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回答数回答 2
有り難し有り難し 27

夜中に仕事の帰りに、車で動物をひいてしまいました。恐らく、もうひかれて亡くなったであろうという動物の遺体をひいてしまったのだと思います。
怖くて確認できずに、あとで主人に行ってもらったところネコだったとのことでした。
生々しい話ですが、血や肉片などがタイヤなどについていました。
本当にネコさんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。どんなにつらかったかと思います。
自分は最低な人間です。罪の意識に苛まれています。
わたしは交通事故を何度もしており、また同じような事故を起こすのではないかという不安もこみあげてきました。
どうすればよいでしょうか。お寺か神社にネコさんの供養に行くことで救われますか、それとも車や自分のお祓いに行くべきでしょうか。うらまれたらどうしよう、家族にも何かあったらと不安で…
車は帰って水を流し、塩を撒きました。
対応の仕方もわからなくて…
質問も最低な内容で申し訳ないです。
せめてもの償いとして、遺体を道路管理のところに電話はさせていただきました。
どうかアドバイスを頂けると幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その供養、ネコのためか自分のためか

ご相談拝読しました。

それはショッキングな出来事でしたね。しかし拝読していると「ネコさんに対して申し訳ない気持ち」だったはずが、なんだかネコをおそれ自分の保身をするにはどうしたらいいか?という気持ちに変わってしまっているように感じます。

そのネコが祟ったり恨んだりというようなことはないでしょう。
しかし、私たち人間(特に日本人)には死への穢れ(ケガレ)思想が根付いています。お祓いや清めの塩もそうしたところからあるのでしょう。

私個人としてはお祓いも清めの塩も必要だとは思いません。あなたがそのネコのいのちを奪ったわけではないかもしれませんが、それでも申し訳なかったと懺悔し、安らかになってほしいと願い、手を合わせる。そしてこれからは車の運転にしっかり気をつける。
これでよいのだと思います。

それでも気がおさまらないのならお寺や神社の力を借りてもいいかもしれません。

お寺の供養で何から救われたいのか?ネコを救いたいのかネコから救われたいのか?
そうです、このような状況でもネコよりも自分のことを考えてしまう自分が救われなければいけません。そのためにネコのいのちと向き合い供養するという意味でお寺を頼るのもいいでしょう。

ネコの死というケガレや怨みを祓うのではなく、死をケガレと思ってしまう自分の心を、あるいはネコを祟り神のようにしてしまう自分の心を祓ってもらうために神社を頼るのもいいかもしれません。

今回あなたはそのネコに教わったのです。
「うらまれたらどうしよう、家族にも何かあったらと」とどこまでも自分中心に考えてしまう自己の姿を。
それを知る時自ずから、ああ申し訳なかったなあと手が合わさりませんか?もちろん自分のためにではなくネコに対してです。
それが供養というものです。

南無阿弥陀仏

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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「供養」と「回向」

まいは様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

そのネコを自分の身のことのように引き比べられて、可哀想と思われるお心は、誠に大切な慈悲の心でございます。

慈悲心は、仏教の要諦となる滋養していくべき心の一つ。

この度は、そのネコにその大切な心を教えて頂けたのだとお考え下さいませ。

そして、「供養」とは、「供(とも)に養う」というように、仏の教えを一緒になって養っていくこと。

ネコの善き赴きへ向けて供養するというためにも、ご自身も仏教を少しなりでも学び進めて実践していって頂けましたらと存じます。

ネコも、貴女様も、そして誰もかれもが、やがて悟りへと至れますようにとして、その実践(功徳)を回向なさられて下さいませ。

「願わくは此の功徳を以て、普く一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを」

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。
本当に自分のことしか考えておらず、情けないです。
怖くて怖くて、どうしようという自分の気持ちが抑えきれずにいました。
自分の気持ちと向き合い、ネコさんに対してきちんと申し訳ない気持ちを持って、手を合わせたいと思います。

ありがとうございます。
ネコさんに教えてもらったいのちの大切さを忘れずに、日々過ごしたいと思います。
そしてネコさんが安らかに眠れるように手を合わせたいと思います。

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