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相手をこのまま好きでいても良いのでしょうか

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

私には、愛されたいが故に好きになった人を過剰に追ってしまう共依存の思い癖があります。
またそれと同様に、自分に自信がなく、好きになってくれた人から逃げてしまう回避依存の思い癖もあります。
 
 
その理由として自分で自分と向き合うように努め、色々と考えました。
結果、行き着いたのが、いじめや、鬱、家族関係。様々な過去の積み重ねに理由があると知ることができました。

自分は自分に自信が持てず、本当の自分を隠し、相手を否定することで上に立とうとしたり、複数の人に目を向けることで愛されていると思い込もうとし、結果的に好いてくれる人から逃げるようになっていました。

一方で、他者から愛されたいが一心で、相手に過度に尽くしたり、相手を追い求めてしまい、現実から目をそらし、相手にとって都合の良い人物になっているような振る舞いばかりしていたのだと気が付きました。
 
 
この思い癖に気付いていなかった私は、今までずっと無意識のうちに自分の癖に合うような人の事を好きになり、そういった人から好きになられていたという事にも気が付きました。
追えば逃げられ、終われれば逃げる。
悪循環の恋愛をずっと繰り広げてました。
 
 
そんな私には、今、好きになっている人がいます。
私はその人と出会った事で、自分の中にこういった思い癖があり、自分の意思でそういった相手を選んでいた事に気づく事ができました。
 
 
私としてはそんな中で出会った方なのですが、今までの事を繰り返さないように心がけながら、
自分の中で期限を設けた上で(他者は変えられないので、どこかでか自分も諦めることも必要かと思うので)想っていたいと思うのですが、
こういった引き寄せのようにして私が選び出会ってしまった人とは、仏教の教えとしては、私が変わる意識をしていったところで、そもそもがもうどうにもならないものなのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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因縁次第

むーちゃん様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「共依存」では、相手に対する配慮、思いやりの欠如や無理なプレッシャー・ストレス等を掛けることでの弊害も見られることがあるため、偏った、極端な依存関係は、やはり避けることが望まれます。

どのような関係であれ、大切になるのは、互いの配慮や思いやりになります。どうしても自分の基準に相手を合わそう、あるいは、合わしてもらおうとしてしまうところがあるのは否めませんが、やはり、それも度合いの問題で、過度、極度にならないように注意することが必要となります。

あまり自分自身だけでどうにかしようとされずに、何か客観的に、中立的に自分、あるいはその関係性、依存性を見れるようにしていくことで、修正を図っていきたいところでございます。

しかし、それも自分ではどうにもできないところがあるため、家族や友人など第三者に相談し、第三者の意見を聞くことが望ましい場合もあります。いかに中立、バランス、仏教的には「中道」を保てるか、そこがポイントとなるでしょう。

また、物事がうまくいくためには、やはりそれなりの因縁(原因と条件)が必要となります。うまくいかなければ、悪い因縁であるということになるでしょう。ですので、うまくいくための良い因縁をこれからどう調えていくべきかということ次第で、関係性も変えられて、結果も当然に変わっていくことになるでしょう。

共依存の方は、自己愛や自己保身が強すぎるところもあるのが特徴です。自分を大切にするのと同じように相手のことも大切にして参りたいものでございます。

善処を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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質問者からのお礼

この度はご丁寧にありがとうございます。
なかなかやりとりがうまくいかず、もしかしたら悪い因縁なのかも…?
などと頭をかすめる瞬間もありますが、良いものに出来るように中道を心掛けやり尽くしてみてから、
改めて自分にとって相手との縁を考えてみたり、
迷った時は素直に相談などもして、自分の行いを正したり、時には胸を張って進んでいきたいと思います。
本当にありがとうございました。

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