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どこまで頑張ればいい?

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有り難し有り難し 4

頑張るってなんでしょうか、最近それが分からなくなってしまいました。

自分はどちらかというと真面目なほうで、一度やるときめたことは、自分のできる限りの力を出しきってしまおうとします。力の出力が0か100かという感じです。
完璧主義とは少し違うかなと思います。できなかった場合、自分の力を100出しても無理なら仕方ないなとは思えるからです。
ただ仕事のはなしになると、人それぞれ価値観がちがうので、頑張りかたも当然異なってきます。
自分は“ここ”まで頑張らないといけないと思っても、他の人は“ここ”までやらなくてもいいと感じることが当然あります。
具体的に言うなら、締め切りのある仕事が完成してないのなら、時期によっては多少の残業は仕方ないのではないかと自分は思ってしまいます。今の職場ができたばかりの事業部で、今下地を作っておかなければという意識も強くあるので、なおさら多少の時間や金銭の犠牲は仕方ないのではないかと思ってしまいます。
ただ、仕事にどこまで打ち込むかは人によって違います。同期は労働時間を守ることを大事にしていて、すべて次の日にやろうと提案してくれます。そこまでやらなくてもいいといってくれます。
きっと私は際限なくやってしまうので、そういう方が一緒にいてくださるのは本当にありがたいと思います。

ただ、結局次の日にやれるかというとほとんどやれません。人も時間もものも最低限しかないからです。では、完成させるにはどうするか、自分が無理をしてでもやらなきゃいけないではないかと、結局もやもやとしてしまいます。実際、自分の休日に必要なものを遠方まで買いに行ったりもしています。
同期は役職的には私より上で、現場をまとめるのが主な役割です。だから、どう考えてもやった方がいいことを放置して、最低限のクオリティで提出するというのを繰り返していると、この人はこの職場のことを何とも思ってないのかなと感じています。
他の人に相談すると、あなたがそこまでやらなくてもいいのではないかと言われます。でも、手をぬいても実際困るのは自分たちです。
100の完成度を出したいわけじゃない、でも自分のできる限りのことはしたい、と思うのは自己中心的な考え方でしょうか。しかし、自分の考えがブラック企業気質だとも感じ、改善したいとも思います。
どうすべきなのか、ご助言いただければ幸いに存じます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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ONE TEAM-本当にこれは必要な仕事か

こんにちは。亀山純史と申します。

昨今は働き方改革が言われておりますので、今までのやり方を改めることも検討されることでしょう。しかし、そのような中で考えなければならないことは、何を残し、何を改めるか、という線引きですね。まさに、ご相談のタイトルの通り、「どこまで頑張ればいいのか」ということです。その一つの基準は、「本当にこの仕事はお客様にとって必要なものか」ということでしょうか。そして、働き方を改革していくには、今年の流行語大賞にもなった、職場が"ONE TEAM"になることです。私の寺院は小規模寺院ですので、私は副業として教員をしています。最近のマスコミなどでは、教員の労働環境が問題視されていますが、そのような教員の世界においても、働き方改革は叫ばれています。学校という職場におけるお客様は、生徒であり、彼らに「生きる力」を与えることが、教員の仕事と言えます。その中で、今までやってきた生徒への指導が、本当に彼らのためになっているのか、と自問する必要があります。また、会議の必要性とその在り方も問われる分野です。本当にその会議は生徒のため、学校運営のために必要なものなのか。また、その会議の持ち方も、今のままでいいのか、などなど。実際、私が現在勤務している学校では、今年度から、月例の職員会議はペーパーレス会議になっています。今までは会議のすべての資料を担当者が印刷、そして製本していましたが、現在は、各自がネットワークの所定のフォルダから会議資料を自分のPCにダウンロードして、会議も会議室ではなく職員室で、自分のPCの画面を見ながらの職員会議になっています。もしも、PCの画面では見辛い資料ならば、それは各自がプリントアウトすればいいだけの話です。このようなことが可能になっているのも、職場がONE TEAMになっているからこそのことです。

以上が私からの回答です。あなたのお仕事そのものに対して、私は直接助言を与える立場にはありませんので、私が現在、経験している事柄を書かせていただきました。少しでも参考になる点があれば、幸いに思います。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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質問者からのお礼

早速のお返事、誠にありがとうございます。教育のお仕事もされているのですね。お話大変興味深く拝見いたしました。今自分がやろうとしている仕事や完成度がそこまで必要なのかどうか、自分の視点からでしか考えられていなかったと反省しました。確かに職場はチームですから、自分だけがいいと思ったことをしても正解ではないですよね。
貴重なお話をしていただき誠にありがとうございました。

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