夢や目標がなくなってしまった
回答 1
有り難し 8この度はお世話になります。
幼い頃からイラストレーターになることが夢でした。
イラストレーターになって、本を出版したり個展をしたりメディアに出たり、などが大きな目標でした。
紆余曲折はありましたが、
ありがたいことに周りの協力や理解に恵まれまして
この数年でその夢がすべて叶ってしまいました。
人生単位として思い描いていた夢でした。
夢が叶ってしまった今、なにを支えに生きればいいのかわからず
以前のように積極的に行動できなくなってしまいました。
近頃は「もう悔いはないな」と思うことが多々ございまして
このまま死んでしまってもいいなあ、と考えることが増えてしまいました。
とても贅沢な悩みだということは承知の上です。
あたらしい目標を考えてはみたのですが、これと言ってみつかりませんでした。
これから、どういう風に考えて行動をすれば良い方へ向かえるのでしょうか。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
誰かの目標の後押しもいいですよ
ご相談読ませていただきました。
若くして多くの夢を叶えたとのこと、素敵ですね。
目標が見つからないといえど、貴方にはまだやることが残っています。
感謝と恩返しです。
bonbonさんもご承知の通り、夢を叶えたのは自分だけの力ではなく、周りの理解や協力もあってのことです。
そして恐らくは、貴方に協力し支えてくださった方々も、それぞれに周りの理解や協力があって今の立場にいることと思います。
今度は、貴方が次の誰かの支えになる番。
恩返しというのは、貴方がこれまでお世話になった人たちに何かをお返しする、ということばかりではありません。
私も僧侶の世界では先輩方に色々とお世話になり、何かの折には何らかの形でお返しができれば、などと考えたりもしますが、「若いんだからいいんだ」などとあしらわれてしまいます。
業界の中で面倒を見てもらったなら、恩返しは人生の先輩方に何かをするんではなく、次の世代に何かをしてあげればいいんです。bonbonさんがそうしてもらってきたように。
ましてやイラストレーターともなれば、目で見て心に訴えかけるものです。
貴方が昔誰かの描いた作品に触れてその道を志したように、貴方の後を追って同じ道を歩み始めた人だって既にいるかもしれません。
芸術家にとって作品は子供のようなものとか、そんなことを誰かが言っていたような気がしますが、子供は産んでお終いではありません。育つんです。
出版社やメディアと関わって作品を世に送り出したのですから、貴方は既に積極的に誰かの人生に影響を与えています。
bonbonさんに影響を受けた人の作品は、今度は孫みたいなもんです。
自分の夢や目標をどうしよう、ということばかりではなく、誰かの夢や目標をどうやって支えてあげられるかと、そんなことも考えてみてください。
若くして夢を全て叶えたなんて、大変結構。
あと何十年かは、余生でもいいじゃないですか。
花は咲いたら、その後は実をつけて種を残すのです。
放っておいたって、熟した実は自然に落ちます。
枯れて朽ちるのを急ぐことはありませんよ。
多くの人と関わって何かをしているうちに、また自分の目標も見えてくるかもしれません。
質問者からのお礼
sramana kaden様
この度はご回答いただきましてありがとうございます。
お言葉を頂戴するまで、目先のことしか見えておりませんでした。
「誰かの支えになる番」・・・幸いにも、これができる環境にいると思います。
教室を開くなど、やることはまだまだありますね。
おかげさまで目標がひとつ増え、心が楽になりました。
もっとたくさんの方を幸せな気持ちにできるよう邁進いたします。
ありがとうございました。
