あなたのおっしゃりたい事、少し分かる気がします。

”世の中って何ですか？”
仏様の教えによれば、この世は【堪忍土】だそうです。
つまり、辛坊して辛坊して、辛抱し倒してナンボの世界という事です。

我々の先祖の多くは【厭離穢土 欣求浄土】（おんりえど　ごんぐじょうど）といって、汚れ多きこの世を離れ、清浄な極楽に往生する事を目指しました。そして、まだこの世にいながらにして自分たちの極楽行きが確実となった時、世の中がどんなに腐ろうが荒れようが、安心してマジメに、人としての心を保って生きていくことができました。

私の場合、たまたま縁あって僧侶になりましたが、たとえお坊さんになっていなくても、いかに世の中が悪くても、「自分は【仏弟子】である」というアイデンティティーが、自らの励み、癒やし、支え、戒めになっています。

ちなみに、出家して僧侶にならなくても、つまり頭を剃って戒律を受けて、地位、名誉、財産、家族を棄てなくても、今の姿、今の社会的立場のままで【仏弟子】になる方法はありますので。

南無阿彌陀佛　拝

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