回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今を精一杯生きる。
前回の質問も拝読いたしました。
大切なお姉さんを亡くされた事、お悔やみ申し上げます。
人には生まれ持った何か見えない力があるのかな?と感じる時があります。
私の父は心筋梗塞になって10年毎日40本のタバコを吸っていますが元気です。
一方祖父はタバコも吸わず、血液サラサラ効果のあるらっきょが好物でしたが、心筋梗塞によりあっけなく死にました。
同じ病気になっても薬が効いて寿命が延びる時もありますし、効かずにすぐにお亡くなりになられる方もいらっしゃいます。
私の知り合いの医療関係者によると、現代の医学でも、薬が効く効かないは分からないそうです。
「それが寿命だ」と表現されます。
たくさんの人の死に立ち会った方だから言える言葉でしょう。
そう考えると人には寿命や運命はある程度あるのかも知れません。
人は生まれた瞬間から、死という避けて通れない苦しみを背負います。
また、りんごさんが深刻に悩んでおられますが....
いつ病気になってもそれは思い通りになりませんし、アンチエイジングなど努力しても、いずれは必ず老人になります。
仏教では「生老病死」または「四苦」と言います。
運命は変えられるか?とのご質問ですが、「四苦」など変えれないものと、変えれるものがあります。
もし、変えたいと思われるならば、今出来る事を精一杯こなしてください。
今年の10月にはお子様が誕生するとの事、しっかりと向き合い、お子様との時間を大切になさって下さい。
この世は苦しい事が普通であり、何気ない日常こそが幸せだと私は考えております。
しっかり今と向き合い、何気ない日常を作り出して下さい。
私は、やるだけやれたなと思いながら死ねれば幸せな事だと、日々できることをこなしております。
りんごさんも、そのような思考をいずれ持っていただければと、私は思っております。
未来はわからない。だから決まっていないのと同じ。
宇宙は、生命は、人生は、さまざまな因縁・条件がからみあって動いている、複雑なものです。
だから、誰も、どんなコンピューターでも、人の人生を予告することはできません。
いつ死ぬかは、わからないのです。
わからないということは、決まっていないのと同じではないでしょうか。
日常生活で、自分の意志で何かをやったら、それによって結果が変わりますよね。
それと同じで、運命や寿命も、人間の頑張り次第で変わるでしょう。
あまりぶっ飛んだ次元で考えても、日常生活には役立たないかもしれません。
日常生活レベルで考えてはどうでしょうか。
日常生活レベルで(人間の視点で)考えたら、寿命や運命は決まっていないのです。
仏教は、悩み苦しみを減らすための教えです。
何か不幸なことがあったとき、「これも運命かな」「これも寿命だったのだろうな」と思った方が怒りや悲しみが落ち着くなら、そのように考えるのも良いと思います。