何かを好きになるのが怖いです
こんにちは。趣味の話なのですが、私にとってとても深刻な悩みであるため、聞いていただけたら嬉しいです。
主にアニメやゲームなどの作品のキャラクターについてなのですが、最近は何かを好きになる事を恐れるようになりました。娯楽に触れる事自体が怖くなっています。
近年は、どのジャンルのカルチャーでも、過激で乱暴な表現や、悪意を賛美したり助長するような内容の作品が増えたり流行ったりしていて、全年齢向けで子供が見る物でも、そういう内容の作品が多くなってきています。
私が好きな作品も、最初は温かい作風だったのに、途中から突然猟奇的な作風に変わってしまい、深く悲しみ心の傷になってしまいました。
今好きになっている作品にもややその片鱗があり、覚悟はしていても怖い気持ちが強く押し寄せてきます。
私が一番恐れているのは、自分が愛してきたキャラクターの性格が歪められてしまう事です。
キャラクターの優しい所に惹かれたのに、優しさとは程遠い行動や言動を取らされたり、根底から覆すような設定をつけられたり明かされたりして、悲しい思いをする事がよくあります。
作品もキャラクターも、ただの作り物だという事は、理屈ではわかっています。
でも、私にとってはずっと大切に愛したい宝物であり、家族のように思いを寄せていた存在でもあり、一度物語の展開やキャラクターの性格が悪い方向に歪められて破綻すると、全てを壊された気分になるのです。
特にキャラクターは、作った人々がそう描いたせいである事は理解しつつも、キャラクター自身が腐ったように感じ、好きでいるのが辛くなり嫌いそうになってしまいます。
物語やキャラクターに限らず、音楽でも絵でも、作った人が人間性や発言に問題があったりして、心から楽しめなくなる事が多いです。
クリエイターにもファンにも、悪意や残忍な事を楽しんだり求める人が今はとても多いです。
人の作った物ですし、全てが自分の思い通りになるわけではないのはわかってるのですが、娯楽が誰でも夢を抱けるものではなく、悪意のある人達の暴力的な願望を満たすためのものになっていて、気軽に何かを愛せず壁を作らざるを得ない現状がとてももどかしいです。
私のこの悩みや辛い気持ちはいろんな人達に否定されてきました。本当に悔しいです。
心を落ち着かせられる方法などありましたら、アドバイスをいただきたいと思っています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
そう思いますね
拝読させて頂きました。
あなたがおっしゃることとてもよくわかる様に感じます。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
私もその様に感じますね、アニメの作品もそのストーリーが進行していくにしたがって主人公や周りの方の意志も考え方もましてや背景もとても変わっていってしまう傾向にあることを顕著に感じます。どうしても暴力や殺戮シーンが沢山出てきたり、非人間的な価値観や感情に任せて激高する様な場面が多く表現されますよね。本当に残念でなりません。
私も作品の内容はいずれとしても「進撃の巨人」は好きですから主人公のエレンやミカサやアルミンはとても好きでしたしとても好感持っていましたが、ファイナルシーズンになっていけばなっていく程により残忍になり非人間的で非常に残虐的な表現になってしまっています。
それは作者が表現しようとしている作品の意図があるとは思いますし、今の時代がそれを求めているのかもしれません。とはいえどとてもガッカリしてしまう程ですね。しょうがないのかとも思います。
ですからあなたがその様に好きになってしまうことを恐れるのも至極もっともなことなのかもしれませんよね。ですからやはり一度距離をとってみて冷静になって客観的に作品を見てみることも大事かもしれません。
その作品が全てではありませんし、やはり自分に相容れないものごとや好きになれないこともあるでしょうからね。
逆に自分自身の人間性をもっと大事になさってもいいと思います。あなたの心の中にある健やかな心や優しい心や穏やかな心を大事になさってみてもいいとも思います。時代の中でそのニーズによって様々な作品が生まれていきますがその作品に別に同調していかなければならないわけではありませんからね。
あなたがこれからもご自分のお心を大事になさって毎日を心穏やかに健やかに生きていくことができます様に、あなたが本当に素晴らしい作品に出会って心から豊かに充実した毎日を生き抜いていかれます様に切に祈っています。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azuma 様
ご回答ありがとうございます。私の気持ちに共感し寄り添ってくださり、励ましていただき、心から感激しております。とても嬉しいです。
最近は本当に、過激な表現や残忍な内容の作品ほど、前衛的で新しく魅力的だと称賛される時代になってしまったと思います。
それを求める人は、自分も社会の嫌な出来事に疲れていたり抑圧されていてストレス発散したいからなど、色んな理由があるのかもしれませんが、それでも悪意を助長させたり賛美するような事が好まれてしまう今の流れは、とても悲しく思います。
物語の方向性やキャラクターの意志、作品を構成するあらゆる物が自分の望まない方向に変わってしまうのは、自分とは違う人間が作っている「作り物」であるため、やっぱり仕方がないのかもしれませんね…。
実は私も「進撃の巨人」は、残酷ながらもキャラの一生懸命に生き人を思い、巨人に抗う生き様が心に響くドラマ性に惹かれ、好きだった時がありました。
しかし、途中から人間同士の陰惨な戦争に発展していき、作者が語っていた意図も相容れず、それからは物語の時を止め、追いかけるのをやめてしまいました。今は作品自体に苦手意識がありますが、アルミンを始めとしたキャラクター達は、思い出として今も大切な存在です。
現在も四六時中、好きな作品において、クリエイターの誠実ではないやり方やファンの乱暴な発言や行動に、精神が参ってしまっています。
そういったクリエイターやファンに恨みを抱いてしまうあまり、全ての事に悲観的になり、常に憎い気持ちがわき上がるほど心が歪んでしまいました。
ですが、おっしゃる通り、その作品が全てではないですし、作品を取り巻く人々や出来事にも同じ事が言えますよね。
相手は生身の人間ではありませんが、今の私は作品とキャラクターに「恋は盲目」のようになってしまってるんだと思います。
最近は、作品に感情移入しすぎるのも理性を欠いてしまい危ないように感じているので、客観的に作品を見られるように心がける事にしています。どうしても不安は募りますが、怖がるのもとても辛く精神への負担が大きいので、不安を忘れるようにしています。
私がかつて辛い思いをした作品も、しばらく距離を置いた事で冷静になり、好きな所だけを見てキャラクターを愛せるようになりました。
心を落ち着けて思考を整理するために、距離を置くのは本当に大事ですね。今後も心がけ続けていきたいです。
その通りですね。「作品で描かれた物を、受け入れられないなんてわがままだ」と言う人もいますが、たとえそう言われたとしても、作品でどんな事があっても、必ず全てに同調しなければいけないわけではないですよね。
どんな時も、惑わされずに自分の人間性や心を、常に健やかに穏やかに保っていけるよう、大切にしていきたいと思います。自分の心まで腐らせてしまったら、さらに悲しいですからね。
今はまだそうならなくても、いつか心から楽しく幸せになれるような、優しい作品が増えて流行るといいなと願っています。
また作品を気軽に愛せるようになりたいですし、そうできるような素晴らしい作品にたくさん出会いたいです。
毎日を穏やかに過ごせるように、希望を持ち心の健康を保って生きていきたいと思います。