亡き父との後悔の別れ
4年前に最愛の父を亡くしました。
私が結婚後も父とは良好な関係を続けていました。
5年前にある事件に巻き込まれて独身時代の全財産を失い、
その直後に病気が発覚してからも、私を優しく励まし続けてくれました。
でも精神的に大きなダメージを受けた私の心には届かず、
泣き暮らす日々を送っていました。
子供の為にもこのままでは駄目だと思い、前向きに頑張ろうと思い、
ある日、父と話がしたくなり、久し振りに電話をしました。
いつも優しい父は、その日はいつになく攻撃的な発言をして来て、
前向きに頑張ろうと思っていた私の心を傷付けました。
今思うと、たいした言葉ではなかったのですが、その時の私は、どうしても父の言葉が許せず、暫く父とは距離を置きました。
その半年後、母から連絡があり父の死を知りました。
父は私に暴言を吐いたあの日以来、ずっと体調が悪く入院していたらしいのです。
でも私に心配を掛けたくないと父は私に病気の事を告げないように母に口止めをしていたそうです。
父と最後にあったのは亡くなる前の1年前でした。
父とあんな形で別れた事を今でも悔やまれて、毎日後悔しています。
父に会えるのなら、謝りたいです。
謝って、感謝の気持ちも伝えたいです。
ちなみに事情があり納骨はまだです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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気持ち、届いていますよ
CLIONE19さま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。
5年前に事件に巻き込まれ、財産を失い、病気も患ったとのこと。
そして4年前に大切なお父さまが亡くなられた。
しかも電話で思うような会話が出来ず、距離をとったままの状態で亡くなられたのですね。
後悔してもしきれない思いで、ずっと苦しんできたのではないのですか。
大変な状況の中、よく頑張っていらっしゃいましたね。
お父さまはなぜ、いつになく強く口調でCLIONE19さんと話したのでしょうか。
今となっては分からないことですが、自分の病気のことが分かっていたのか、それとも何か感じる部分があって、大切な娘に本気で向き合ってしまったのでしょうか。
言いすぎたか、大丈夫だろうか、と娘を心配しながら、逆に娘に心配をかけたくないと口止めをして亡くなられた。とても誇り高い、ちょっと格好つけすぎじゃないか、と思うぐらいの素敵なお父さんでしたね。
私は浄土真宗の僧侶として、亡きお父さまは仏さまとなって、大切な人を見守って下さっていると信じます。
CLIONE19さんが誤りたいという気持ちも、感謝の気持ちも、必ずお父さまに届いていらっしゃいますよ。お骨でも遺品でもどこでも結構です、お父さんを想って手を合わせてください。その時に、言葉ではない対話がお父さまとの間に生じるのだと思います。
ちなみに納骨がまだとのこと、これも気になっていらっしゃるのでしょうか。
これについては、あまり心配はありません。もちろん粗雑な扱いをしてはいけませんが、あくまでお骨はお身体の一部です。お父さまの全てではありません。
執着しすぎず、粗末にせず、機が熟した時に納骨などなさればよろしいかと思います。
質問者からのお礼
なごみ庵 浦上哲也さま
ご丁寧かつ有り難いお言葉をありがとうございます。
今朝のテレビで、このサイトの存在を知り、救いを求めて質問させて頂きました。
父が亡くなってから、毎日、父との事を後悔しては時々、泣き出したり、情緒不安定になっていました。
父は日頃から、自分の事よりも人の事を気に掛ける思いやりのある人でした。
あの時、自分だけが悲劇のヒロインみたいに思っていて日頃、優しい筈の父が私に暴言を吐いた本当の理由も確かめずに距離を置いてしまいました。
今思うと体調が良くなくて、あんな事を言ったのだと思います。
納骨の事もアドバイスを頂きありがとうございます。
父の死後、母が鬱病になり、納骨を拒否して先延ばしにしているのです。
未だにお墓参りが出来ずにいるので、私の家に父の写真を飾り、子供と毎日、焼香をしています。
この度は、本当にありがとうございました。