心惹かれている人に会えなくなる
私は現在、非常勤でうちの大学に講義をしに来る、妻子ある先生に心惹かれています。
初めはただ「興味深い人だなあ」と思う程度だったのですが、講義を受けているうちにその人の考えや感じること、好むものなど、なんとなく私と共通点があることに気がついて心惹かれるようになりました。
しかし、その人には妻子がいるのです。
でも私はそれを理解しているのにもかかわらず、いつもその人のことを思い出してしまうし、もっと近づくことができたらと思ってしまいます。
もちろん、そんな願いが叶うことはないということだって理解しています。どんなに夢で見るほど恋しくても何もできません。
それに、今期が終わると後期はもう講義をしに来ないので会うことができず来年もうちの大学に来るのかは定かではありません。
この気持ちのまま、もう会えなくなるのかと思うと苦しくて寂しくてたまりません。
この気持ちはどうすればいいでしょうか。どうすればこの苦しい気持ちを解消できるでしょうか。
何かお言葉をいただけると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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その方の論文を読んでみる
なんかとっても素敵な出会いですね。私も大昔は大学生でしたが、女性の若い先生はほとんどおられない分野なので、あなたと同じ経験はありません。
しかし、ずいぶん歳をとり40代くらいから移民の研究がしたくなり、カナダの日系人のことを書いた本を熟読しました。その後、その先生から直接、指導をうけるようになったことがあります。その先生は男性だから、あなたのお話とは違い、恋慕の情を掻き立てられることはありませんでした。が、お尋ねの文面を拝読しながら大学の勉強に意欲的になられるよい機会なのかもしれないと思うようになりました。
もし、その先生のご専門があなたの学科に近い、つまりただの一般教養の科目じゃないなら、その先生の研究がどんなものか調べて、自分も勉強してみてもよいかもしれません。好きな先生の書いた論文なら読んでみたいと思いますものね。
論文を読んでみて、疑問に思うことがあれば、メールなどでお尋ねしたらよいのです。女性の研究者はアドレスを公開しておられない方もままりますが、男性の研究者のメールアドレスはたいてい分かります。丁寧に論文を読みこみキチンとした内容の質問を書けば、ほぼ100%、回答してもらえます。このようにして勉強をみてもらえるようになることは可能です。
その先生に奥さんやお子さんがおいでになってもならなくても、これ以上のことはあまりお考えにならず、好きになられた先生の存在を通じて勉強に意欲を持ってもらえたら、と私は思います。