今が幸せすぎて怖い
今、自分は恵まれていてとても幸せだと感じています。
そのことがすごくありがたいと思うと同時に、こんなに幸せでいいのか、いつか悪いことが起きるんじゃないかと大きな不安に襲われてしまいます。
私は、正しい人生を真っ直ぐ歩いてきたわけでは決してないと思います。
嘘をついたことだって数え切れないほどありますし、ずるや卑怯なことをしたことだってあります。人が聞いたら顔をしかめるようなこと、神様に顔向けできないことだってしました。
自分が過去にしてしまったそれらのことに、心から反省し、これからはそのようなことはしないよう心に刻んでもいます。
けれど、これでいいのかとも思ってしまうのです。いくら後悔しても、これから先を同じことを繰り返さずとも、過去にしてしまったことは消えません。その報いをいつか受けるのではないかと思うと、恐怖で日々の生活すら満足におくれなくなってしまいます。
過去に対する後悔だらけ、罪悪感だらけの自分が嫌で、こんな私が幸せでいてもいいのか、でも、今の幸せを失いたくはないという矛盾した気持ちになります。
自分の過去を後悔し続け、将来のことに怯えながら生きていくのが辛く、どうすればいいのかわかりません。
どのような心持ちで、これから生きていけばいいのでしょうか?
過去をやり直したいと思ってしまう
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
【慈悲喜捨】
”今、自分は恵まれていてとても幸せだと感じています”
結構なことです。
”こんな私が幸せでいてもいいのか”
ほんまやねー。あなたのような悪行を重ねてきた悪党は、本当は幸せになんかなっちゃいけないんだよね。それなのに、自分でも怖いくらい幸せだとあなたはおっしゃる。その過分なるお与えには、どうやら何か神仏の意図がありそうだと考えたほうがいいだろう。
”どのような心持ちで、これから生きていけばいいのでしょうか?”
では、あなたの幸せをできるだけたくさんお裾分けしてください。
今、あなたは神仏から試されています。
身に余るほどの福徳を受ける資格のない者が、なぜか過分なる福徳を受けているということは、あなたがそれを独り占めするのか、それともみんなで享受しようとするのか、きっと神さま仏さまはみてござるぜ?
あなたは、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を読んだことがあるかい?
主人公のカンダタと、くれぐれも同じ轍を踏まぬように。拝