間違った人間に対しての付き合い方
価値観が違い、なお間違った事をしている人との付き合い方について。
私は接客業で自営業をしています。
コロナ禍の中生活が180度変わった人です。
緊急事態宣言が出て営業を自粛(強制力はないので各自経営者の判断)をしなければならなくなりました。
東京都からの協力金は営業を自粛した業者に対して支払われるものです。
協力金ははいってもお客様を失うリスクもありましたが色々考えた結果給付金をもらい営業を自粛する選択をしました。
この決断は簡単な事では無く沢山悩んで色々考えた結果都や国の要請に従うという事にしました。
ところが。自粛期間中しっかりと営業してお客様からは現金(普段はクレカOK)で請求をしそしてなおかつ協力金を貰おうとしている知り合いがいます。
協力金はもう入った〜??って聞かれましたが
その人の神経が理解出来ません。
目も見たくないです。
私は悩み苦しみ出した決断なのに、平気で闇営業している人間が許せません。
心がかき乱されます。
この人に対してどのように今後付き合っていけば良いでしょうか??
どうすれば私はこの人によって心がかき乱される事なく平穏な気持ちでいられるようになりますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
思い通りにならないことは思い通りにしなくていい。距離をとって
コロナ渦で大変な思いをされていると思います。苦渋の決断をして自粛されて生活も一変して色々な辛さがあるのだと感じました。そんな中、自粛せずに協力金までもらおうとしている知人のやり方が許せず、どう付き合うべきか、かき乱され許せない自分の心をどうしたらいいかと悩んでおられるのですね。自分が耐えている時に、ずるをしている人の事は許せませんね。
仏教では、「妄語」(嘘)は自分を傷つけると言います。こういう方は得しているように見えますが、嘘をつくことで自分の価値を下げ自他共に本当は傷つけている。現にあなたからの信頼を失っているわけです。相手が倫理的に動いて欲しいという願いは分りますがそれは、あなたのコントロールできないことです。ですから、そういう人は何かしら報いを受けますからあなたは放っておくことです。そして、あなたが信頼できる人と付き合い、その人とは距離を取るべきです。一緒に居れば腹立つ人は必ずいますから、距離を取るしかない。
仏教では思い通りになる事と思い通りにならないことがあります。思い通りにならないことは思い通りにしなくていいというのが仏教の教えです。我々にとって他人の事は思い通りにはなりません。自分の行為をどう変えるかという事は選べる事もある。だからそう思って、人を正そうという思いは捨てた方が良い。思い通りにならないことを思い通りにしようとして苦しむという事が仏教の教えです。「人のちょっとした不幸が好き」というのも、自分の思い通りになった喜びですよね。私にもその心はある。しかし、仏様はそういう我々のあり方を傷み・悲しんでいる。頑張っている自分が何で報われないのかと、頑張ったことを誇り・自慢する気持ちが私達にはあるのですが、頑張れていることに感謝できる人になる事の方がずっといい。頑張れている事が実は当たり前ではありません。色々な条件(ご縁)に支えられ生きているのですから。頑張れている事に感謝する方向に目を向けてみましょう。
なお、今回のような事が起こるのは行政・しくみの不備によるものです。私達は、強大な権力をもつ行政や政治家に対し本来きちんと仕事をするように働きかけるべきなのでしょう。本来権力者にはもっと声を上げていいし、義務だと感じます(未来につがなる仕組みだから)。今、権力に向けられるべき矛先が末端の個人同士に向いてしまっている事も問題だと感じています。