成功のために邁進集中するには回答受付中
人一倍事業成功への願望が強いが、同時に大きな不安もある。年齢も50代に入り残り少ない人生で成功するチャンスを絶対に逃したくないと強く思っているが、それとは裏腹に常に不安がある。
この不安を取り除き成功へ邁進するマインドセットを上手く行いたい。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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不安と、どう付き合うか。
初めまして。ご相談を拝読しました。事業の成功を願うお気持ち、そして同時に大きな不安を抱えていらっしゃること、どちらもとても人間らしい心の働きだと感じます。五十代という節目に立ち、これまでの歩みと残りの時間とを思い合わせると、願いも不安も大きくなるのは自然なことです。
仏教は、「不安を消す道」というよりも、「不安を抱えながら歩む道」を示してきました。舟が川を渡るとき、水の流れを止めることはできません。不安も同じです。大事なのは、その流れの中で舟をどう漕ぐか、という構えの方なのです。
「不安はあって当然だ」と腹に据えるとき、不安は敵ではなく、自分の願いを確かめるための合図にもなります。なぜなら、不安は「大切にしたいもの」があるからこそ生じるからです。不安は願いの裏返しなのです。その中で、あなたの大きな願いをどう持ち、どう調えていくか―これこそが、仏教で言うところの「中道」の歩みでしょう。自分の不安を追い詰めすぎず、放任しすぎず、そのあいだを歩んでいく姿勢です。不安に縛られず、かといって無視するでもない。
今回は抽象的な話になりましたが、もし次に「どんな不安が多いのか」「どんな場面で強く出てくるのか」を具体的に書いてくだされば、その分、私達の応じ方や整え方も具体的に考えられるでしょう。ご縁をいただければ、またご一緒に考えてまいります。
南無阿弥陀仏。
成功への一歩は、腹を括るということではないでしょうか。
事業をされているのですね。何をもって成功かというのは難しいですが、何の心配もなく安心していける状態を望みますよね。
事業者には、覚悟も必要なんじゃないかなと思います。お寺の住職も、宗教法人の代表役員です。自分で立ち上げ、自分で運営というよりも、代々に受け継がれてきた歴史や責任役員をはじめ縁ある方々との護持で成り立っています。事業者とはいえ、1人で自由に決めて動ける立場には無く、調整や連携といった関係性も重要になりますし、代々の想いや信仰を守り伝える責務があります。なかなかのプレッシャーです。
お寺で成功を考えるのであれば、次世代へ引き継ぐことかもしれませんが、過疎地域ではそれも深刻。修繕となれば、莫大な費用もかかります。災害なども多い。いつも不安です。
ですが、考えれば、次から次へと不安は尽きません。走り出したら、どんなことがあっても責任を果たす、務め上げる、成長し続ける、直面することに覚悟をもつことしかないのだろうと思います。
もちろん、事業に必要なノウハウやスキルを身につけてこそでしょうけれど。成功への一歩は、腹を括るということではないでしょうか。