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家族のために体を売る彼女について

回答数回答 2
有り難し有り難し 37

交際して半年になる女性がいます。
私自身は婚歴も含めそれなりに女性とのお付き合いを重ねてきましたが、
今の彼女ほど自然体でいられて、一緒にいて安らげる女性は初めてです。
お互いに結婚の意思があり、両家の親とも顔合わせは済んでいます。

そんな彼女が、つい最近AVに出演していたことが発覚しました。
さらに高校生の時から体を売る仕事をしており、現在も続けているとのことです。
その理由は家計を支えるためです。

彼女の家庭は5人家族です。
父親は家に全くお金を入れない人で、母親はそのことによる心労でほとんど働けません。
大学生と中学生の妹がいるため、生活費や学費を稼ぐために
長女である彼女が月30万円ほどを稼ぐ必要があるそうです。
彼女は発達障害を持っているため、一般的な仕事を人並みにこなすのが困難です。
水商売は飲み物をこぼす等のミスが多くて続かず、結果として体を売るに至ったと聞きました。

このことが判明した後、話し合いをしました。
彼女自身も辛い思いをしており、可能なら今すぐにでも辞めたいそうです。
来年になれば大学生の妹さんが就職し働けるようになるため、彼女は解放されます。
しかしそれまではどうしても彼女が稼がなければならず、
「あなたには悪いけどこれからも体を売り続けるしかない」と告げられました。

私はこの話を聞いて、もちろんとてもショックではありましたが、
それ以上に彼女を護りたいという思いに至りました。
あるだけのお金を彼女に渡し、副業を始めました。
もっと給料のいい職に就けるよう転職も考えています。

しかし、彼女が過去にやってきたことは自分の中で飲み込めても、
現在進行形で体を売り続けていることを考えると心が壊れそうになります。
彼女と一緒にいる時間はとても幸せで満たされるのですが、
離れていると彼女がいま何をしているのかという考えが頭を占領し、仕事も手につきません。
正直、彼女がそこまでする必要はない、家族なんて捨ててしまえばいいとも思います。
しかし幸か不幸か、彼女は家族が大好きなのです。
いつかお金持ちになって、大きな家で一緒に住みたいとまで…

自分が彼女にできることは、とにかくお金をたくさん稼ぐことのみです。
ですが、どうしても毎日はがゆくて悲しくて苦しくて切ないです。
この気持ちと、どう折り合いをつけていけばよいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どうか、焦らずあわてずゆっくりとお付き合いなさって下さい…

 あなたのお気持ちは分かります…せつないですね。
 ただ、彼女は彼女で家族の生活を支えるために精一杯なのです。
 まだ、妻ではない一人の社会人女性である彼女に対して、あなたに出来ることは「見守る」「支える」ということかと思います。
 第三者の私が申すことでもありませんが、『あるだけのお金を彼女に渡し、副業を始めました。もっと給料のいい職に就けるよう転職も考えています』…という一節に何か不安を覚えるのです。
 お二人が結ばれることを望んでいます…でも、まだ婚約もされていないご様子ですね。
 ならば、今はまだ温かく優しく見守るのが一番かと思います…あなたが彼女の心を支えてあげて下さい。
 「彼女を『護りたい』」そして「家族なんて捨ててしまえばいい」というあなたの強い思いも行き過ぎると、彼女自身の気持ちの重荷になってしまうかも知れません。
 どうか、あせらずゆっくり温かく…お付き合いを続けていって下さい。
 仏様がお二人を見守り続けて下さいます…。

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おきもち

まずは偏見を辞めて下さい。

五木さん

すみませんでした。私にも、偏見があったようです。

ただ、本当に五木さんの中に彼女様の仕事に対する偏見がなければ、質問の内容が変わっていたのではないかと推察いたします。

彼女様との問題は、家族を養うために嫌な仕事をしていて、理想的には五木さんの援助によって仕事を辞めさせたいけれど、それが叶わないという問題だと思います。嫌な仕事の内容を「身体を売る」と表現する必要はなかったような気がするのです。

