親の死を考えすぎてしまう
親、特に母の死を考えすぎてしまい眠れなくなるときがあります。
最近は物騒なので、何かあったらどうしようとずっと考えてしまいます。事故に巻き込まれたら、とか、誰かに殺されちゃったら、など過剰に心配してしまいます。
今、離れて暮らしていて気軽に会いに行けない距離なので特に気にしてしまい、最悪の想定をしては不安で眠れないときがあります。想像できることは将来起こり得ることと思っているので、私が想像をしてしまったがために本当に死んでしまったらどうしようとも思っています。
考えないようにするにはどうしたら良いですか?また、想像できることは全て起こり得ることだと思いますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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91.4%
お母様のことを深く心配し、想像が膨らんでしまう気持ちは、とても優しい心の持ち主である証拠なんだと思います。
ぽにおさんの優しさと愛情は、あなたの大きな魅力であり、他の人を大切に思う気持ちが強いということがよく伝わってきますし、大切な人を失う恐れや心配は、愛情が深いからこそ自然に生まれてくるものですね。
但し、その思いが強すぎて自分自身を苦しめてしまっているのなら、仏教でいう「執着」が生まれている可能性があります。
お母さんの幸せを願うこと自体は自然な愛情の表れですが、その幸せの形に対して強いこだわりを持つことで、不安や苦しみといった感情が増幅されてしまいます。
ぽにおさんは今「母の死」に執着して自分自身を苦しめているように思います。
そんな、ぽにおさんに、「91.4%」のお話を贈ります。
2020年にペンシルバニア州立大学で実施された研究の中に、29人の参加者がそれぞれ10日間にわたり、心に浮かんだ心配ごとを記録してもらい、それらに根拠があるかどうかを調べたそうです。
結果、心配ごとのうち最も多かったのは「まったく根拠のない心配ごと」でした。
さらに「なんらかの根拠がある心配ごと」についても、30日間にわたって追跡調査をしたところ、その91.4%は実際には起らなかったそうです。
つまり私たちが日々心を悩ます心配ごとは、かなり的外れで、ほとんど現実化しないということが研究で分かりました。
不安にさいなまれているときは、それがとてもリアルに感じられるものですが、しかし、それはわき起こった不安が、そうさせているだけで、心配ごとの多くは無根拠で、悪い予測のほとんどはハズれるそうです。
是非、「母の死」の執着、つまり「いなくなる母」から抜け出し、今ここに母が居てくれていること感じて生きて頂けたらなと思います。
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
すごく心にスッと入ってきたお話しでした。執着という点は自分にとって非常に新しく、思ってもみない考えだったのですが、とても納得がいきました。
心配ごとの9割は起きない、これを心に留めて落ち着こうと思えました。
本当にありがとうございました。