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とても生きづらいです

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有り難し有り難し 6

自分のあり方がわかりません。

私は自分自身を、「人の目を気にしてしか生きられない人間」だと思っています。

彼に可愛いと思われたいから、この服を選ぼう。
友人にいい人と思われたいから、この相談を受けよう。
面白い人だと思われたいから、少し変わった事をやってみよう。

など、人にどう思われたいか、ということが全ての行動原理になってしまっています。

本当に自分の感じたことややりたい事をやるべきだとはわかっていますが、うまくできません。

本当の自分を出したら引かれちゃうのかな?嫌われてしまわないかな?と不安でたまりません。そもそも本当の自分が何かわからず、そんな自分に自信がないのです。

お付き合いする方に対して「この人なら私の全てをわかってくれる。自然体でいられるし、ありのままの私でいいんだ」と感じ、自分の思うままの欲望を口にすると「重い、ついていけない」と別れを切り出されることばかりです。

お相手の気持ちを考えなきゃ、と思うと、相手中心の思考になってしまい、またしても自分が本当はなにをしたいのかわからなくなっていきます。

なにをどうすればいいのか、自分がどこにあるのかわかりません。とても生きづらいです。生き方の正解を探してしまい、とても苦しいです。

考え方を変える方法が知りたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生きるとは、誰かの光になること

こんにちは。
貴女は周りにとても気を遣うことのできる、優しい女性のようですね。
それゆえ、周囲の目が気になってしまうのではないでしょうか?
(違ってたらゴメンなさいね)
実は、貴女の普段心得ていることは、とても大切なことなのです。
そして、今貴女のされている生き方こそが、最も貴女らしい生き方と言えます。

法華経というお釈迦様の経典には次のように説かれています。
「仏の道、人の道は縁によって起こるのですよ」

人は、一人では決して生きてはいけません。
繋がって、連なって、寄り添い助け合い、支えあって生きています。

例えばロウソクは自分で火を付けることはできませんし、自ら火を消すこともできません。
一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず燃え尽きて消えるのを待ちます。
時には大きな力がはたらいていきなり火が消えてしまうこともあるでしょう。
生きることは、誰かの光になること。
自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。
そうやって、お互いにお互いを照らしあっている。
貴女を育ててくれたたくさんの方達も、そうやって生きてこられたのだと思います。

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有り難し
おきもち

一般家庭から仏門に入った2児の父です。 妻と2人でお寺をお守りしておりま...
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質問者からのお礼

ご回答いただきありがとうございます。

私でも誰かを照らせているのでしょうか。今まで、自分のやりたいことよりも人の顔色ばかり伺ってしまうことを、良くないこととしか思えませんでした。

きっとそれは、自分への見返りを求めてしまっていたからですね。
褒められたい、好かれたい。その為に相手の思い通りに動こうとしていました。

ご回答を読み、本当に他者のことを思ってしている行動であれば、自分の心に背いているというような気持ちにならず、自信を持っていられるのではないかと気づきました。

見返りを求めてしまう心にも何か原因があると思います。少しずつですが自分と向き合って、誰かの光となれればいいなと思います。

ありがとうございました。

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