手酷く拒絶されました
私には仲のいい友人であり、片思いの相手でもあった人がいたのですが、数ヵ月前になんやかんやあって、もううんざりだとすっかり嫌われ、縁を切られてしまいました。そのまま彼は遠いところに引っ越してしまい、SNSもすべてブロックされたので、復縁の可能性はほぼゼロです。友情も恋も一度に失くしてしまいました。
普通なら反省して「まぁいいや」ですむのですが、今回ばかりはなかなか気持ちの整理がつきません。他人と疎遠になるのは慣れているのですが、このように強く拒絶されたのは初めてで、ショックが大きいです。
私はこれから彼に忘れられるまで、嫌な人として彼の記憶に残るのだと思うと、悲しくて悲しくてなりません。こんな結果になってしまった事が情けないです。
ここしばらくは仕事にも趣味にも他の人間関係にも身が入りません。このままではダメだと焦る反面、前に進めない自分がいます。こんな時、前向きになるには、一体どうしたらいいんでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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彼はもう他人、どうでも良い人に成る日が来る。
辛いですね。急に縁を切られ連絡がつかなくなったのですね。あなたにとっては大切に思う人だっただけに悲しいですね。あなたが今回のことに中々整理をつけられないのは、執着しているからだと思うんですね。「嫌な人の記憶として残る」と書かれているように、彼の中のイメージを変えたいと願っているのではないでしょうか。そう思うのは自然な事だと思います。でも忘れなきゃとも思っているからこう言う相談をされたのだと思います。
お釈迦さまは人生は苦だと言われました。苦とは仏教では「思い通りにならない」という事なのです。誰も避けられない苦の中に愛別離苦(愛する人と別離しなければならない苦)があります。誰一人別離を経験しない人はいない。しかもその別れ方も選べない…こう説かれる。私達は他人のことを思い通りにできないのです。またしなくていい。彼がどういう思いで急に去ったのか、正確な所は分らない、それは彼にしか分からない。もっと言えば、彼にも分らないかもしれない。(正確にはあなたのせいかも分らない)でもそれでいいと思うのです。それを、思い通りにしたいと思うから苦しむ。だから、我々は他人のことは思い通りにできません。できるのは自分の行動を少しずつ変えていく事だけなのです。
次に、彼がどのような気持ちで去ったにせよ、あなたが彼を大事にする気持ちは持っていてもいいのです。彼は今は新たな人生を歩んでいます。あなた無しの人生を歩んでいる。彼のためにも彼への思いを手放すこと。それがあなたの出来る事ではないでしょうか。彼の新たな門出をそっと願い、一旦あなたも彼のことを忘れ、人生を歩み出す。そう言う独立した者同士が、いい恋愛を出来ると思うのです。あなたが彼の事をそっと送り出せるような、大人に成れば必ず次の恋愛の機会がやってきます。そうしてそうした独立した者同士であればこそ、いつか人生のどこかですれ違う時に、あの時はありがとうと労い合えることもあるのかもしれない。彼の思い出を少しずつ手放していく。最後に、今こそ、趣味や、楽しみに走りましょう。自分が楽しめることに集中する、実はこういう方法が一番効果的です。(矛盾するようですが、彼のことがどうでも良くなることが大事で、そういう日はいつか来ます)どんなあなたでも応援しています。
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質問者からのお礼
ごくありふれた悩みではあったと思いますが、それでも丁寧に回答してくださりありがとうございました。第三者に相談し、客観的な意見をもらうことにより、少し元気になりました。
彼がくれた幸せは私にとっては唯一無二なもので、突き放された事実を受け入れるとその幸せが全部嘘になってしまう気がするから、未だに執着していたのだと思います。
これからは釈義光さんの言葉を頭において、視野を広くもち、いつか彼がいなくてもいいと自然に思える日がくると信じるよう心がけます。