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両親との仲について

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有り難し有り難し 19

父は事務所の従業員と、長く不倫関係にあり、その関係は私が生まれた時から40年となります。
私は母から中学生の時にそのことを聞きました。父は、私や母親と会話が成立した事はなく、月々父親から生活費として渡されるお金の中で、生活をしてきました。
私は100%、母の味方でしたので、私は父とは全くうまくいかなかったのだと思いますが、父からは完全に無視されるほどに嫌われた理由が分かりません。顔を見せるとキレるので、顔を出さないように父が帰宅したら、自分の部屋から出ないようにと母に言われていました。
その上、姉に子供が生まれてからは父は孫に一筋となり、財産は全部孫に相続させるなど言っているようです。
私は、母が心配だったので、実家で暮らしていました。
でも姉に子供が生まれてから、母も変わりました。
実家に住んで、私は自由がないのに、何事も姉優先となり、ここ数年はとても辛い日々でした。
父は「一人だけ、いじめる対象となる人を作る」というのを、母から聞かされていたけど、それが私であると思います。
私が家族内で盾となっているような状態だったと思いますが、それでも母が虐められるよりはいいと思って、私には未来があると思って必死に頑張ってきました。

そして姉は私のことを、幼少期から嫌っています。私が母といる時に町中で会っても完全に無視をします。怖いです。
私の名前を使って、クーポンを入手したりするので、やめて欲しいと頼んでも無視されます。
そして、母からは、父との不仲の原因を、「あんたの態度が悪かったのよ」とか「お父さんとは相性が悪いのね」とか「姉は父親とうまくやっているのに」など言われますが、私は母の味方をしていただけなので、何を言われているのかよく分からない気持ちになります。
そして、最終的に私は自分で思いつめて、実家にも居場所がなく、半ば強引に結婚出産をしました。でも孫の顔を見せることが、両親に対する親孝行となると思っていましたし、喜んでくれるのかなと安易な考えを持っていました。
父は今でも孫に会ってはくれません。
でも結局結婚した相手が、このような状態で、母の言うことをちゃんと聞かなかった自分が悪いのだと思って、母の機嫌を取るような日々です。
私は、両親や姉から、これほど嫌われる理由が知りたいです。私は両親と良い関係を築きたいと思っていますが、和解の方法はありますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

本当の「和解」

こんにちは。

ご家族とのこれまでの経緯、現在のご関係を読みました。
また、過去のご質問も拝見し最近離婚されたことも知りました。

「両親と良い関係を築」く方向での「和解の方法」をお尋ねです。
私は、第三者で上記に書かれたご家族との経緯をよく理解していないのかも知れません。しかし、それでも敢えて言うならば、「和解」する必要はないと思います。

生活上、経済的理由上でご家族とコンタクトを取らざるを得ないこともありましょう、これを遠ざける必要はありません。つまり、表面的には今まで通りの生活をしたほうが良いと思いますが、精神面で、心の上の「和解」をする必要はないと思います。

なぜなら、「和解」ということは、これまでのあなたのご両親やお姉さんとの力関係の上から言えば、100%相手の言う通りになるということを指すからです。通常、人間対人間は双方が歩み寄ってその折衷に於いて「和解」する、といいます。一方的に相手に合わせることは、「和解」とはいいません。

お父さんは、「一人だけ、いじめる対象となる人を作る」という卑怯な価値観。
お母さんは、「父との不仲の原因を」、「あんたの態度が悪かったのよ」と責任をなすりつける。
お姉さんは、「町中で会っても完全に無視を」する。これは、ご両親の価値観をそのまま受け継いでいるからこその行動でしょう。
あなたを嫌う「理由」は、立場の弱い人を追い込んで心理的安定を図るという精神的未熟さが原因だと思います。

第三者から見れば、上記のような価値観をもった人をスタンダードにする必要はないと思います。あなたは、これをスタンダードにして「和解」しようとしているのです。

親子の絆は複雑なものです。
価値観の良し悪しなど理屈では割り切れない繋がりがその根底にはあります。
しかし、あなたは父母きょうだいの価値観がおかしいと感じるからこそ、ここに投稿しているのでしょう。むしろ、あなたこそがスタンダードです。あなたのスタンダードに向こうが歩み寄ってこようとした時こそが、本当の「和解」です。

親子の絆は切れません。
しかし、自分の価値観、尊厳をきちんとキープした上で自分の人生を歩むためには、是々非々の対応こそが現在のベストだと思います。表面的にはこれまでを維持し、心はきちんと一線を守る。これこそが、あなたの精神的健康には最適な方法だと思います(字数制限)

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

頂いたご回答を、何度も読み返して、自分の心と向き合っていきたいと思います。

仰る通りだと思います。
少しホッとした自分がいます。
自分と自分の人生を大切にしても、悪いことではないのですね。
私は母のことが大好きでした。「あんたのせいよ。」「あんたが悪い」「あんたのためを想ってるのよ」と言われ続けました。「あんたのせいで離婚できなかった」「お母さんはこうしたかったのに」もよく言われました。でも母のことが好きだったから、私が悪いんだと自分を責め続けていました。私は幸せになってはいけないのだと思っていました。やりたい事をやってはいけないのだと思っていました。
父とは、母の手前仲良くできなかったけど、仲良くしたかったと思っていました。でも、父も、私のことなどどうでも良かったのですよね。
姉からの異常なイジメは、ただ両親の価値観を受け継いだだけだとのこと、考えたこともなかったです。それなら良かったです。
息子が居てくれて良かった。

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