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母のような、母ではない人回答受付中

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

いつも有難うございます
憧れの存在が、身近にいます
一言でいうと、人柄の素敵な女性です
私の煩悩にも書かせていただきました、職場の上司です
心から信頼でき、尊敬できる人に出会えたことは、とても幸せなことです
グリーフケアにも精力を注がれ、両親のことについても、お願いしている段階です
講座では、近くの前の席に座るよう呼んでくださったり、職業柄24時間、連絡を受ける立場ゆえ早朝から連絡が飛ぶことも…食事も後回しに、とにかく速いだけでなく、思いやりに厚く、先の先まで考えて端的にアドヴァイスをくれます

先日、お隣の席で私の課のマニュアル作成や、作業報告書をPCで作らせていただくことができ、漂う敏腕ぶりにますます心がほどけました
その方の姿を心に描くだけで励みになり、前進する支えとなり、尽くし成長できる場にも恵まれ、私は以前のハスノハの質問ほど、人間関係や職場・家庭環境などに苦しく辛い状況に追い込まれているわけでもないはずなのですが、
休みの日も常に思い浮かんで、過度によりかかってしまいます。これは、私の悪い癖なのだろうと反省しています

あぁ、甘えてしまった、と後で気づき、猛省しては、自己反省・振り返りの時間に軌道修正…そんな毎日です

私の諸々が許容範囲を越えた場合はスルーしてくださいますし、ほどほどに、婉曲に「すぐにお返事できないけれども、少し時間をいただいて、回答します」など、必ず返信・あるいは、時間をおいて自分で気づかせてくれます

上司にとって私は、「職場のパートナーのひとり」に過ぎないであろうに、私の心のなかではその存在が膨らみ続ける一方で、幸せには違いないものの…構ってほしいかのように一線を越えてしまう自分の勢いをどうにか制御できなければ、悩みの種に…
私の勝手な妄想、空想ではありますが、お母さんと呼びたくなる存在です。
汚れた間柄ではなく、真の信心で、美しく強く想い合ってみんなを動かし、みんなの為に全力を注いでいます
そのパワーが眩しく熱すぎて、私はなんて非力なんだろう…と、自らの仕事ぶりに哀しくなることもありますが、「縁の下の力持ちで目立っていないとお思いかもしれませんが、お越しの方は見てくれています」と、すかさず周りも慰めてくれます
講座の最中、涙を拭う姿も、うとうとされる姿も、背中の美しい女性です

少しでも、上司のほっとできる存在になりたいです。

2025年6月26日 18:19

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご相談くださり、本当にありがとうございます。

憧れの存在に出会ったとき、人は無意識のうちに「もっと近づきたい」「支えになりたい」「認められたい」と願います。それは自然で、誰もが一度は通る“人間らしい心の揺れ”です。

でもあなたは、決して自分本位にその方を求めているわけではありません。むしろ、自分の心がその方に「寄りかかりすぎないように」と、何度も立ち戻ろうとしている。それはもうすでに、あなたのなかに「誠実な距離感を保とうとする愛」があるということではないでしょうか。

仏教では、「依りどころ」を持つこと自体は否定されません。むしろ「この人に触れて、私は安心する」という存在があることは、心の安定において非常に大切です。

ただし、苦しさが生まれてきたときには、その「依りどころ」が“自分の中心”になってしまっていないか、立ち止まって見つめ直す必要があると思います。あなたはその調整を、毎日の「振り返り」の中で、誠実に行っておられる。その姿勢は、既に依存ではなく、信頼を軸にした繋がりへ向かっているように私には映ります。

「私は非力で、眩しすぎる上司と比べて情けない」と思ってしまう、でも、それはあなたが“本気で仕事と向き合っている証”です。あなたが上司にとって「職場のパートナーのひとり」に過ぎないと感じる一方で、上司があなたの頑張りを見て、きちんと感謝を伝えてくれる場面があったことにも触れられていましたね。つまり、あなたの“縁の下の力”は、確実に誰かを支えているのです。

どうか、「あの人のように光り輝くこと」はできなくても、「自分はこの場所で、自分なりの光を灯している」と信じてあげてください。

上司の方が多忙な中で、心を緩められる瞬間はほんのわずかかもしれません。でも、あなたが「構ってほしい」ではなく、「支えになりたい」と願っていることは、
きっとその方の胸にも静かに伝わっているはずです。

あなたのその思いは、心の美しさそのものだと思います。強さや賢さだけでなく、迷いながらも誰かを思い、自分の心を省みながら歩こうとする。それこそが、本当の「信頼関係」の土台になります。

どうか、今のあなたを大切にしながら、あたたかく、確かな関係を育んでいってください。

2025年6月27日 10:57
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有り難し
おきもち

広島の山あいで、今日も「なんまんだぶつ」とつぶやいています。 浄土真宗本願寺派の僧侶、ケンコウと申します。 日々の中には、言葉にならない思いや、誰にも言えないもやもやがあるものです。 そんな時こそ、仏さまの教えが、ふっと心に灯りをともしてくれることがあります。 この「はすのは」では、あなたの声に耳を傾けながら、一緒に“いま”を見つめ直す時間をつくっていきたいと思っています。 堅苦しくなく、あたたかく、時にゆるく。 どうぞ、あなたのお話、聞かせてくださいね。

質問者からのお礼

ありがとうございます。
藤の棚が優しく風になびく、涼空の木陰で勤しみながら、お言葉を何度も心の内に読み返させていただきました。
来たる七月は本業の出勤予定日が増え、その報せに家族も喜んでくれました。
幸い辰年は百日連勤も達成できましたので、今年は数にこだわらず流れに身を任せ、午歳の桜を信じながら日々を重ねてまいります。
「紫陽花というより紫陰花」ハスノハのお坊さんが紡がれた素敵なお言葉にも心を和ませていただける有難さとともに、緑の繁りが勢いづく初夏、心豊かな実りの秋を楽しみに精進させていただきます。
末筆ですが、広島の皆さまも暑さが和らぎ心身お健やかに過ごされますようお祈り申し上げます。

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