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仏像オタクニストSALLiAの「仏のトリセツ」vol.23「ドラゴン桜2に見る自己肯定感の上げ方」

みなさま、3ヶ月ぶりです。

この3ヶ月の間に新ドラマが始まって、そして終わりましたが、前クールで一番盛り上がっていたドラマといえばやはり「ドラゴン桜2」ではないでしょうか?

前作が放送されていたときは高校生だった私も立派なアラサーに。

桜木先生の言葉と生徒たちの姿に感銘を受けながら、毎週の生きがいと言っていいほど楽しみながら拝見していました。

今回は、そんな「ドラゴン桜2」の中で感じた「自己肯定感を上げるために必要なこと」について書いていきたいと思います。

執着やプライドを捨てていった藤井くん

今作で最も”自分の嫌いな自分”と向き合い、トラウマを乗り越え、執着から離れることができたのは「藤井くん」だと私は思っています。

序盤はとにかく自分の頭の良さをひけらかし、東大専科の敵として立ちはだかった藤井くん。そんな彼には優秀な東大出身の兄が二人おり、両親からは常に比べられ、肩身の狭い思いをしていました。

藤井くんは本当によく努力をし、勉強もしますがプレッシャーに弱く、肝心な時に力を発揮できません。

そんな彼のモチベーションは、両親や周りの人に「自分はできるということを認めてもらうこと」。だからこそ彼は自分以外の”自分よりも出来ていない生徒”を見下すことで、なんとか自分を肯定していたように思います。

しかしそんな「自己肯定感」は仮初であり、幻であり、だからこそ肝心な時に自分を信じることができないからこそ、本領を発揮できない。

ですが、桜木先生の言葉や東大専科の生徒たちとの関わりによって藤井くんは徐々に”自分の嫌な自分”と向き合うようになります。

相手を認めることで、劣る自分をも認める。

なりたい自分になるために、プライドを捨てて周りを頼る。

そうすることで、藤井くんは一生懸命自分の”執着”や”プライド”を手放し、自分の弱さを認めることで、彼は本当の強さを身につけていきました。

「自分の人生」を本当に歩き始めた証拠

しかし最終段階で、思うように点が伸びず東大入学のために、理系から文系へ変える選択肢を桜木先生から提示され、一度はそれに応じようとしますが、藤井くんは「やはり理系のままで」という選択をします。

そしてその理由は、兄たちを超えたいからという自分だけのための理由ではなく、「工学部でロボットを作りたいから」という、誰かのためにつながる理由を彼は口にします。

誰かのためになれることを自分がしている。それは結果的に「自分を認めること」を作ります。そしてそれは決して、高尚なことでなくても良いのです。

もし彼が、東大に入り兄たちを超え、両親を見返すことのためだけに文系へ方向を変え、東大に入学できたとしても、きっと彼は自分の”なりたい自分”にはなれず、いつしかモチベーションを失っていたかもしれません。

”誰かのためが自分のためにも通じている”その理由をもとに、きちんと選択できたということは、彼が本当の意味で「自分の人生」を生き始めた証拠です。

そしてその後、藤井くんは、大事な入試の日の休憩時間中に東大専科の友達がいじめられているのを目撃しますが、桜木先生の「テスト本番は自分のことだけを考えろ」というアドバイスが頭によぎり、迷います。

しかし、友達のピンチを見過ごすことができず、体を張って止めに入りますが、その際に右手を負傷してしまい、受験は失敗に終わります。

桜木先生に「なぜ、助けたのか?なぜ、自分のことだけ考えなかったのか?」と問われ、藤井くんはこう答えます。

「前の自分じゃ絶対、助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。そういう自分になれたことがうれしくて、うれしくて…」と。

自我実現よりも自己実現

現実社会で生きていると、どうしても「社会的に評価されること」という「自我実現」を目指さなくてはなりません。

物質的、目に見える成功を手に入れることが、社会的成功で、周りから認められることが自分を認めることに繋がる。

そしてそれは「~でなければならない」という縛りを無意識のうちに、自分に作ることになります。だからこそ少しでも、そことギャップを感じると「自分が嫌い」という感情が生まれるのです。私も長年、自分のことが嫌いで仕方ありませんでした。

しかも、自分の外側に求めにいかなければならないので、その苦しみは永遠に量産できてしまいます。それでは永遠に自己肯定感など上がりようがありません。

その過程を経て、今私が思う自己肯定感とは「自分のなりたい自分になること」。

それはつまり「自分に偽りなく好きなことをしてい、かつそれが社会貢献になっているような状態」という「自己実現」にヒントがあります。

いわゆる、マザーテレサやガンジーなどがわかりやすい「自己実現」の姿で、それをすることが自分の幸せにも、誰かの幸せにもなるというものです。

それは物質的なところに価値を置いていないので、失うと執着すべきものもなく、自分の内側から永遠に見出すことができる幸せと言えます。

まさに、藤井くんの姿は自我実現から自己実現の変遷をわかりやすく教えてくれたものだと私は感じています。

なりたい自分になれたと、東大に落ちてもどこか晴れやかな顔で泣いている藤井くんはもうきっと無敵です。

私も藤井くんのように、引き続き「自己実現」を目指していきたいと思います!


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文・hasunoha編集部
SALLiA(サリア)

歌手、音楽家(作詞・作曲・編曲家・音楽プロデューサー)、仏像オタクニスト 。

「歌って作って踊る」というスタイルで話題を呼び、2016年11月USEN1位を獲得。さらに4週連続トップ10入りを果たした。さらに音楽家(作詞・作曲・編曲家)として楽曲提供を行ったり、県域ラジオ局のラジオパーソナリティ、全国のフリースクールでのボランティア活動等、その活動は多岐に渡る。

幼少期よりいじめ、不登校、家庭内の不和など、様々な生きる苦しみを感じながら成長し、20歳で「仏像」と出会う。そこからずっと感じていた「どんなに過酷な状況でも穏やかに、幸せに生きる方法」を本格的に模索し始める。

そしてUSEN1位獲得の翌年、足の事故に遭うという人生最大の危機が訪れる。しかしその人生最大の苦しみがきっかけとなり、仏像だけでなく本格的に「仏教」の勉強をし、「自分で自分を救っていく方法」を発信する「仏像オタクニスト」としての活動を始めることを決意。2018年4月、本名の畑田紗李から「SALLiA」に改名。

2018年12月3日、「生きるのが苦しいなら~仏像と 生きた3285日~」を出版。紀伊国屋週間総合ランキング3位やダ・ヴィンチニュース1位など、話題を呼んでいる。

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