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占いなどばかり信じてしまう

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

悪い言葉ばかりを信じてしまう
私は、何年か前に 精神病だと診断されました。
人前に出る時に めまいや言葉が出なくなる 不安で押しつぶされそうになり どうしていいのかがわからなくなる など、予期不安や とりあえず自分に自信がありません。
特に 恋愛に関しては 誰かとお付き合いしても 楽しい幸せだと感じる反面 不安で不安で押しつぶされそうになります。その時に、ちょっと特別な能力を持つ方から 「あなたの彼氏は浮気をする」と言われ、本当に浮気され別れました。 そこから、そういった特別な能力や占いなどに行くようになり 色々言われました。私を励ましてくれる言葉も下さりましたが、やはり厳しいことも言われました。結婚しても離婚をする。何歳に出会う人はあなたを騙す人。など。
自分の人生が どん底だと感じている私は この人たちの言う通りにしないと 自分はダメになるんだ、とか、恋愛に関しては本当に消極的になってしまっています。しかし、そうではない、自分の人生自分で決めたい。そう思うのですが、占ってくれた方や透視してくれた方の言葉が脳裏から離れず どうしていいのかわからない状態です。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分自身を自分が占う

拝見いたしました。

もし占いから離れたいのであれば、なぜ占いにハマってしまうのかを考えると良いです。
人はなぜ占いを信じてしまうのでしょうか。
ここには2つの要因があると思います。
1つ目は、漠然とした不安な状態において、なにか答えになるものがほしいから。
不安なときというのは、自分の心がキョロキョロとしている状況です。
漠然な不安というのは、何が起こるかわからないのでとても怖く感じます。
何が入っているかわからない箱に手を突っ込むときと同じですね。
だからこそ「あなたの彼氏は浮気する」などと言われると、悪い意味で方針が決まってしまうので、不安が明確になって安心します。
箱の中にたわしがある、と言われたら少し安心して手を突っ込むことができますよね。

ではなぜ仏教ではなく占いなのでしょうか。
それはおそらく、仏教が抽象的な答えであるのに対して、占いは明確な答えをとりあえず与えてくれるからです。
この明確さが2つ目の要因だと考えています。
ここで重要なのは「とりあえず」ということです。

「〇〇年にある人はあなたを騙す」
と言われてしまったら、騙されることに関して敏感になります。
そしていざ騙されたとき「的中した!」と考えます。
ですが、よく考えてみてください。
それは人生初でしょうか?
私なんて毎年のように誰かに騙されています。笑
「とりあえず」与えられた言葉を、正当化するために、自分の中で占われたことを見つけ出そうとしてしまう。
箱の中のたわしを手探りし続け、お坊さんの頭を触って「たわしだ!」と叫ぶ。
そして違和感があっても「これがたわしなんだ…毛の短いたわしだ…」と言い聞かせるようなものです。
だからこそ占いはいつか的中するし、ハマってしまうのだと思います。

あなたは自分の人生を生きていたいとおっしゃいました。
では、あなたがあなた自身を占ってみてはいかがでしょうか。
「今日はなにかいいことが起きる気がする」
こうすればいいことが起きたときに反応できるはずです。
占いは外れたって構わないものです。
自分の人生を生きられるような占いを、心の中で思い描いてはいかがでしょうか。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

お言葉ありがとうございます。
なぜ 占いばかりび頼ってしまうのか 今一度自分自身を見つめなおしてみます。少しずつ希望が見えてきました。どのようにしたら 自分の生きる道を占っていけるのか まだイメージができませんが、少しづつその方法を見つけ、自分で自分の道をしっかり切り開き 歩んでいけるようにしていきたいと思います!

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