苦しさの対処方法
先日の質問で、上手く伝えきれなかったので追加させていたただきました。
急に怒られ、パニックに陥り、その感覚が衝撃的だったために、今でも悩まされています。
さらには、5年経った今でも、嫌がらせされるのではないか?と感じたりしてしまいます。
どうするのが良かったのでしょうか?
これから、どのように切り換えれば楽になるのでしょうか?
気持ちの整理、切り替えが上手く出来ず、前へ進むことができません。
トラウマ、フラッシュバックに悩まされ、生きた心地がしません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
過去はなくならない、あなたも私もみな同じ。
「今」の事実を中心にして生きていきましょう。
それは過去を「なかったこと」にすることではありません。過去が「きれいさっぱり思い出されなくなること」でもありません。
masaさんは周りの皆が過去の失敗やトラウマをキレイに整理して、完全に切り替えて生きている、それが普通でそうでないのはダメ・苦しいと考えていませんか。そうしなければ前に進めないと。
そうではありません。みな過去をひきずって、引っ提げて生きています。もちろん日常の中で絶えずそれに囚われているわけではありませんが、ふとした時に過去は出てきます。それは私のコントロール下にありません。
「あの時失敗したなあ」「あの時嫌な思いしたなあ」という思いを抱えて今を生きています。それは時に辛く、苦しいものですが、それに関わらず「今」生きている、現に前に進んでいるという事実があります。
前回質問の5年前の件はその場を見ていないので何とも言えませんが、masaさんが相手をバカにする気はなかったのも事実、しかし相手が不快に感じたのも事実です。masaさんの意を超えて事実があります。それに対しmasaさんは謝罪した、それでいいのです。あとは「今度は気をつけよう」という教訓として刻まれ、その過去を引っ提げて生きていくのみです。
この5年間、実際に相手に嫌がらせされましたか?されたのならあらためて謝罪する、あるいは適切な機関に相談するとよいです。されていないのならそれが事実です。
そしてこれからも事実がmasaさんの意に反することはあるでしょう。それはその都度、事実に応じて対応すればよいのです。
皆が皆、過去から完全に切り替えて「楽に」生きているわけではありません。むしろほぼすべての人が過去を引きずり「苦しみ」を抱えながら生きているのです。過去や気持ちが私の思い通りに楽になることはありません。
ですから切り替えられないmasaさんがダメ、周りの人は楽になっているのに私は違う、なんてことはありません。みんなそのまま「今」を生きている、生かされている。
過去とは付き合いながらも、「今」の「事実」を中心としていきましょう。
どうか必要以上にご自身を責めないでください。過去を抱える一人としてmasaさんのお気持ちにお見舞い申し上げます。
感情にしがみつかないで
はじめまして、安藤亮英と言います。
前回のお悩みも読ませて頂きました。
急に怒られたことでの衝撃、パニックは相当なものでしたでしょう。それはトラウマにもなりますよね。
私も怒られるのは苦手だし、出来れば避けたいと思っています。怒られれば凹みますしね。
しかし、怒られたことをいつまでも引きずっていては、生きることに支障が出るので良くはありませんね。
実は感情が生まれたとき、必ず苦しみも生まれます。それはどんなものでも生まれたあとは、滅する方向に進むからです。
例えば、何か手に入れたとき、最初はうれしいですよね。しかし、それを手放さなければいけなくなると考えたとき。手放さないように頑張ってしまい、苦しみます。
そのように感情に執着することによって、苦しみはずっと続くのです。
masaさんの場合は、怒られたことを、そのときの感情を無意識に手放すことができないので、トラウマとなり、苦しみになっているのだと思います。
実は感情は生まれた瞬間には滅して、消えます。ですので、それにこだわって大事にされているのはmasaさん自身だと、気付いてあげて下さい。
トラウマだと思うそのときの感情を、怒った相手を、怒られた自分を受け入れて、許してあげて下さい。そしてそのトラウマに気付かせて頂いてありがとうと感謝して、感情を昇華してみると良いと思います。
余談ですが
ハワイに伝わる精神療法に唱えるだけで、良いと言うのがあります。
「ありがとう、ごめんなさい、許して下さい、愛しています」と心の中、または口で、唱えるだけの簡単な方法があります。
感情が昇華できるまで試してみるのも良いと思います。
ゲーム感覚でよい
他人に怒られたら、「ぎゃはははは!怒られちゃった!」と心の中で笑いましょう。
ゲーム感覚でよいのです。
ゲームで負けたら悔しいですが、しかし、負けも含めてゲームは楽しい。
負けすらも楽しいのがゲーム感覚です。
他人に何と言われようと、怒られようと、それを楽しんでください。
全人類をバカにしてください。
トラブルを楽しんでください。
人生はアドベンチャーです。
質問者からのお礼
法覚寺
吉武文法 さま
ご回答ありがとうございます。
みんな同じ、私だけがダメではないの言葉に救われました。
これからも、自分の意に反することもあると思いますが、事実に対して対応するしかないのですよね。
今の『事実』を中心に、嫌な思いとも付き合っていきたいと思います。
長興寺
安藤 亮英 さま
ご回答ありがとうございます。
怒った相手、怒られた自分を受け入れて、許す。トラウマに気付かせて頂いてありがとうと感謝して、感情を昇華してみる。
できる範囲で、試してみたいと思います。
ハワイの言葉も素敵ですね。
書き留めて、唱えてみたいと思います。
願誉浄史 さま
ご回答ありがとうございます。
ゲーム感覚は…、難しいですね。
ただ、そんな考えかともあるんだな!と思えました。