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自殺者の行方について

回答数回答 2
有り難し有り難し 26

よく自殺者は地獄行きが決定してると聞きます。

また他にも成仏ができず一生苦しむとも聞きます。

この考え方は救いが無さすぎて辛いです。

現世で苦しんで死んでからも苦しむとするとより逃げ道がなくなって辛いです。

私は自殺者も同様天国に行けると思っています。

他に自殺者の行方についてどのような考え方 教えがあるのか知りたいです

2022年6月8日 19:31

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様がお導きなさって下さいます

拝読させて頂きました。
仏様はお亡くなりになられた方々を全てお救いなさって下さいます。速やかにお導きなさって下さり、先に往かれた親しい方々やご先祖様方が必ず優しくお亡くなりになられた方々をお迎えなさって下さいます。
お亡くなりになられた方々は仏様のもとにてご先祖様方と一緒に再会し喜び合い分かち合い、一切の迷いや悩みや痛みや苦しみからも救われて心から安心なさって憂いも一切なくなっていきます。そしてご先祖様方と一緒に清らかに穏やかに満ち足りてご成仏なさっていくのです。
そして心穏やかに生きるご縁のある方々を優しくお見守りなさって下さいます。

仏様は一切の差別をなさいませんし、一切の偏見もありません。一切の有縁無縁の全てのものを救い取って下さいます。そして真理をお説きなさって下さり円満に全てのものを成仏へとお導きなさって下さるのです。
私達はその様な仏様とのご縁に既に結ばれているのです、有難いつながりに結ばれているのです。
私達が生きることは辛いこと苦しいこと迷うことばかりですし、多くの間違いも犯してしまうものです。そして心身ともに追い込まれてしまい心も身体も病になってしまうことも多々あるのです。私達はそうした中でもう選択肢は自ら死ぬしかないと思ってしまうこともありますし、そう実行してしまうこともあるのです。
ですが仏様はその様な私達を決して見捨てることはありません。必ずお救いなさって下さり善き道へとお導きなさって下さいます。
ですからどうか安心なさって下さい。

あなたが必ず仏様に導かれていきます様にと心から仏様にお祈りさせて頂きます。

そしてあなたが大切な方々とのご縁に恵まれて健やかに成長なさっていかれます様にと、毎日を心から豊かに幸せに生き抜いていかれます様にと切に神仏やあなたのご先祖様方に祈っています。至心合掌

2022年6月9日 11:26
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

私は成仏できると信じています。

死に方を問わず、みな成仏されると信じています。

浄土真宗本願寺派の教学伝道研究センターは
原始仏典と大乗仏典にさかのぼり仏典を読み直し
自死に関する数百カ所を分析しました。
その結果
お釈迦さまは自死について価値判断をしていないことが判明しました。

例えば
「雑阿含経」にヴァッカリという弟子の話があり
重い病の苦しみから死を考える彼を
他の弟子たちは献身的に介護し
お釈迦さまはどう仏法を学んでいたかを問うのみでした。
結局ヴァッカリは自死しましたが
お釈迦さまは弟子たちに「亡くなり方」そのものについて非難しませんでした。
でも自死を容認している訳でもなく
お釈迦さまが死を考えている弟子に対応する場面などでは
「生きていてほしい」と強く願っておられました。

自死されても仏様に救われて
お浄土で成仏されています。
私はそう信じています。

また
自死は
本人が選んでのことというより
社会に追い込まれてしてしまったこと
うつ病によって他に考えられなくなったゆえの死
だとの認識が広がっています。
私もそうだと考えます。

ですから
自死者が地獄に堕ちることなどないと信じます。

2022年6月10日 13:36
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有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談など地道なグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。

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