大切な伴侶を亡くした妹のために
先日義弟が、自ら命を断ちました。
妹とは結婚してまだ2年も経っておらず、余りにも早すぎる別れに生きる力を失っております。
鬱病、家族が見るところの解離性障害も患っていたように思え、よく「死にたくなる時は自分が解らなくなる、自分ではなくなる」とも話しており、自傷行為や自殺未遂をする時にはまるで別人の目つきや行動になっていたようです。
そんな義弟がとうとう逝ってしまい、先日葬儀告別式とも滞りなく終えましたが、その後の妹が心配でなりません。2人はとても仲がよく、この短い期間にあまりにも多くの思い出があり、写真も数え切れない程で、時折涙を流しながらスマホの中の思い出を辿っています。
義弟の成仏を祈るとともに、妹の傍にずっといて守ってほしいという思いもあり、また死後どうなるのか曖昧であることから、亡くなったあとの義弟がどうなるのか、置いていかれてしまった妹をどう慰めたら良いのか等、姉である私にはわからず、悩んでおります。
声をかけるにもなんと言えばいいのか。無責任なことも言えない。前向きに、は当然まだまだ無理なのもわかっています。私達家族もとてもショックですし、とても可愛がっていただけに、深い悲しみの淵にいます。
幼少期よりあまり恵まれない環境で育ち、家族・家庭の愛情をよく知らないまま育った義弟。私達の家にきて、それを体いっぱいに浴びて、旅立っていったのだと思うようにしています。
ですが、妹の辛さ、自分を責める気持ちはどうにも慰めようがなく、ご飯もろくに食べられずにいる妹のためにしてあげられることを常に考えております。
何でも良いです。アドバイスを頂けないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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義弟様は今は既に仏様です…何も心配する必要は無いのです
なんか目頭が熱くなってきました。こらえます…僧侶ですから。
でも、あなたも妹さんもこらえなくて良いのです。思いきり泣いて下さい。涙枯れるまで、泣き疲れてしまうまで…。
義弟様は今は既に仏様です。仏様とは「自利利他」円満なるお方。つまりは仏と生まれられた義弟様御自身は自利を「得られた」のです。今はなんの不平不満・苦悩もありません。ですから、あなたが義弟様のことを心配する必要はありません。
そして仏様ですから同時に「利他」の御心をお持ちでいらっしゃいます。妹様やあなた方のことを心配なされ、それ故にこの上ない安楽を与えようとはたらいて下さっています。
私の安楽…それは苦悩を手放すことから生まれます。でも、私の苦悩は煩悩から生じていますから、その苦悩を手放すことは困難です。
だからこそ、仏様が私の苦悩を取って下さいます…「抜苦与楽」が仏様のおはたらきです。
どうか義弟様は仏様と生まれられ、御自身はご病気などの一切の苦悩から解放され、本当の安らぎの境地に至られたのだと頂いて下さい。
そして、何よりも妹様のことを思い、ご心配下さっていらっしゃることを重ねて申し上げます。
その仏様の御慈悲の心を素直に受け止められ、妹様御自身は恵まれし人生を精一杯生き抜かれますように…そのような妹様の姿をこそ仏様はお喜びになられます。
妹様は、今はとてもそんなふうに生き抜ける自信がない、これからどう生きていけば良いのか分からない…と、おっしゃるかも知れません。
でも、仏様が妹様を導いて下さいます。これからもずっと仏様として妹様を支え、見守り続けて下さいます。
どうかそのことを深くしっかりと受け止めて下さいませ…それは、涙枯れるまで泣いた後でも結構ですので。
お姉様であるあなたは、どうか今は静かに妹様に寄り添ってあげて下さい…。
質問者からのお礼
早速のご回答ありがとうございます。そうですね、妹がこれからしっかり生きられるよう、見守ってくれていますよね…。とても辛く、寂しい別れで、まだまだ時間はかかりそうではありますが、妹にそっと寄り添っていこうと思います。