インスタ疲れ。いいねが少ない、リムられる。お坊さんに聞く自己顕示欲との向き合い方
SNSを使うことが当たり前になって、いつでもどこでもすぐに人とつながることができる時代です。
けれども、SNS疲れ、いいね!ばかり過剰に反応してしまいがち。
SNSは素晴らしいものである反面、受け止め方次第では悩まされている方も増えています。どうすれば、この切実な悩みを解決できるでしょうか?
お坊さんが、説得力のある切り口で回答されているのでご紹介します。
もしかして自己顕示欲が強すぎる私は、SNS依存!?
SNS疲れを繰り返す30代女性Pii さんのご相談です。
昔から自己顕示欲、承認欲求が高い方だと思います。今までも何度もSNSにハマっては疲れ…を繰り返しています。=中略=
みんなに見てもらいたい!好きな人に見てもらいたい!という気持ちではなくただ単に楽しみたいだけなのですが、私には無理なのでしょうか…
ついついSNSの反応を見てしまい放置が出来ない。
楽しみよりも疲れを感じてしまってどうしたらいいのか分からない。
SNSへの向き合い方で行き詰っていることが、質問から伝わって来ます。
程度の差はあっても、時々ふっと疲れを感じてしまうことってあるのではないでしょうか?
大丈夫!承認欲求は誰でもあることですよ!
SNSは手っ取り早く承認欲求を満たしてくれるツールです。
大なり小なり、そうした欲求は誰しもありますよ。
SNSに使われるのではなく、自分で管理して使ってさえいれば、SNS恐るるに足らずです。何でもそうですが、こうやって管理することで「自分で自分を承認」できます。SNSによる他者承認より、自己承認のほうが満たされますよ。
(正念寺 日顕)
お坊さんの回答にハッとされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お坊さんでも「有り難し」が気になるとおっしゃっておられます。
ただ、SNSの使い方次第では他の人から認められることばかりを目的にしていると自分が、操られてしまうようになるのですね。
また、心の奥底では他者承認よりも自己承認の方がより満たされるとおっしゃっておられます。
自己承認できることは、自分を好きになれるということなのですね!
元の問答:SNS依存?自己顕示欲をなくしたい
インスタ疲れで辞めたいけど辞められない…
10代女性のはるかさんは、インスタ疲れを感じているけどやめられない悩みを相談されています。
なかなかいいね!の数が伸びないときすごく不安になります。リムられた…と落ち込みます。やめたいけどやめたくない。投稿を少しの間休みたくても休みたくない。なんだかSNSで心が疲れている気がします。だけどSNSをやりたい。
この矛盾、どうすればいいでしょうか。
インスタ映えもブームになるほど加熱しているインスタ。
はるかさんだけではないでしょう?こんな風に疲れてしまう悩みは。
プライベートの画像がリアルタイムでアップされる時代で、その反応も即座に伝わって来ます。反応が大きければ満足感が本当に得られているのでしょうか?
反応だけに縛られ疲れ切ってしまっているはるかさんへの回答をご紹介します。
あなたの現実を自己承認した方が効果は何倍も!
人間って、そういう思いや考え越しに相手を見ていることが9割がただと知っといた方がいい。=中略=
他人からの承認欲求を満たすことより、自分自身が出会っている今のこの世界を承認、賞賛した方が10000倍以上の「いいね!」効果があるからです。
(安穏寺 (天岑寺)丹下覚元)
試しに一週間辞めてみてはどうですか?あと、いいねの数に拘らないことです。
(圓常寺 三宅 聖章)
お坊さんの回答に対し、はるかさんは次のようにお礼をなさっていました。
まずは一週間SNSから離れてみようと思います。
SNSの世界じゃなくて、現実の世界を楽しんで磨いて大切にしていきます!
はるかさんがインスタのことばかりに縛られていたことに気づき、現実の自分と向き合って楽しみを広げていく決意をなさっているので、明るい兆しがもう見えて来ていますね。
インスタによる他者承認よりも、しっかりと自己承認して楽しみを持てる方が幸せで穏やかな気持ちになれるとお坊さんが説いて下さっています。
いいね!を自分に感じられるようになるのは、素晴らしいことです。
お坊さんも、人間関係で悩むのは「あー、私が相手にしてたのって…自分の相手に対する思いだ」と気づけば解決につながるとおっしゃっています。
元の問答:SNSについて
まずは自分を好きになることから
SNSなどにまつわるどちらの相談にも共通する回答は、こんな時にはまず自分を好きになる努力をしてみることが解決策になるとお坊さんが説いてくださっています。
自分を好きになれば、満たされている心を保てるようになりますよね。
心はちょっとしたことで揺れ動くものですが、自分を好きになればできるだけ心の安寧につなげられそうです。
他者から振り回されるのではなく、自己をしっかり見極めていられたら幸せを感じる瞬間も増えそうです。
それだったら、自分を好きになれるように努めて暮らしていくことこそを大切にしたいものです。
自分の好きなところに自分でいいね!をふと感じる積み重ねをして行ける暮らしは充実して行くように思えますね。