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自ら命を絶たれた方の行く末

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とても迷ったのですが、どうしてもお坊様方のご意見が聞きたく御相談をさせていただきます。
近年より相次いでおります、自ら命を絶つ行為。
学生時代の自分も、現世から逃れたくて何度も命を絶つ決意、そして行動を行っておりました。あれから時が経ち、大切な家族・神様、仏様方との出会いで改心し、今は大好きな神様・仏様方、家族と共に今を生きております。
それはさておき、今は見なくなりましたがこのご時世の始まりの当初はよくニュースを見ていました。感染者数を知りたくテレビを付け、情報を収集していたのですが、それ以外である人が自らの命を絶たれたとのニュースを見ました。関連のニュースを見る度、ふと思いまして、亡くなられた方の魂が何処に向かわれるのか疑問になりました。ちなみに私の祖母は、輪廻の一番下に行くと話していました。ですが、仏教を勉強する内に祖母の話が本当なのか微妙です。数々の本にも触れられてなく、疑問が膨らむばかりです。そこで、各お坊様にお聞きしたいのですが、自ら命を絶たれた方の魂は、どちらへ向かわれるのでしょうか?
命を絶たれる決意をされている方々に対して刺激が強い内容になってるのではと心配で、利用規約にも反していないか不安ですが、どうしても気になり質問させていただきました。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様がお救いなさって下さいます

拝読させて頂きました。
あなたがお亡くなりになられた方々がどうなるのか疑問に思われておられることを読ませて頂きました。あなたのその様な思いわかるように感じます。
お亡くなりになられた方々は必ず仏様がお導きなさって下さいます、先に亡くなられた親しい方々やご先祖様方がお亡くなりになられた方々を必ず優しくお迎えなさって下さいます。そして仏様のもとで一切の迷いや苦しみや悩みや痛みからも救われて心から安心なさっていくことができ、何の憂いもなく心清らかに円満にご成仏させて頂くのです。そして心穏やかに安らかに生きる私達を見守っていて下さいます。
仏様は一切の差別を致しません、有縁無縁の全てのものを平等にお救いなさり平等に真理をお説きなさって下さいます。
私達はその様な尊い仏様とのご縁に結ばれているのです。不安や恐れや迷いや苦しみはあります、がしかし必ず仏様も神様もご先祖様方もお見守りなさって下さり私達を善き方へと善き道へとお導きなさって下さるのです。
ですからどうかご安心なさって下さいね。あなたも仏様や神様やご先祖様方とのご縁に恵まれながら与えられた人生を大切な方々と一緒にお健やかに生き抜いていかれます様にと切に仏様や神様やご先祖様に祈っています。至心合掌

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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

どのような亡くなり方でも、皆お浄土に導かれます。

死に方を問わず
どなたも成仏されると信じています。

浄土真宗本願寺派の教学伝道研究センターは
原始仏典と大乗仏典にさかのぼり仏典を読み直し
自死に関する数百カ所を分析しました。
その結果
お釈迦さまは自死について価値判断をしていないことが判明しました。

例えば
「雑阿含経」にヴァッカリという弟子の話があり
重い病の苦しみから死を考える彼を
他の弟子たちは献身的に介護し
お釈迦さまはどう仏法を学んでいたかを問うのみでした。
結局ヴァッカリは自死しましたが
お釈迦さまは弟子たちに「亡くなり方」そのものについて非難しませんでした。
でも自死を容認している訳でもなく
お釈迦さまが死を考えている弟子に対応する場面などでは
「生きていてほしい」と強く願っておられました。

自死されても仏様に救われて
お浄土で成仏されています。
私はそう信じています。

また
自死は
本人が選んでのことというより
社会に追い込まれてしてしまったこと
うつ病によって他に考えられなくなったゆえの死
だとの認識が広がっています。
私もそうだと考えます。

ですから
自死者が地獄に堕ちることなどないと信じます。

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有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様、ご回答ありがとうございます。とても勉強になりました。
輪廻の下に落ちる話は、仏様を信じてるフリをしていた祖母からの話だったので正直信じていませんでした。ただ、今思えば当時私は幼かったので、大人になっても逸れることなく正しい道に歩いてほしい願いがあったのかなと思います。話が逸れました。仏教の本を沢山読んでも触れられず疑問でしたが、文を拝読して納得いたしました。そんな時、ふと天部の閻魔様が浮かびました。慈悲深いお方と聞いております。自ら命を絶たれた方々を優しい仏様の世界へお導きくださることを願いながら、私も命尽きるまで大好きな神様・仏様、大切な家族と共にこれからも生きていこうと思います。
ご回答本当にありがとうございました。

和田隆恩様、ご回答ありがとうございます。お礼が遅くなり申し訳ありません。とても勉強になりました。
私は数々の仏教の本(一般書店で購入したもの)を読んでまいりましたが、和田様がおっしゃったお釈迦様の話を載せている本がなかったことに残念な気持ちです。とても参考になるのに、出版各社がこのお話を取り上げないで本を出版のは疑問に感じます。
それはさておき、一般書物では分からなかったお言葉を聞くことができ、嬉しい限りです。ありがとうございます。
ちなみに今、私のお世話になっている方が生きる希望をなくし、途方に暮れています。今まで何も出来なかったので、今度会ったら勉強になったお釈迦様のお話をしてみたいと思います。自死を促すわけではないのですが、この話で仏様のこと、仏様の世界を知ってもらえたらなって。
ご回答本当にありがとうございました。

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