないよ」なんては言えません。やっぱり生きることは苦しさを伴います。「これまで」もなかったことにはならないし、「これから」もまた色々あることでしょう。

でもね、ただ一つ言えることは

これまでに無駄はない。あなたの24年は無駄ではないということ。

望んだ環境、「普通の子ども時代」ではなかったかもしれないけれど、取りかえられるなら取りかえたいものかもしれないけれど、それでも今のひろさんを成り立たせるかけがえのない24年です。
それは「猛毒」の環境を肯定するわけでなくて、今の「ひろさん」をまるごと肯定したいという思いです。
もちろん私なんかにはそんな器はありませんが、仏教には、仏様の世界にはどんな私をもまるごと受け入れてくれる安心があるのです。

ひろさんと共にそういう世界に出会えたらと願います。

最近私は「日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?」
https://shop.dze.ro/books/75

という本を読んでいます、少しずつ。それが今のひろさんにとって支えとなるか、悪い刺激となってしまうかはわかりません…。

でも「一人じゃない」という世界に出会ってほしいと願います。そしてその世界こそ「仏様の世界」なのです。

一人でなく、一緒に泣きたいですね。

【追記】いつかきっとソフトクリームを食べにに北海道へ来てください。待ってます。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

文法さんの言葉を呼んでいると、心が安らぎます。わたしは今、1人暮らしな上にウイルス性胃腸炎になってしまい、気が立っています。拒絶を恐れ、つい毒づいたことをお詫びいたします。

胃腸炎、マジでヤバイ。
そして娘の胃腸炎より病院の領収書が気になって仕方ない母親もヤバイ。
次からは3日も我慢せず救急車呼びます。死ぬかと思った。

話戻します。

「1人じゃない」世界って、どんな世界なんでしょうねぇ…。きっと安らぎに満ちてるんでしょうね。わたしはどこにいてもだれといてもひとりです。いつも透明なかべがあって、ああ、あちらの住民ではないんだ、と悟るんです。

でもここに投稿してから気付いたことがあります。わたしは、泣けないわたしを許します。それほど深く傷ついたのでしょう。なぜ泣かないのか、泣けばきっと楽になれるはずなのにーーー。そう、自分を責めていました。まだ泣けない、そんな自分を、許します。辛かったねえ。辛かったんだよねえ、と。どうしてなかったんだろうねえ。ずーっと、信じてたのにね、

いつかお会いしたいですね。
そちらの世界で。命繋いで繋いで、渡りますよ。ありがとうございます。

[追伸]わたし北海道のラベンダーソフトクリーム食べずに絶対死ねないんだった。

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