回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お祓いは、ある種の「プラシーボ(プラセボ)効果」
しー様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
お祓いは、ある種の「プラシーボ(プラセボ・偽薬)効果」であるとお考え下さい。
それで少しなりにも心が軽くなり、癒しや和みとなって、平静を取り戻せたら、良しとすべきものだと思います。
しかし、問題は、恐怖心や不安を煽ることで、高額な祈祷料、高額なモノを買わせようとする詐欺などに繋がる霊感商法もあるため、誠に気をつけないといけません。
以下は以前における拙回答の内容の引用です。参照までにて。
『・・「霊感」を宗教的な面から捉えようとして考えますと、その根拠や証明、論証の曖昧さが生じてしまうため、非常に難しい問題を孕むことにもなります。ただ、あくまでも仮定でありますが、もし「霊感」があるとしても、色々な因・縁(原因や条件)により成り立っている「縁起」なるものであり、実体として、独立自存としては成り立っていない「空」なるものであるかとは存じます。その因・縁をより善くに調えることで、当然に結果も改善させることができるのではないかとは存じております。・・とにかく霊や魂は、生前も死後においても、実体、独立自存として存在しているものではないということだけは言えるかと存じております。・・』
「・・到底、論証・証明のできないようなことを扱うのは所詮ナンセンスで、私たちの現実の迷い苦しみを解決させていく上で何ら役に立たないことであり、特に、この霊の存在についても典型的なもので、釈尊は「無記」として扱われた次第となります。もちろん、釈尊は全知者でありましたが、あえて意味のないようなことを議論する必要がないとお捨てになられたのでしょう。それよりも、善き行いを積みて、善き因果の流れに乗りて、善き赴きへと向かうことに、しっかりと取り組みなさいということでございます。・・」
善処を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
三力(さんりき)
三力という言葉があります。真言宗の所依教典「大日経」に出てくる言葉です。
自分の功徳の力、如来(仏様)の加持する力、法界力(真理の世界の力)この3種類の力が合わさって生きとし生けるものが共に養われるという意味です。この如来(仏様)の加持力というのは、我々には計り知ることの出来ない力であると思います。世のために役に立つ善行を積み、一所懸命拝み、仏様の力を求めれば、法界の力もそなわり願いが叶う、悪霊が退散すると考えます。三力の力を信じれば、お祓いも効くと考えます。
質問者からのお礼
「縁起」という概念を、わかりやすく教えて頂いたので、とてもスッキリした気分です。
目に見えない物に怯えているより、悪い事が起きないように気を付ける様にしていこうと思います。
ありがとうございました!
☆卓阿 様
「功徳」やはり善行を積んでいれば、仏様や周りの環境も良くなるという事ですね。
そして、悪が近付けないようになる。
そこまで出来るかわかりませんが、善行を積んでいきたいと思います。
ありがとうございました!