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趣味を否定されると自己否定されるように感じる

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有り難し有り難し 35

今まで私は、人間関係に波を立てぬように笑顔を心がけて生きてきました。
心から嫌なことがあっても決して怒らず、不満を漏らさず、言われたことを全て言われた通りにしてきました。そんな自分にずっと不満を持っています。ずっと自分のことが嫌いです。

好きな物を好きと、胸を張って言える人に憧れて、でも周りの人間に趣味を受け入れられることはなくて、そうするうちに、好きなものを好きだということ、自分を表に出すこと、意見を言うことすら嫌いになりました。
今日、なんども肉親である家族から服装の趣味について否定をされました。きっとそんなことないのに、自分が否定されている気分になり、家族と縁を切りたい、死んでしまいたいと思いながら家から逃げました。

自分の好きなものを周りに受け入れてもらうには、自分が普通の人間の趣味にならなくてはいけないのでしょうか。否定をされることを拒んではいけないのでしょうか。自分を変えて、もっと精神的にも大人にならなくてはいけないのでしょうか。

支離滅裂な文章で長々と申し訳ありません。どうか、この若輩者に指南をいただければと思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

服にも主張させてあげてください

拝読いたしました。

人には、それぞれ好みがあります。
そんなもの人の自由だ。
と、世間は言いつつも、時には他人のそれを否定したりします。

あなたは、今まで笑顔を心がけてきました。
それは人間関係において、重要な要素のひとつです。

しかし、人に気遣っているうちに、いいことをしていたはずなのに・・
自分が嫌になりました。
恐らくは、その大部分を偽っていたわけですから、どこかで息が上がってしまいます。

その反面、あなたは、好きなものを受け入れてもらえない。
こんなに耐えてきたのに。
なぜ?という気持ちになるのも仕方のないことでしょう。

あなたは今、自分の趣味を手放そうと考えておられます。
しかし、本当にあなたが手放すべきものは、周囲から受け入れてもらいたいという煩悩なのです。

人が見るもの。
それは、同じものでも違って見えます。
感じ方も違います。

あなたが素敵だと思う服装。
同じものなのに、人それぞれ違った見え方をしているのです。

だったら、この世間がおかしいと、そう考えてみてはいかがでしょうか?

あなたの服は、他人のものではなく、あなたのものでもない。
服からすれば、好きや嫌いや、評価などどうでもいいのではありませんか?
本来は、誰の所有物でもなく、服は服自身、自分の光を放ち、人々の目に映っているだけです。

あるのは、それを好んで着ているあなたの存在のみ。

自分を変えよう。
そう思うならば、服の事を考えてあげて下さい。

服は、人が着るものと、人間が決めましたが・・・
服自身は、そう思っているわけではないことを。

その服が好きならば、あなたは着用させてもらうという、気持ちにならなければなりません。
人の感じ方など、千差万別。
あって無いようなものなのです。

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否定されても平気でいましょう。

趣味も服装も、百人が百人とも気に入るようなものはないでしょう。
だから、否定や批判はされてあたりまえだと思いましょう。
否定されたくないと思うのは、あなた自身のプライドの煩悩です。
実際には、趣味の悪口を言われたって死にはしません。
言いたい人には言わせておけばいい、という心の余裕を持ちましょう。
もちろん、いつでもどこでも着たい服を着ていいわけではありませんよね。
お通夜やお葬式には黒い服とか、他人を不快にさせない最低限のマナーは必要です。

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