五木さんの苦しみはどこから来ているのでしょうか。彼女様が仕事を辞めればその苦しみはなくなるのでしょうか。

私には偏見から来ているように感じるんです。他人と身体を触れあわせる仕事は悪いこと、あるいは好きな人以外と触れあうことは良くないという偏見です。もし、身体の触れあいだけが問題なら、介護職員の方々が行うお風呂の介助や、マッサージ師の方々なども良くない仕事ということになります。そうではなく、性風俗の仕事のみが嫌なのであれば、やはり偏見ではないでしょうか。

私は偏見がダメだと言いたいのではなく、五木さんが自分の中の偏見を見つけていかないと、彼女様とのこれから先の人生に禍根を残すのではないかと思ってしまうんです。

来年には彼女様が仕事をお辞めになるわけですから、時間もありません。今、五木さんご自身の偏見と向きあっておかないと、結婚したその先に、夫婦としての困難がやってきたとしたら、彼女様がやってきた「仕事」を責めてしまう五木さんが現れるかもしれません。そうなってしまったら、もう一度彼女様を深く傷つけることになってしまいます。

彼女様がお仕事を辞めれば、今の五木さんの苦しみは、また違う苦しみに変わって行きます。だからこそ、今の自分が何に苦しんでいるのかを見つけてみて下さい。それが見つかれば必ず落ち着くときが来ます。

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おきもち

本多清寛
本多清寛と申します。 答えではなく、応えを出して行きたいと思っております...
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質問者からのお礼

小林 覚城 さま

ご回答ありがとうございます。
せっかくのお言葉ですが、正直私はいま「あせらずゆっくり温かく見守る」ことができません。

金銭面に関しては、はじめは直接的な援助をしようとしましたが
「あなたが稼いだお金は結婚資金として貯めておいてほしい」と断られました。
なので、私がどうがんばっても、彼女が体を売り続ける状況は変えられない。
それを飲み込まなければ彼女と一緒にいられないので、日々、潰れそうな心と戦っている状態です。

私の心が壊れてしまったら彼女を支えることができなくなる。
彼女から離れたら平穏が訪れるのかもしれないが、決して離れたくない。
相反することを両立しようとする、わがままな人間ですみません。
この状況で心穏やかに居続けるためには、果たしてどうしたらよいのでしょうか…

本多清寛 さま

ご回答ありがとうございます。
私自身そういったサービスを利用したこともありますし、
そういった仕事を過去にしていた方と真剣に交際したこともあります。仕事自体には偏見はないと自負しています。
あるのは純粋な男としての嫉妬心と、それを抑えられない精神的未熟さです。
彼女が他の男性に性的サービスを提供していても、そこに心が伴っていないことは十分理解しています。
しかし過去のことならともかく、現在進行形でそれが行われているかと思うと
どうしても身悶えるような感情を抑えることができないのです。

はじめに話し合う前に、高収入で比較的安全な仕事を血眼になって探しました。
「こういった仕事のほうがいいんじゃない?」という提案だけして、返事は聞きませんでした。
どの仕事を選んでも他人と肌を合わせることに変わりはないので、
私の提案を受け入れられることも、否定されることも怖かったからです。

彼女の父親以外には何度か会っています。
お母さんは厳しくも優しい人で、妹2人も素直でかわいい子です。とても良い人たちなんです。
せめていいかげんな人たちであれば、感情のままに「家族なんて捨ててしまえ」と言えるのですが…
いまの自分は、思い通りにならない現実に憤る感情のはけ口を求めているのかも知れません。

一緒にいるためには冷静に状況を受け入れて寄り添うべき、と頭ではわかっているのですが、
その肝心な「受け入れること」ができず苦悶する毎日です。
悲しんだり苦しんだりするばかりで、どうすれば「どうやったら落ち着いていられるか」を考えられる日が来るのでしょうか。

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