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信頼していた先輩の裏切りで苦しんでいます

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先輩と私は、頻繁に夜ご飯に行って仕事や恋愛の相談をしあい、持ちつ持たれつのような関係性を築いてきました。先輩と話をするのは楽しく、かけがえのない大切な存在でした。

今年に入っても相変わらず親しくしておりましたが、同年代の男性も一緒によく遊ぶようになりました。
私は、関わるうちに男性に恋心を抱きました。
ところが、実は先輩もその男性に好意を持っていたらしく、2ヶ月前に男性から告白され、交際を始めたようです。
先輩は、私の男性対する好意を分かった上で告白を受け入れたそうです。

たくさん悩み苦しみ、男性に対する気持ちはなくなりました。
しかし、私の気持ちを知っていながら男性の告白を受け入れた先輩を許せません。

私のことを大切に思っていてくれなかったのか、傷つけてもいい存在だったのか、真心を踏みにじってもいいと思われていたのか…
私にとって先輩は公私ともに心の支えでした。
先輩も私のことを大切な存在だと思ってくれていました。今では目障りな存在でしょうけど…
美味しそうな料理を見ると、先輩と行きたい!と今でも思ってしまいます。そんな自分が嫌です。
どうして私は自分を傷つけた先輩に縋りつこうとしているのか…
先輩を信じて慕っていた自分にも腹が立ちます。
先輩はどうして私を傷つけても平気でいられているのか…
何もなければ、先輩とは今でも楽しく旅行や食事に行っていたと思うと、どうしてこんなことになってしまったんだろうと常に思い悩んでしまいます。

考えないようにしようと思いながらも出勤するたびに、嫌でも先輩と男性が視界に入り、能天気な声が聞こえてきます。
その度に先輩に裏切られたことを思い出し落ち込んでしまいます。

なんで2人には幸せな未来があって、私が踏み台にならないといけないのか…
先輩にとって私は蔑ろにしていい存在だったのか…
私の心に消せない傷をつけたくせに、2人で楽しくいられるのか…
理解できません。

先輩とはもう以前のように関われないことはわかっています。私は毎日不安定な心で出勤しているのに、先輩は私と話せなくなっても恨まれていても落ち込んでいる様子は見られませんし、もし辛くても男性が支えてくれています。

なんで私だけ1人で寂しくて虚しいのか…

職場を異動することは、都合上できません。
どうすればこの苦しみから解放されるでしょうか、ご助言お願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人生の核となる幸せはシェアできない

こんにちは、初めまして。

「先輩を信じて慕っていた」、それ故に「先輩に裏切られたこと」が大きい。「告白を受け入れた先輩を許せ」ないというあなたのお気持ちをお察しします。

「出勤するたびに、嫌でも先輩と男性が視界に入り」という日常は辛いでしょうね。仕事とプライベートが分離できない辛さがあるでしょう。また、「たくさん悩み苦しみ」という過程では、あなたの煩悶が落ち着くまでの紆余曲折が伺えます。

ただ、文面上から推測するに、先輩とその男性が相思相愛関係である限り、あなたのこれからを考えていく必要があるでしょう。あなた曰く「どうすればこの苦しみから解放される」かという方途を。

あなたの言う「この苦しみ」とは、何でしょう。次の文面から伺えます。
「先輩に裏切られた」
「2人には幸せな未来があって、私が踏み台」
「私は蔑ろにしていい存在」
「私の心に消せない傷をつけたくせに、2人で楽しくいられるのか…理解できません」

私は、冷静にその先輩の立場にもなって考えることが必要かと思います。

あなたは、「男性に恋心を抱」いた。しかし、「先輩もその男性に好意を持っていた」。その先輩にも「好意」があることにあなたが知ったのは、恐らく「交際を始めた」前後以降のことでしょう。

そもそも、あなたの方が先に好きになった、とは断言できないはずです。「先輩は、私の男性対する好意を分かった上で告白を受け入れた」のは事実でしょうが、先輩のほうが予てから好きであり、あなたの知らないところで二人の間は縮まっていたかも知れませんから。

このような事実は確かめようもありませんから、想像はこの辺で置いておきます。

つまり、先輩には先輩の立場があるということ。

そして、人生の核となる幸せはシェアできない、ということを心に収めていく必要があるのではないでしょうか。先輩は友達との関係よりも、将来を共にするパートナーとの関係を選んだ、ということである。そこには一定のやむを得なさがある。あなたがかつて慕った人なのだから、良心の呵責に苦しんだ上での苦渋の決断だったかも知れない。

先輩は人生の旗幟を鮮明にした。
だから、あなたは必要以上に自分を「踏み台」「蔑ろ」にされたと落ち込むことよりも、人生の舵を大きく切って、新しい目的地への航海を始める方が宜しいと思いました。

少しづつ元気をだしてください。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。

おっしゃる通り、仕事とプライベートが分離できない辛さはものすごくあります。

私の中で公私にわたり先輩が、本当に大きな存在だったことを痛感し、なんで今は気まずい関係になってしまって、先輩と話をしても以前のように楽しく話せないのか…

これからも一緒に色んなところに行くはずだったのに、それを私ではなく、パートナーになった男性とその日々を過ごすのかと思うと…
悲しくて寂しくて職場と家でも思い悩み、涙がとまらなくなってしまいます。

ですが、ご回答の中の、「人生の舵を大きく切って、新しい目的地への航海を始める」というお言葉とても心に響きました。
自分を大切にして、磨いていきたいと思います。
この度は、本当にありがとうございました。

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