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他界した夫に謝り、感謝を伝えたいです。

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

初めて質問をさせて頂きます。

アルコール依存から肝硬変、食道癌。
夫の命を守りたくて約10年、仕事で看護師をしている時よりも、全身全霊込めて夫の看護をしました。
在宅で療養しやすいよう、医師達からかなりの協力も受けていました。
夫は療養中、昔の知り合いの女性と飲みに出て動けなくなり、警察に保護されることや怪我で救急車で運ばれていたり、毎日がジェットコースターのような感じでした。
この3年は特に、疲れや高額な医療費の圧迫で、私は余裕がない状態で接していました。

他界する当日、何か苦しく感じたのでしょう。
断酒していましたが、夫は近くのドラッグストアでお酒を購入し、飲み、自宅付近でうずくまっていました。
「いい加減にして欲しい。もう限界。」の気持ちが爆発してしまいました。
夫に罵詈雑言を言い、杖を投げつけて自宅に入るよう言ってしまいました。
夫は全く動く事が出来ず、帰宅した息子に介助して貰い自宅へ入れた直後に心配停止。
息子を指示して心肺蘇生を開始しましたが、あっさりと亡くなってしまいました。

長い闘病生活の中で、飲む、体調を悪化させる、入院、回復してきたので、まさか最期になると思わず酷い対応をしてしまいました。

夫へ「あの時は本当にごめんなさい。」、「一緒に過ごした時間は本当に楽しかった。」、「またいつか逢えることを楽しみにしている。」ことを伝えたいです。

菩提寺様にお話して、納骨はまだ先にさせて頂き、家でいつも話し掛けています。

夫の人生はなかなか破天荒だったので、初七日から四十九日の大切な日には、審判する仏様へ「彼は心根は良い人なので、審判をお間違えのないようお願い致します。」と手を合わせて来ました。

夢にも殆ど現れず、お釈迦様のお弟子さん生活を開始し、頑張っているのかな?等と感じながら過ごしています。

毎日お線香をあげ、話し掛け、節目、節目には菩提寺様へ伺わせて頂くことで、夫へ伝わるでしょうか。

纏まらず、ごめんなさい。
どうぞ宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

純粋な祈りは必ず届きます。

初めまして、今晩は。

純粋な祈りは必ず届きます。私も、妻を脳腫瘍で看取り、ご縁があった方を東日本大震災で失い二つの十字架を背負っております。

命の時間と私が良くお話をしていますが、亡くなったら終わりではありません。霊魂が生前に愛した人の中にスッと入って・・共に過ごします。思い切り我慢せずに泣いて。想い出に共感をして・・それぞれが、もう大丈夫。そう、思った時に新たなストーリーを描いて歩み出すのです。それが、四十九日ではないのかな?と私は実体験をして思ったことです。

私たちの身体には、何百年と続いて来たご先祖様や、父母の想いや願いが込められています。色々な物が進化をしている現代ですが、目に見える物は信じやすいですが、目に見えない出来事もあるのです。その、目に見えない出来事に私たちは信じようと思ったり出来ないのです。

お仏壇は、此岸(この世)と彼岸(あの世)と繋ぐ電話と一緒です。純粋に祈れば・・愛した人やご先祖様が、時空を超えて隣に現れて、祈る姿に微笑んで応えてくれます。

あなたの事は、決して旦那様は恨んだりしていませんよ。

こっちこそ、色々とめいわくをかけてしまったな・・悪かったのは俺の方だよ。これからは、君らしく出来なかったことをして俺の分も人生を楽しんで!と言っていると思います。

御供養とは、お金をかければ良いのではありません。立派な仏壇も、お墓でもありません。純粋な心と笑顔です。彼岸にいる方は、この世に残った方が下を向いて過去に生きる事は望んでいません。一杯泣いたら・・自分らしさと笑顔を取り戻して今を過ごして下さい。それが一番の供養です。未練があると留まってしまいます。大切な人が一歩を踏み出せる為にも、彼岸に渡った方も私たちも新たなストーリーを歩み出さなくてはならないのです。

人生は冒険旅行と一緒です。運命も人生も、自分自身もいくらでもリスタートが出来ます。あなたらしく今を生きて、心のアルバムに沢山想い出を刻んで行ってください。そして、いつか辿り着く彼岸に渡った時に・・心のアルバムを開いて、想い出を語って、笑顔で抱き締めて上げてください。私は、その日の為に想い出を沢山刻んでいます。

あなたらしく、人生と言う冒険旅行を仕合せに歩めますように。お祈り致しております。

亡き旦那さまに。南無大師遍照金剛

合掌 礼拝

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有り難し
おきもち

永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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質問者からのお礼

永寛様
貴重なお時間を割き、導いて下さり、本当にありがとうございました。
永寛様のお言葉を拝読させて頂きながら、涙が止まりませんでした。
他界する直前の頃は、目先の経済的不安、弱っていく夫の姿を見る事の辛さから優しく出来ず、当日も酷い言葉や対応をしてしまい、どうして良いか分からずに居ました。
これからも夫、ご先祖様へ手を合わせ、こちらも元気に生きていることを伝えるように過ごして行きます。
永寛様のお寺は私の住居から近いので、伺わせて頂く目標も出来ました。
言葉では表せない位、有り難く、感謝の気持ちで一杯です。
本当に、本当に、助けて下さりありがとうございました。

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