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恋愛相談
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彼氏と会いたいのに会えない。自分を追い込まず自分と向き合ってみる

大好きな彼氏とは、いつでも一緒にいたいと思う方も多いはずです。しかし、お互い離れた距離に暮らしていたり、仕事が忙しいなどで会えない日々が続いたりすると寂しさが心にのしかかることもあります。そんな寂しさ、辛さを乗り越えるヒントを実際にあった悩み相談にお坊さんが回答してくれています。


待つべきなのか、伝えるべきなのか


まずは、なかなか彼氏と会えずに悩んでいる相談者からの相談です。

2カ月しか経っていない彼氏がいるのですが、彼氏の仕事が忙しくて 1ヵ月以上会えていません。連絡も1日2通がいいところです。負担になりなくないのでわがままは言いたくないのですが、彼氏からの愛も伝わらず、この不安や寂しい気持ちをどうしたらいいのかわかりません。

お坊さんから心を落ち着けてとアドバイスがありました。

まだ2カ月ですから余計に不安になりますよね。少し心を落ち着けてゆっくりと自分の気持ちを見直してみてはいかがでしょうか。自分で自分を追い込んで焦ってしまい信じられなくなってしまうこともよくある心情です。 心を穏やかに相手の方へのあなたのお気持ちをゆっくりと相手の方へとお伝えなさって頂きたいと思います。そしてお互いの気持ちを信じ合うことを始めて頂きたいと思います。

(一向寺 Kousyo Kuuyo Azuma)

お坊さんからの回答に少しほっとした相談者さん

この現状にも慣れてきて、最近ではとりあえず仕事を頑張っているならいいと思っています!でも、連絡もないことが多く、心配になることが多かったため、安否確認のため仕事が終わったという連絡は欲しいと伝えました!仕事が落ち着くまでは彼を信じて待っていようと思います!本当にありがとうございました!


元の問答:待つべきなのか、伝えるべきなのか


求めてばかりいないで、時には信じることも大切


付き合いはじめの頃は特に、「いつも一緒にいたい」という気持ちが強くなるものです。しかし、仕事や付き合いなどでなかなか恋人と会う時間がとれないときもあります。そんなとき、「どうしても会いたい」と会いたいと無理を通せば、相手の重荷になってしまうこともあるかもしれません。自分の気持ちに素直に「会いたい」という気持ちを伝えること自体は悪いことではありませんが、お坊さんのお答えのようにその先の行動は相手に委ねるようにしてみるのもよいかもしれません。彼氏も会いたいと思っていても、どうしても時間を作れないときもあります。「どうして会ってくれないの?私はその程度?」と責めるのではなく、「会いたい」という気持ちだけを伝えて信じて待つことも時には大切なのですね。

留学で遠距離に。恋を選ぶことはいけませんか


次に留学か恋か悩む相談者さん

留学を今しているのですが、行く一年前から彼氏ができました。初対面のとき直感でこの人!!とぴーーんときて不思議なことに数日後すぐお付き合いをはじめました。 ただいま離れて一か月なのですが、お互い驚くほど疲れ、彼は私に会うために毎日バイトを入れて必死にお金を貯めていますが、私は帰ろうと決意しました。 留学費用はすべて家族に後々返していくつもりです。
たかが19歳の恋で留学を辞めることはなじゃないかと思われるかもしれませんが、私は本気です。自分でもはたからみれば愚かなことなんだろうなと思っています。恋を選ぶのはおかしいことですか?私は間違った行いをしようとしているのでしょうか?

お坊さんの回答はいかに?

仏教では、「あまりに近いためにかえって見にくいのは自分の心である」と説きます。つまり、丁寧に観察したり他の方法を考えたり、あえて距離を取ってみることをしてみなさいということです。あなたは答えを知っています。直感に従い、行動してみましょう。どのような結果になったとしても、あなたにとって人生の糧になるはずです。

(觀音寺 中村太釈)

相談者さんからお礼がはいりました。

ありがとうございました。誰にも相談できなかったのでとても心が軽くなりました。また今の自分を客観的にみて冷静になって考えることができました。やはり私は彼のもとへ帰ります。彼との縁が切れてしまうことは、私の人生において大きな後悔となると思います。なかなか一歩を踏み出せませんでしたが、どうなっても私の人生ですからしっかり堂々と進んでいきたいと思います。


元の問答:恋を選ぶことはいけませんか


答えは自分の中にあるもの。どちらを選んでも後悔しないで


留学や単身赴任など、距離が遠くなればなるほど簡単には会えないものです。自分の夢や将来のキャリアのためには必要でも、恋人と長く会えないという不安はそれ以上に大きなものかもしれません。
人間ですから、時には悩むことも大切です。大きな決断であればあるほど、冷静になっていろいろな角度から考えてみるのも必要かもしれませんね。一時の感情で動いて後で後悔しないよう、少し時間を置いてみるのもいいかもしれません。


「どうすればいいのか」と悩んでいるときは、意外と自分の中では答えが出ているものなのですね。「どうしたいのか」が分からないのではなく、「選んだ道が正しいのかどうか」が分からないのだとお坊さんは教えてくれているのだと思いました。しかし、未来のことは誰にも分からないように、「誰にとっても正しい」道など存在しません。私たちは一度に二つの道を選ぶことはできませんが、大切なのは選んだ後に「選ばなかった道」を考えないことなのですね。


「恋」「家族」「仕事」「夢」など、大切なものは人によって違います。他人から見れば馬鹿げた選択でも、その人にとって「幸せ」であれば、他人の評価を気にしすぎる必要はありません。そんなことをお坊さんの回答から感じました。

文・hasunoha編集部
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