次会う時までに
十六歳の私には、小学生の頃に罹患した、死ぬまで付き合っていかなければならない病があります。
そのせいで、学校に行けない日が沢山ありました。沢山の人に心配をかけました。
でも、自らを不幸な人間だと思ったことは一度もありません。
私が今の現状に不満を抱くのは、元が恵まれていたからこそなのだと思っています。
ただ、私には誰にも話したことがない、ずっと後悔していることがあります。
十二歳の時、仲の良かった友人と喧嘩別れをしてしまったのです。
私の病も一番に理解してくれた、大切な友人でした。その友人を、他でもない"私"が傷付けてしまった。傷付けるつもりがなかったとはいえ、その事実が何より私を嘖みました。そして謝る間もなく、私達は離れ離れになってしまいました。
病院のベットの上で只管本を読み、物思いに耽る日々と、学校でみんなと過ごし、ピアノを弾く日々を繰り返した、あれから今までの四年間、この出来事を忘れることはありませんでした。
そこから学んだことは、間違いなく私の財産です。
でも、またあの頃のように話せる日が来るかもしれない。
きっかけはほんの些細なことだったから、向こうはもしかしたら忘れているかもしれない。
もし会えたら、何事もなかったかのように笑いかけてくれるかもしれない。
そう甘い期待を抱かずにはいられないのです。
次に会えたその時、私はどうすればいいと思いますか?
是非ご意見をお聞かせください!
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
手紙を書いたら、いかがでしょうか。
傷付けるつもりがなかったとはいえ、その事実が何より私を嘖みました。そして謝る間もなく、私達は離れ離れになってしまいました。
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ずうっと心の中に後悔の念が残っているというのはつらいですね。謝るタイミングを逸したとなると、そういう機会がいつ到来するかわからないですよね。そして、質問の最後に書いてあるように、「次に会えたその時、私はどうすればいいと思いますか?」という不安にかられてしまう。
タイトルに書きましたように、手紙を書いて謝罪してみてはいかがでしょうか?あなたは傷つけてしまったと思っていますが、実際のところ当のお友達はどうなんでしょうか?傷ついてずうっと心に残っている可能性もありますが、あなたが案じているほど気にしていないと言う可能性もあります。
私たちは、いざという時に言うべき言葉がうまく口から出てこないことがあります。「今度会ったら謝ろう。」「お礼を言わなきゃ。」と思っていても、肝腎な時に口から出ない。言いそびれてしまうこともあります。
まずは手紙でお詫びしてみましょう。お友達が気にしていなければ、それはそれでいいでしょう。お友達が傷ついていたなら、手紙でお詫びすることで今度会う時に話しやすくなると思います。
質問者からのお礼
洞林寺の吉田俊英様
ご回答ありがとうございました。
手紙、書いてみようと思います。
友人の家庭は転勤族だったので、届ける事は叶わないかもしれませんが、文字にすることで、私が今まで何を伝えたくていたのかが、より鮮明になるような気もします。
そうなればきっと、手紙が届かなくても、読まれることがなくても、ずっと伝えたかったことを自分の口で伝えられるかもしれません。
文字にできない言葉を、口で伝えるのはもっと難しい。
次の後悔を生まないために私がするべきことについて、改めて考えようと思いました。
真摯に相談に乗って下さり、本当にありがとうございました!