セルフメンタルケア
ジャンルがよくわからなかったので実際にはあっていないかもしれませんがご容赦ください。
私は所謂レズビアンというもので女のくせに女性を好きになってしまいます。(ただ言い訳のようにひとつ言わせて頂くと他また好きになった相手が女性なのであって女性だったら誰でもいいわけではありません。)
両親にはカミングアウトはしておりませんが母は薄々気がついているようでテレビなどで同性愛者の話が流れると微妙な雰囲気になったりします。
そのこともあってか母はよく私に「生きている価値なんてない」「そこからとび降りろ」など暴言を吐いてきます。もっと機嫌の悪い時は手を上げてくることもあります。自分がレズビアンと自覚する前の小学生の時からのことでしたので私がレズビアン、ということは原因の一つでしかないのでしょうが。(それでもレズビアンということを自覚してから頻度が上がったように思います)
母から否定されるたび機嫌が悪いだけだ、心から思っていない、と自分に言い聞かせるのですが時々ふと思うのです。親からも必要とされず、私を必要としてくれる友人もいない。本当に生きている価値なんてないのでなないかと。
話が少々長くなりましたがそろそろ本題に入らせていただきます故ご勘弁を。
私が聞きたいことは「自分で自分がわからなくなった時の対処法」です。どうしたら自分の生きている意味がわかるようになるのか、なにか方法がございましたら教えて頂けますと幸いです。
また、メンタルの弱くなった時に思い出す説話などがございましたらお聞かせ願えると光栄です。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分を知るには・・
天邪鬼様
自分という存在が何であるのかということは、自分だけではわかり得ないものでございます。
簡単な例えで申しますと、「目は、目そのものを見ることはできない」ということであります。
もう少し簡単に、モノに例えますと、「ハサミは、ハサミ自身を切ることはできない」ということであります。
つまり、目が目とはどんなものであるのか知るためには、他を介さないといけない。例えば鏡や他人の目などです。
ハサミも、他の何か紙を切ることができるということを介して、そのものは、ハサミと言えるわけであります。切れなければ、ただのがらくた、鉄の塊になってしまいます。
ここで、何が言いたいのかと申しますと、自分という存在は、他を介して、他との関係性の中においてでしか、自分が何者であるのかということが、わかり得ないという次第でございます。
ヒモがもし一本だけあったとしても、ただそれだけでありますが、そこに他のヒモやそれ以外のものもたくさん持ってくると、長い短い、太い細い、強い弱いなど、その一本のヒモについて、様々な他との比較を通じて、そのものとは何かということが分かることで、評価、価値も知ることができる次第となります。
自分の生きる意味というものもそうです。他との関係性の中において、その意味も様々に知れますし、また、変わるものとなります。
この世における全てのモノ・コトというものは、因縁により変化していくものとして、善き因縁(原因と条件)が調えば、生きる意味も善いものとなるでしょうが、悪い因縁が調ってしまえば、悪いものになってしまいます。
善き意味、善き価値を得たいとするならば、善き因縁をしっかりと調えることが大切となります。
この世界は、助け合い、支え合い、分かち合いで成り立っています。当然に貴女の助け、支えを必要としている者たちもたくさんいるはずです。小さな世界だけの視野に留まらず、もっと広く世界を見渡してみて下さいませ。
拙生が、メンタルが弱くなった時に思い出す説話としましては・・
「縁起をみるものは、法をみる。法をみるものは、縁起をみる」「縁起をみるものは、法をみる。法をみるものは、仏をみる」、あるいは、「自灯明 法灯明」とのお釈迦様のお教えでございます。
少しなりにも参考となりましたら、幸いでございます。
川口英俊 合掌