娘について
お世話になります。
少し前に長女が亡くなったことでご相談させていただきました。お言葉をいただきありがとうございました。妻と次女の為に頑張って行こうと思うことが出来ました。長女のことも姿はありませんが、存在と思いを感じ共に生きていこうと思います。
ただ長女のことでわからないことがあります。
長女は難病で闘病して亡くなったのですが、なぜ病気になったのでしょうか。長女の病気は小児に対して10万人に1人か2人と言われるような病気で原因もわからない病気です。しかも現在の治療では延命目的と言えるような治療しかありません。診断と同時に余命宣告されます。
これは運命、寿命といったことなのでしょうか。長女が誕生した時からの宿命なのでしょうか。6歳という短い人生の中で、何を伝えたかったのでしょうか。なぜ、このような人生が長女に与えられたのでしょうか。長女は私達を両親に選んで後悔していないでしょうか。長女のことを思い考えると、必ずこの疑問が出てきます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
とても深い意味があると思います。
前回のご質問や回答を読ませて頂きました。
改めて、娘さんのご冥福をお祈り申し上げます。
さて、お話の中にあった、
>6歳という短い人生の中で、何を伝えたかったのでしょうか。なぜ、このような人生が長女に与えられたのでしょうか。長女は私達を両親に選んで後悔していないでしょうか。
娘さんの立場からみれば6歳という人生でしたが、逆の立場からみれば、実は、ご両親はもちろん、兄弟や祖父祖母の為に、今回の人生を歩んだとも言えます。少し、難解かもしれませんが、もちろん、娘さんはご両親を選びました。でも、ご両親もそれを了解してのことです。いや、そんな覚えはない。となりますが、それは覚えていないだけのことです。
あくまで私見ですから、宗派の考えでもありませんことをお断りしおきます。
やはり、私たちは偶然に誕生してくるのではなく、生まれてくる前からお互いに
約束をしていると思います。それは、それぞれに今生の課題を成し遂げるために親子となり生きていると思います。その中には、生きること同時に死に関すること、
又、愛すること、許すこと、耐えること、優しくすることなど、様々な課題があるとするならば、それを叶えるためには、その反対の出来事がないと叶いません。
何もなく、日々安泰で平々凡々であれば、何も得ることはありません。辛い出来事があるから、なんとかしなくては、どうやって乗り切るかと思案し努力します。そのことで、多くのことが体験でき学ぶこともできるのではないでしょうか。また、喜びも体験できるのです。
今回、娘さんが、何を伝えたかったのか?ということ。ただ悲しいだけとか、淋しいとかではなく、さらにその奥にあることを知って頂く為に、伝えるための出来事であったと思います。
まだ、亡くなられて日も浅いのに、冷淡なお話になりましたが、娘さんと皆さんとの関係は、とても深い約束とご縁で意義あることです。さらに医学界においても大きな課題ともなりました。もちろん、これで終わったわけではありません。
娘さんは、それだけの使命を持って誕生され、トコさんをはじめご両親も、その大切なことを心に留めおかれて、これからの人生を歩み学び、多くの事を体験して頂くことかと存じます。それが、娘さんとの一つの約束なのかもしれません。
私は、そのような意味で娘さんには感謝とご冥福をお祈りします。