はじめまして、こんにちは。

お辛いですね。
「唯一の相談相手だった彼女に言う事も出来ず、夫の親や自分の親にも言えず、元もと人を信用出来ない私には、この怒りと悲しみと全てを裏切られた何とも言えない気持ち」というご文面にあなた様の悲しみが凝縮されていると感じました。プロフィールにも「家族でさえ信用出来ない」とお書きのように、これまで信頼すべき人ができても、まるではしごを外されるように足元からすくわれた、裏切られたという思いが強いのでしょう。この人こそ信頼できる、と思ってもその度に肩透かしを食らう徒労感で、力が抜けてしまった状態とお察しします。

あなた様は、恐らく誰にも言わずこの問題を、どう心の中で落ち着けようかと煩悶していらっしゃるのでしょう。この問題が白日のものとなると家庭、仕事が崩壊する可能性が高いので、内面でどう処理するかという点にご相談内容は絞られると思います。

「私にはストレスや不安で自分を傷付ける癖があり」とのこと。ご自分だけで気持ちを言葉に出さずに抑圧することは恐らく不適当でしょう。今月という最近の出来事なので、気持ちはしばらく落ち着かないと思います。ですから当面は、子供さんのいないところで、ご主人を責める気持ちを本人の前で言葉に出して責め、泣くことも必要でしょう。罰するためではなく、一緒に罪を引き受けてもらう必要があるからです。墓場までこの重大な秘密を共に背負ってもらうために必要不可欠なことです。ご主人にも信頼を裏切られた自分の苦しさを何年かかっても一緒に引き受けてもらうのです。

ご主人がもう二度としないのは当然のことです。けれども二度としないから許す、という単純な問題ではないことをご主人にも共有してもらう必要性があります。この信頼を裏切られた絶望をあなたも引き受けて！という明確なメッセージを伝えることが、ご自身を傷つけないためにも、まわりまわって子供さんを傷つけないためにも必要です。

これは、夫婦であるとともに、人と人とが信頼しあえるかという人生最大の問題を今一度、今一度挑戦しなおす試みです。落ち着くまでは、自分の素直な気持ちをストレートにご主人にぶつけましょう。そして、気持ちを切り替えて子供さんに接する。その繰り返しの末に、絶望を共に引き受けたご夫婦同士の信頼がいつの日か芽生えるでしょう。

応援しています。

釋　悠水（しゃくゆうすい）

個別相談可能

報恩寺

浄土真宗本願寺派報恩寺住職（兵庫県三木市） 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員（法務省管轄） 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい（地元ラジオ局）出演中 趣味：サックス ２０１９年末頃から回答しています

Zoom相談する

応援する

応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日（祝日除く）13時〜21時 土曜、日曜、祝日　18時〜21時 お盆（8月1日〜15日）、お彼岸は対応できません。