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友人の私物を使用していた

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高校生(3年)の者です。

1年のころから自分のものだと思って使っていた教科書が友人のものであることがわかりました。1回自分のものを無くして、学校で探していて、見つかったものを自分のものと思い込んで使っていました。

その友人に返しにいこうとは思うのですが、実は前にも同じようなことがあり、今回で2回目です。しかも自分は別件でいろいろと迷惑をかけてしまったことがあり、その友人に嫌われています。今ではたまに挨拶はしますが、全く話していません。
「2回目」+「嫌われている」という状態なので直接は返すのには行きづらい状況です。

ということでどういう方法で返すかを悩んでいるのですが、自分が思いついた方法としては、返す教科書の中に謝罪文を書いた紙を挟んで友人がいないときに机やロッカーなどの中に入れておくという方法なのですがどうでしょうか?
他になにか方法があれば教えていただきたいです。
(単にその友人に許してもらうということは求めていませんし、さらに嫌われることになっても構いません。ただ返せれば自分としてはそれで良いです。)

ご回答よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【慚愧】めちゃくちゃ深く反省

なぜ、そんなに長い間気が付かなかったのか。
どうして今頃になって気がついたのか。
ちょっと理解に苦しむ点はいくつかありますが、とにかく持ち主に誠意を示して返却したいんですよね?

それなら、学校の先生に相談されては?
担任だけではなくちょっと管理職の先生にも手伝ってもらって、手打ち式ではないけれど、返却と謝罪の場を校長室とか職員室とかで作ってもらい立ち会ってもらうというのはいかがでしょうか?

少々勇気が要りますが、
第三者立会いの下であなたが自分の非を全面的に認め丁寧に謝罪し、第三者の見ている前で確実に返却するのがベターかなと思います。

『涅槃経』というお経には、【慚愧】(ざんぎ)といって、めちゃくちゃ深く反省する事を以下のようにに説明しています。

「慚」は自ら罪を作らず、「愧」は他を教えて作さしめず
「慚」は内に自ら羞恥す、「愧」は発露して人に向かう
「慚」は人に羞ず、「愧」は天に羞ず これを「慚愧」と名づく
「無慚愧」は名づけて「人」とせず、名づけて「畜生」とす

2行目を実際にやってみましょう。きっとあなたの誠意は通じますよ。

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謝罪を自分の罪意識の逃げに使わない。正しい反省の仕方。

マッシュルームさん、こんにちは。

 以前、間違えてしまった教科書を返したいのですね。謝りたいのはわかりますが、すでに遅すぎます。素直に謝ることは大切ですが、何でも謝れば良いというものではありません。しかも彼のために謝るのではなく、ただ自分の罪意識をなくしたいだけに謝るだけなので、彼にとってはせっかく忘れていたことも思い出してしまい、余計迷惑です。必要のない終わった教科書を返されても何も使い道がありません。ただただあなたに恨みを作らせるだけです。今回は返さずに処分し、今回の経験を教訓にして二度と人のものを間違えないように自分の戒めとして心に留め、自己改革してください。

 人は人生の中で、過ちは山ほどし、そして謝ることができずに終わってしまうこともたくさんあります。今回はそれにあたります。謝る誠意は大切ですが、本人に謝ることがすべて正しいわけではありません。あなたの謝罪は自分の罪の逃げのためになることもあるのです。今回の過ちの謝罪は仏さまだけに懺悔し、その罪意識を自分の十字架として背負い、これからの生き方の過ちを注意し、今まで以上に人様のために努力することがあなたの罪への贖罪になるのです。

がんばって、最後の高校生活を有意義のあるものにしてください。合掌 

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