薄情になった姉との関わり方
40代女性、3歳半年上の姉がおります。
私は独身で両親と同居、姉は結婚しており、社会人の娘がいます。姉は一年半前に、資格を取るために仕事を辞め、今は学生です。
近年、両親が年老いたな、と感じる局面が増えてきました。姉は我が家から3駅隣に住んでおり、時々様子を見に来て欲しいと頼んでいるのですが、学校が忙しい、とか、涼しくなったら、などという理由により、なかなか寄り付きません。姪が小さい頃は、保育園の送り迎えなど両親を頼っていましたが。
3年前、父方の伯母が亡くなりました。独身でしたので、父が相続人の一人であり、相続手続きをする必要があったのですが、高齢にて億劫がり、放置していたので、見かねた姉が手を出しかけました。
しかし、途中で手に負えなくなったのか、私に丸投げされました。
法律事務所に一緒に行く約束をしていたのに、当日体調不良でドタキャン。
その後は我関せずでした。
さて、数日前、姉の誕生日でした。
プレゼントと先日旅行したお土産を発送しました。配送履歴を見るとたしかに配送済なのに、今のところ届いたよ、も、ありがとう、もありません。
もう少し責任感と礼儀のある人だと思っていましたが、姉は変わってしまったのでしょうか。
あるいは高齢の親と独身の妹をリスクと見做して、距離を置きたいのでしょうか。
私はこれ以上姉に失望したくないのですが、この先どのような心持ちで過ごすのか良いと思われますでしょうか。
お坊さんからの回答 2件
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約束を交わしておくなど、しっかり決めてトラブルを防ぎましょう
家族のことなのに…親のことなのに…、お姉さんは我関せずと言いましょうか、優先度がどうも違うようで、残念な気持ちになりますよね。
薄情。そうですよね、お姉さんは、ご自身のスキルアップに熱心な様子で、ご実家のことなど気に留める様子もないように感じられますよね。
「妹がいるから大丈夫」きっとそんな気持ちでいらっしゃるのでしょう。
お姉さんにも家庭があって、あちらはあちらの事情もあるのでしょう。だけど、「いつもありがとう」「任せてばかりでごめんね」「助かっているよ」「安心しているよ」そんな言葉の一つくらい あってもいいんじゃないの?って呆れてしまいますよね。
両親のことを、どのように考えているのか。このまま、私任せで、押し付けられるようなことになったら。そんなことまで考えてしまうと、自由に生きているお姉さんの姿に、モヤモしてしまいますね。
ただ、学生生活も若い頃のようにはいかず、体力も頭の回転も 授業についていくことに必死なのかもしれません。あなたからのプレゼントに返事をする時間の余裕がなかったり、後でと思いながら忘れてしまわれているのかもしれませんね。悪気はないのでしょうけれど、ついつい あなたに甘えておられるのでしょう。
姉妹の距離を置いても、お姉さんは あなた任せで安心しきっておられると思いますので、あなたも言いたいことは伝えたら良いと思います。
また、現実的に両親のこれからをどのように考えていくのか。お姉さんと約束を交わしておくなど、しっかり決めておくほうがトラブルを防げますよね。
姉との距離に揺れる心をどう整えるか
ご相談を拝見しました。ご両親の老いを支えながら、姉との関わりに心を悩まされているお気持ちがひしひしと伝わってきます。
1. 姉の変化をどう受け止めるか
姉が「以前は頼りになったのに、今は責任感や礼儀を欠いているように見える」という違和感は、とても自然な感情です。学生生活に戻ったり、自分の生活を優先せざるを得ない状況にあるのかもしれません。ですが、妹として誠意を尽くしてきたあなたからすれば、その態度は「見捨てられたように感じる」ほど辛いものです。
仏教には「諸行無常」という言葉があります。人も状況も常に移ろい変わっていきます。かつての姉と今の姉は同じ人であっても同じ関係性ではなく、そこに失望や寂しさが生まれるのは自然なことです。
2. 期待と距離のバランス
「もっと責任感を持ってほしい」「ありがとうの一言がほしい」
その思いは正当です。しかし、それを姉に求めすぎると、裏切られたときに深く傷ついてしまいます。
ここで大切なのは「相手を変えようとするのではなく、自分の期待値を調整すること」です。姉からの礼や支援を前提とせず、もしあれば「ありがたい」、なければ「今は距離を取る時期」と受け止める。これが心を守る智慧になります。
3. 自分の心のよりどころを持つ
姉に頼れない分、ご両親やご自身の支えをどう確保するかが大切です。包括センターや地域の支援体制を上手に活用することも、あなたの負担を軽減します。そして何よりも、自分が尽くした思いやりや行動を「無駄だった」と見なさず、「自分は誠意を尽くした」という事実を心の支えにしてください。
仏教では「因果」は必ずめぐると説かれます。感謝が返ってこないこともありますが、あなたの行いは必ずどこかで心を温め、縁を結び直す力になります。
まとめ
姉に期待しすぎず、「あの人は今はそういう歩みをしている」と受け止めること。失望を減らすために、自分の心を守る距離を取ること。そして、自分が尽くした優しさを誇りとして抱くこと。
そのように整えていくことで、姉との関係に揺れ動く心を少しずつ穏やかにできるでしょう。
合掌



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