親の人生について考えると非常に悲しくなります
はじめて質問させていただきます。
拙い文章をお許しください。
昨年の冬、母が白血病になり現在も入院しております。
幸運にもドナーが見つかり、骨髄移植を受けることができるのですが、
骨髄移植を受けたからといって完治が約束されてるわけでもなく、多くのリスクが伴い闘病が一生続きます。
また、移植が上手くいかず、命を落とすリスクも大いにあります。
父に関しては元々腰が悪く、私が高校の頃手術を行いましたが、予後が良くなく下半身不随となり、ひどい痛みのため、座ることも立って歩くこともできなくなりました。
ただ、痛みを我慢する毎日を送っています。
父と母は、家族のために自分のことなんて二の次に真面目に働いてきました。
子供のひいき目かもしれませんが、人を傷つけたり騙したりするような人ではないと心から信頼できます。
こんなに辛いものを背負ってるのにも関わらず、子供の私には一切弱音を吐きませんし、なるべく私に負担をかけないよう無理をしています。
そんな人達が、何故一生苦しまないといけないような目に合うのでしょうか。
漸く自分の時間をもて、のんびり生活をできるという時に、人生を制限されるような目にあっています。
人間年を取れば身体の自由は利かなくなるし、
親は必ず子供よりも先に旅立つことも重々わかっています。
親戚の方や、会社の人、実家のご近所の人など支えてくれる人がいます。
なので私の自身は辛くはありません。
ただ、親の人生を考えるととても悲しくなります。
どうしたら両親を幸せにでき、両親の人生を明るく考えることができるでしょうか。
お忙しいところ恐縮ではありますが、
ご教授のほど、よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
❝人生とは理不尽なもの❞なのです。
真面目に、一所懸命生きてきた人が〈何故一生苦しまないといけないような目に合うのでしょうか〉。本当ですね・・・。一方で、ええ加減にやっている人が、何をやっても上手くいくのに・・・。「神も仏もないのか!」と叫びたいですね。
但し、注意して下さい!。《インチキ宗教》に「前世の因縁が悪いのですよ・・・」と言い寄られて騙されないように・・・。
さて、あなたが〈悲しく〉なる気持ちは分かりますが、❝人生とは理不尽なもの❞なのです。耐えていくしかありません。仏教では❝忍辱波羅蜜(にんにくはらみつ)❞と言います。❝菩薩行(ぼさつぎょう)=仏様になるための六つの修行❞の一つです。ご両親のご病気は❝なる様にしかなりません❞・・・冷たい様ですが、仏様にお祈りするしかありません。
それよりも、あなたを優しく、立派に育てて下さったご両親に感謝して下さい(十分感謝しておられるようですが、もっともっと・・・)。その姿は、キットご両親にも伝わります。それがご両親にとっては、どんな「お薬や治療法」よりも、有り難い事なのです。必ず良い結果に導いて下さるはずです。それを❝仏様のご加護❞というのです。
そしてあなたが❝仕合わせ❞になってくれることを一番願っているのも、間違いなくあなたのご両親です。あなたがこの世に生まれてきてくれたことを、誰よりも感謝しておられるはずです。合掌
質問者からのお礼
常福寺 大塚様
はじめまして。
早速ご回答いただきありがとうございます。
「人生は理不尽」、両親の不幸をどう言い表せば良いかわからなかったのでストンと心に落ちました。
インチキ宗教…どうしようもないことだからこそ、前世の因縁など不思議な力を理由に力説されると信じてしまいそうです。気をつけます。
父の病気は、新しい薬や手術方法が開発されることを待つしかないですし、
母の病気は、主治医の先生やスタッフの方が熱心に見てくださっているので、仰る通り、どうなるかは本当になるようにしかならないですね。
ここまで何不自由なく生きてこれ、自分で働いて生活できるよう育ててくれた両親にはとても感謝していますし、尊敬もしています。
両親に思いを伝えるのが苦手で、全く感謝の言葉を伝えられていないので、今親と直接話せるうちに伝えられるよう努力しようと、大塚様のお言葉のおかげで思いました。
両親は私の「仕合わせ」を本当に願ってくれていると感じます。
自分達が一番大変なのに、自分のことなんて二の次に子供のことを思う姿は本当に尊敬します。
そんな両親だからこそ、両親の人生を思うとやはり涙が止まらないのですが、今すぐ自分に何ができるのか、大塚様のご回答より解決ができました。
また、理解ある職場の方(夏に実家のある関西支店に異動させてもらえることになりました)や、両親の生活のサポートをしてくださるご近所の方、親戚の方にもよくよく感謝をお伝えしようと思います。
ご多忙の中、親身にお答えいただきありがとうございました。
また迷った時、質問させて頂くかと思います。
呉々もご無理のないよう、お身体をご自愛ください。