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知らない世界を知る

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有り難し有り難し 6

私は、小さな頃から本を読むのが大好きで、日曜日の度に、両親に図書館に連れて行ってもらい、毎回、制限の7冊を借り、読書三昧の生活を送っていました。小学生になると、学校に図書室があるので、毎日、図書室に足を運びました。毎日、図書館の本を1冊、図書室の本を1冊と読んで行くと、借りたことのない本がどんどん減ってしまい、仕方なく、ちょっと高いとこにある分厚い本に手を伸ばすようになりました。担任の先生に「トラスさんの好きな本は何ですか?」と訊ねられた時「『古事記』と『日本書紀』です」と答えて、きょとんとされたことがあります。そういう生活をしていく中で、私に気になる冊子が見つかりました。そこには「点字」と「指文字」の表し方が。本や教育番組で「手話」はよく見かけるのに、何故「点字」は見かけないのだろう。そういえば、街で目にする点字表示板には何が書いてあるんだろう。それを読んでみたい一心で、点字を覚えることにしました。勿論、今も読めます。がしかしここ数年、ある報道番組で「盲ろう者」の特集が頻繁に取り上げられ、いかに「盲ろう者」が窮地に立たされているのかを知りました。教育現場においても「盲学校」と「ろう学校」はあるのに「盲ろう学校」はない。盲ろう者は「盲学校」か「ろう学校」のどちらか選ばないといけない。また盲ろう者の子ども達に勉強を教える専門の先生も数えるしかいないらしく「盲学校」に進んでも「ろう学校」に進んでも、まともな教育が受けられないという現実を目の当たりにし唖然としました。「盲ろう者」を対象とした法律も存在しません。そんな「盲ろう者」の方々に私は何か出来ないのか。そう考えた時、小学2年生の時に(独学で)学んだ「点字」が役に立つことを思い付きました。「盲ろう者」は「見えない・聞こえない・話せない」ので、コミュニケーション手段は「指点字」になります。調べたところによると、両手の人差し指・中指・薬指(6本の指)を使って、手を重ね、指をトントントンと「点字(6点)」を表記するようにコミュニケーションをとるのだそうです。これから私は「指点字」を学び「盲ろう者」の方々とお話しをして、知り得なかった「見えない・聞こえない・話せない世界」を教えていただきたいなと思っています。と同時に、私の世界も教えて差し上げたいなと思っています。お坊さま達は、どのようにして仏の道を伝授されているのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

がんばってくださいね。※再回答

トラスさん、こんにちは。

障碍者の対応は、まだまだの所があります。
行政の対応を政治家に伝えると共に、自分も何ができるか、努力することは大切ですね。トラスさんもできるところからご支援お願いします。

 私は手話ができるので、手話普及の活動をしています。大学での手話学習の非常勤講師もしていますし、ろう者の相談対応もしています。特に仏教講話は専門用語がでるので普通の手話通訳者には難しいところもあります。依頼があると手話通訳もしています。
今年の10月には、東京のろう者手話者仲間20人が着て、お寺に泊まり伊勢旅行の受け入れをします。

 お互いがんばりましょう!合掌

※再回答

盲聾者の方々の生活実態を知って、衝撃を受けたのだと思います。
生きる苦労は私たち以上のことだと思います。

でも、盲聾者も、私たち健常者も同じです。別に、苦労しているからといって、盲聾者が立派なことではありません。どんな人間も努力の先に立派な人格を形成できるのです。同じ人間として盲聾者の方のハンデ部分をサポートして、私たちと同じ社会環境に近づけることが社会の役割だと思います。

同じ日本人として、サポートして頂ければ、有難いですね。合掌

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質問者からのお礼

あの柔らかな笑顔の染川智勇様、お久しぶりです。おはようございます!お返事ありがとうございます。
仏の道って素敵だなぁと感じ、仏教のことをもっと知りたいと始めたばかりの私。まだまだ間もない未熟者です。
「見えない・聞こえない・話せない」というのは、私なんかには到底想像のつかない世界。それでも精一杯生きる盲ろう者の方々の姿は、まるで仏様のようにも感じます。
勿論、私から何かを教えて差し上げたいと思っているのですが、仮に私が指点字をマスターして、盲ろう者の方々とコミュニケーションをとったなら、多分、逆に教わることの方が格段に多いのではないかと思っています。
超越しているような気が致します。
その「仏様のような方々」に、私が教えて差し上げられることしたら、もう「仏様のこと」ぐらいではないでしょうか。
盲ろう者の方々は、常に瞑想状態にあるようなもの。ものすごく深く、また、ものすごくシンプルに生きている方々だと思われます。
もし、そのような方々が、私たちの世界にいらっしゃる仏様のことや、仏様の教え等を知り得たなら、もっともっと心穏やかに生きていけるのではないかと思っています。
盲ろう者の方々とコミュニケーションをとるということは、私たちが、私たちの知らない世界のことを教わる貴重な機会にもなります。
ここのところ、毎日、hasunohaに伺わせていただいているのは、自分で「仏教」を学ぶだけでは、あまりに経験が浅すぎて、例えば盲ろう者のような方々に、仏の道、仏教の素晴らしさを伝えることが、まだまだ出来ないからです。
たくさんのお坊さま達が集まる、このhasunoha。こちらに通っていると、たくさんの叱咤激励を受けることが出来ます。
私も、もっとたくさん人たちを救える存在になりたいです。
私は、本当に理系寄りなので、医学の知識で人を救えても、仏様の教えで人を救うことがまだ出来ません。
この荒んだ社会で生きていくには、「見えない・聞こえない・話せない」ということは、良いこともたくさんあるでしょうが、とても過酷に感じることもあると思われるます。
そのような状況におかれた盲ろう者の方々に、「休息の場」「仏の道」を教えて差し上げ、もっともっと幸せな人生を送っていただきたいと思っています。
お互いが学び合うためのコミュニケーション手段「指点字」を早く身に付け、また、仏教の奥深さを少しでも多く身に付け、新しい世界に挑戦してみたいです。
その為にも、hasunohaのお坊さま皆様のお力を是非お借りしたい!
未熟者の私ですが、お坊さまの皆様、どうぞこれからも宜しくお願い致します!

染川智勇様、こんにちは。再回答、ありがとうございます。今はまだ、自分の思い付く限りのことしか出来ないでしょうが、努力を惜しまず、いろいろな方々に寄り添い、困っている時にサポート出来るような人間になりたいと思っています。私なんかで大丈夫かなぁ…という不安や自信の無さはありますが、少しでも世の中の役に立てるよう精進してまいりたいと思います。頑張ります!!!

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