抜け出せない
私は中学生の時にいじめを受けていました。あまり思い出さないように努めていますが、なかなかその過去が忘れられず、思い出しては後悔の繰り返し、しまいには泣いてしまうこともあります。
どうして逃げなかったのだろう、仕返ししたいなど負の感情ばかり出てきます。
いじめられた過去なんて忘れて、楽しく生きていきたいですが、
どうしたら、この負の感情から抜け出せますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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イジメ体験を、逆エネルギーに転換を!
杏奈さんへ、こんにちは。
イジメの体験が思い出して苦しいのですね。
私も受けたことがあり、子供の頃に封印していた辛い体験があったことを、ここ3年前に思い出し、愕然としたことがあります。それだけ、子供の頃に受けた体験は深く刻まれます。
さて、いじめた人間を懲らしめるのは、自分がいじめた人以上に人生を充実した人間になるしかありません。するとイジメた人間をいじめ返すのではなく、いじめた人間の心の貧しさに悲しみを覚えます。怒りではなく「なんてこの人は心の貧しい人なのか」と悲しみ哀れみで対応しなければなりません。
イジメた人間もどこかで心の改心をしていなければ幸せな生き方にはならないでしょう。だから自分が仕返しする必要はありません。悪業の結末は必ずその人自身が受けるのが真理だからです。恨みにこだわって逆に自分が心の貧しい人間となったらそれこそ大変です。さらにイジメの辛い経験をしているのに逆に違う人をイジメてしまうということもありえます。
それよりもイジメられた人はいじめられた人の気持ちがわかるはずです。だからこそ、イジメられている人を救う活動をしてください。イジメと戦う方法はイジメではありません。イジメと戦う方法相手がイジメを恥ずかしいと思わさせるほどの愛情なのです。仏教をその心を「慈悲」といいます。
今、心の貧しい人々がたくさんいます。子どもたちは私たち大人の影響を受けます。だからイジメをすることはイジメが悪いと思う教育をされていません。大人になってもイジメをする人はたくさんいるのです。
あなたの辛かったイジメ体験はけっして無駄ではありません。あなたがイジメをしない優しく人と接する力になるはずです。
是非、私たちと一緒にイジメと戦いましょう。合掌
質問者からのお礼
ありがとうございます。
とても励みになりました。
また機会があればよろしくお願いします。