相手に期待させたのに断ってしまう罪悪感回答受付中
こんにちは。いつもありがたいお話をしていただき誠にありがとうございます。お恥ずかしいのですが、自分では抱えきれず相談させていただきました。
実は友達の紹介で知り合った男性に1週間で告白されたのですが、心がついていかずお断りしたいのです。しかし自分のわがままで振り回してしまっていることにとても罪悪感を覚えます。
彼との初めての顔合わせは友達を交えて4人で食事しました。あまり話せなかったのですが好印象だったので、その後クリスマスイブに食事に誘われたのをOKしました。最初の食事からクリスマスまでは1週間でした。2回目の食事は楽しく過ごせ、その帰りに告白されました。急なことでびっくりしたのと、心に急接近された感覚に抵抗があって「少し早いかも、、、」と言って断りました。しかし私の良くなかったのがそれに続けて「前向きに検討はしてるから」と伝えてしまいました。それ以外にも相手に期待させるような行動や言動をしてしまったと反省しています。
その後、1人でじっくり考える時間を過ごすとお付き合いしたくない気持ちが強くなってしまい、それなら早く断ったほうがいいと考えるようになりました。
今彼からはLINEで次の食事の日程について聞かれているのですが、返信できていません。なんと伝えればいいでしょうか。また紹介してくれた友達には先に断ることを報告すべきでしょうか?
自分の未熟さゆえに相手や友達を振り回してしまっていることは重々承知しています。どうかアドバイスをいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
曖昧な言葉を使わずに、ハッキリと伝えることが最大の慈悲です。
はじめまして。僧侶の釋聴法と申します。
ご相談を拝見いたしました。相手を傷つけたくないというお優しい心根ゆえに、今、強い自責の念に駆られているのですね。僧侶の視点から、心の整理と次の一歩についてお話しします。
①罪悪感の正体を知る
あなたは「期待させた」自分を責めていますが、仏教では「諸行無常(あらゆるものは変化する)」と説きます。人の心もまた、縁によって刻々と揺れ動くものです。一度は「向き合おう」と思った心が、近づきすぎた違和感によって「離れたい」と変化することは、自然な心の自浄作用であり、決して「わがまま」ではありません。むしろ、違和感を無視して関係を続けることこそ、お互いの誠実さを損なう結果となります。
②具体的な伝え方
期待を持たせたことを謝罪しつつも、「今はこれ以上進めない」という結論を、曖昧な言葉を使わずに届けることが最大の慈悲(優しさ)です。
★伝え方の例:「先日は向き合いたいとお伝えしましたが、その後一人でじっくり考え、今の私にはお付き合いすることは難しいという結論に至りました。期待させてしまうような言動をとってしまい、本当に申し訳ありません。これ以上お待たせするのは失礼だと思い、正直な気持ちをお伝えしました。」
③紹介者への配慮
紹介してくれたご友人には、「直接お断りした直後」に報告するのが筋道です。先に友人に伝えると、万が一の漏洩で彼を二重に傷つける恐れがあります。断った後に「紹介してくれたのにごめんね。誠実に向き合った結果、お断りすることにしたよ」と感謝を添えて伝えれば、十分にご友人の顔を立てたことになります。
自分の正直な気持ちを伝える事が、あなたのためにもお相手の方のためにも最良の選択です。また、あなた自身の心の平穏を大切になさってください。恋愛は「ご縁」です。自分自身を責める必要はありません。
拝
縁起寺 釋聴法
伝え方はシンプルに
拝読いたしました。
結論から申し上げますと、期待に応えられずにお断りすることは、決して悪いことではありません。
あなたは、ご自身のことを「わがまま」や「未熟」と責めていらっしゃいますが、この文章からは、相手やご友人のことまで深く思いやる、あなたの「誠実さ」が痛いほど伝わってきました。
心は一瞬一瞬で変わるもの
人の心は、天気のように一瞬一瞬で変化していくものです。
最初に会った時の「好印象」や、食事をした時の「楽しかった」という感覚。それは、その瞬間におけるあなたの偽らざる本心でした。
しかし、家に帰って冷静になった時、「まだ相手のことをよく知らない」という不安が勝った。これもまた、2回しか会っていない相手に対する、ごく自然な心の働き(防御反応)です。
「前向きに検討」は嘘ではありません
告白された時、「前向きに検討する」と伝えたことを悔やんでおられますが、あれはその場で自分を守るための精一杯の言葉だったのではないでしょうか。相手を騙そうとしたわけではありませんから、どうかご自身を責めないでください。
苦しみを増やさない選択を
仏教では「苦しみを増やさない」という生き方を大切にします。
もし、罪悪感から無理にお付き合いを始めれば、いずれあなた自身の心が苦しくなり、結果として相手の方をより深く傷つけることになってしまいます。
「今はまだ分からない」という正直な気持ちを早めに伝えることは、相手に対する不誠実ではなく、むしろ「お互いの時間を大切にする、最も誠実な行い」です。
伝え方はシンプルに
彼への返信は、シンプルで大丈夫です。
「『前向きに検討する』と言ったけれど、落ち着いて考えてみて、私はまだあなたのことを全然知らないと気づきました。だから、今はお付き合いできません」
理由を取り繕う必要はありません。「よく知らないから、まだ無理」。その事実だけが伝われば十分です。
紹介してくれたご友人にも、彼に伝えた後で、ありのままを報告すれば問題ありません。
あなたの誠実さは、必ず伝わります。自分の心に正直な選択をしてくださいね。
合掌



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◆無気力で、人生の目標を見出せない
◆卒業後の進路を決める事ができない
◆別れた交際相手の事を忘れる事ができない
◆家庭不和で毎日の生活が辛い
◆家族や大切な人を亡くして心の整理がつかない
◆何事も悪い方向に捉えてしまい、自己嫌悪に陥っている
◆ついつい他人に辛くあたってしまい、後悔を繰り返す
◆毎日充実した日々を送れるように、仏教の勉強がしたい
など、上記はこれまでの相談の例(ハスノハ以外を含む)です。