どんな境遇でも幸せでいるためには
前回の質問から自問自答するなかで、
生きると決めたからには幸せでいたい。
幸せは伝播する、寄ってくる。
自分が幸せなら周りも幸せ、逆も然り。
不幸でいると段々と人が離れていくから幸せでいなければ。
という1つの考えに辿り着きました。
話は変わります。
今まで生きてきたなかで、本当に幸せだと思える人が3人いました。
彼女達は共通して
両親とも学がありお金持ち、家族仲も良く、立派な進路に進み、文武両道で才色兼備、美人で性格は優しく謙虚で真面目で努力家、天真爛漫で素直、とても思いやり深く、どんな人にも分け隔てなく接することができ、老若男女問わず会う人会う人皆から好かれていました。
いつも輝いていて災難に遭うこともなく、1度も彼女達の口からネガティブな言葉を聞いたこともありません。
10代の頃はそんな彼女達をみて、一緒に居て癒され元気を貰いつつも、恵まれてて羨ましいとどこか冷めた瞳でみていました。
また、彼女達のことは好きでしたが自分が辛い時期に彼女達に会うと比べて惨めさに襲われるので疎ましく思う気持ちもありました。
ですが、色々な辛い経験をしたり辛い境遇にいる人達をみてきた今は、自分の周りに不幸と思えてしまう人達が目に入りやすいなか、彼女達のような存在がいてくれることで、「生きている皆が皆不幸になるわけじゃない、ちゃんとこうして幸せに暮らせてる人達もいるんだ」と安心することができます。そして、私も出来ることなら彼女達のようでいたい、とも感じます。
何が起きるか分からないのが人生。
心身とも余裕がある時、経済的・社会的に安定している時は幸せでいることが比較的容易であると思いますが、そうでなくなれば幸せを感じることは至難の業だと思います。
ですが、彼女達は日々の苦労や辛い経験もしているのにも関わらず、そんな時でも幸せそうです。
初対面でも苦労や不幸オーラを感じる人がいる一方、彼女達はそれらを感じさせない何かがあります。
不思議と彼女達が不幸になって将来困っている姿も全く想像できません。
彼女達には生まれ持った才能?強運?幸運遺伝子?のようなものが備わっているのでは、という気さえします。
そこで質問なのですが、どんな境遇にいても幸せを感じれる人はいるのでしょうか。またそのようになるにはどうしたら良いのでしょうか。
お坊様方の智慧をご教示いただけますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
前回のご相談にもお答えした坊主です。
さて、釈尊の言葉に「すべてのものごとは、その人の心によって成り立つ。」と言うものがあります。つまりどんな境遇でも幸せを感じることも出来るという事です。
しかし、それはとても難しいことですね。私は親ガチャと言う言葉は好きではありませんが実際に貧困家庭に生まれて、しかも親が子供に依存する状況をたくさん見ています。そのような状況の子供が前向きに幸せを感じるかと言えばそうでないのが尤もだと感じてしまいます。私はそう言う子供たちに上記の釈尊の言葉を伝えます。そして同様に釈尊の言葉として「過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない」と言う事も伝えます。彼らは、その時の辛さを乗り越えて強くなります。残念ながら乗り越えられない子もいます。そう言う子にはできるだけ寄り添います。
ひとつ言えることは「幸せも不幸もその人の心が決める」と言う事です。私はそのために「いいかげんに生きる」事をおすすめします。いいかげん=良い加減です。また、テキトーも良いですねテキトー=適当です。時代が古いですが映画「男はつらいよ」の主人公ふーてんの寅さんのような生き方はとても良いですね。寅さんは言います、甥っ子から人間は何のために生きているの?と言う質問にね、人間生きてるとね人生で『あー生きてて良かった』って事がたまーにあるんだ、人間はそのために生きてるんじゃないかな」と答えます。私はまったくその通りだと思います。
お答えになったかどうかわかりませんが、
チカラを抜いてお気楽に生きましょう。それが幸せの秘訣です。合掌
質問者からのお礼
宮本様
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
前回に続き今回もご回答いただき本当にありがとうございます。
小ちゃい人間なのでまた新たな悩みが出来てしまいました。幸せになる道は遠そうです。
でも少し前は死にたいくらい辛かったけど今は生きていて良かった〜と思える時があります。
もう苦しまないようにしたいです。
文章がまとまっておらず申し訳ありません。
改めてありがとうございました。