大切に想ってくれていた人を裏切った
最近マッチングアプリでとある女性とやりとりをするようになりました(直接会えてはいません。1週間ほどのやりとり)。
やりとりをする中で、過去の恋愛遍歴の話になり、
「今まで交際してきた人全員に、自分に興味を持ってもらえなかった。連絡はいつも自分からだった。その内自然消滅してしまう。」
「そんな経験を繰り返していく内に、気になる人が出来ても恋愛をすることが怖くなっていた。」
「そんな中、最後に交際した人はずっと一緒に働いてきた方で、告白も向こうからだった。ずっと自分のダメなところを知りつつ、厳しいながらも応援してくれた人だった。『今度こそは』と思い交際してみたが、結局いつも通りだった。よく知ってくれていた人すらこうなんだから、自分は人を愛する器じゃないのかもしれない。」
そんな話をしました。
すると彼女はそんな自分を受け止め、肯定し、「それでもあなたと関係を深めていきたい。」と言ってくれました。
その後、向こうからLINEでメッセージをくれたり、その日あったことを報告してくれたりしました。普通なら中高生で経験するようなことすらも恥ずかしながら自分にとっては新鮮で、とても幸せな日々でした。
しかし、そんな彼女と過ごす中で「こんな上手い話があるか?」「マッチングアプリは業者もいるらしいし。」と疑う自分もいました。
その結果、彼女のメッセージの口調が突然いつもと変わってしまったということや、「急に口調が変わったね?」と指摘したところいつもならすぐ返ってくるメッセージが既読にすらならず、30分程度返信がなかっただけで「やっぱり業者か。」だと確信し、彼女を非難しました。しかし彼女は業者ではなく、僕にも家族とするような口調で喋ってみただけでした。今思えば家族に近しい扱いをしてくれるほど信頼してくれていたのだと思います。
疑って、傷つけてしまったことを謝りました。しかし「これからの付き合いは少し考えさせてほしい。」と言われ、1か月が経ちました。
この1か月間、彼女を傷つけたことを後悔し、自分を見つめ直してきました。関係は戻らないとしても、幸せな日々を過ごさせてもらえたことへの感謝と、きちんとした謝罪を伝えたいと思っています。
人に愛してほしかったのに、愛してくれた人を裏切る。手放してはいけない人すら見謝る。
こんな自分は、人を愛せないのでしょうか。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
大人の恋愛は、いろんな過去を背負っている。誠意を届けたいね。
過去の恋愛から、好意を受け取る勇気や 信じる喜びを掴めないままに、フレンドリーに距離を縮められた感覚を安心に変えられなかったのですよね。
業者かも… そのように疑ってしまうアプリに頼り、恋人を探していたのも自分。
既読や返信がなかっただけで、急に怖くなったのでしょ。やっぱり自分には、誰も振り向いてくれない。そんな悲しさや悔しさを、彼女にぶつけてしまったのですよね。
あの時、あなたの中で、いろんな感情が渦巻いたことでしょう。それは、非難を受けた彼女もきっとそうだったと思います。(この人は豹変するんだって怖くなったかもしれない)
大人の恋愛は、互いにいろんな過去を背負っています。
あなたが最初に語った自分の過去。彼女はそこに、あなたの誠意を見たと思うのですよ。
だったら、誠意を持って詫びましょう。諦めても、次の出会いがあるなんてわからない。この出会いは、一度きりなんです。
あなたは、裏切ったわけじゃない。過去に引っ張られて怖くなっただけ。ちゃんと伝えましょう。誠意を届けたいですね。
疑いと後悔の先に — 人を愛する心を育てるために
あなたの文面からは、深く人を求め、愛したいと願いながらも「疑い」と「恐れ」によって大切な縁を自ら壊してしまったのではないか、という苦しみが伝わってきます。
仏教的に言えば、私たちの心は常に「疑(うたがい)」という煩悩に揺さぶられます。相手を信じきれず、裏切られる前に自分から疑ってしまう。それは自分を守ろうとする心でもありますが、同時に相手を深く傷つけてしまいます。
しかし、だからといって「自分は人を愛せない」と決めつける必要はありません。むしろ愛したいからこそ、相手を失うことが怖くなり、疑いが先に立ってしまったのです。その根底には「人とつながりたい」という純粋な願いがあるのです。
仏教では「懺悔(さんげ)」という教えがあります。過ちを自覚し、悔い、そして改めること。それが心を清め、次の一歩を踏み出す力になります。あなたはすでに謝罪の言葉を伝えたいと考え、自分を見つめ直しています。これは懺悔の実践そのものであり、愛の器を育てる大切な行いです。
今できることは、
• 彼女に対して「疑ってごめんなさい」「信じようとしたけれど、恐れが勝ってしまった」と率直に伝えること。
• 関係が戻らなくても、彼女から受けた温かさへの感謝を誠実に言葉にすること。
• そして、自分を責めすぎず、「私はまだ学びの途中にある」と受け止めること。
•
愛は完成されたものではなく、日々育てていくものです。今回の出来事もまた、あなたが本当に人を信じ、愛するための学びだったと捉えることができます。
あなたは「人を愛せない人」ではありません。「人を愛そうと必死にあがいている人」です。そのあがきの中に、すでに愛の芽があるのです。
合掌
拝読させて頂きました。
あなたは交流なさっておられる方を業者ではないかと思って疑ってしまい、傷つけてしまうようなことを言ってしまいとても悔やんでおられるのですね。そして自分は人を愛することのできる人間なのかと悩んでおられるのですね。詳細なあなたやその方のことはわからないですけれども、あなたがとてもお悩みなさっておられることは伝わってきます。あなたのお気持ち心よりお察しします。
あなたがその方に直接会ってお話しなさっておられずしかもその方のことをよく知らないのであれば、あなたが疑ってしまうのも無理からぬことかと思います。
最近のSNSでのコミュニケーションはやはりうそいつわりなくも沢山ありますし、詐欺やあやしい勧誘もあります。
ですから慎重にやり取りをすることも必要です。
ですからそのようなこともかんがみてコミュニケーションを取っておられることはその方に対してしっかりとお伝えなさるのはとても大切だと思います。言い方にも態度や姿勢にもよりますがそのようにしっかりとご説明なさりコミュニケーションを取ることが本当に誠意のある交流になっていくと私は思います。
ですからあなたがその方を傷つけてしまったことについて誠意をもって謝り、その上で安心してコミュニケーションを取っていくことができるかどうかです。
人と人とが関係を持っていくのも慎重に誠意を持って交流なさっていけば必ず相手や自分を理解し合うことにつながりますし、深くご縁を結んでいくことができて愛情持ってお付き合いできると思います。
ですからどうぞご安心なさって下さい。
あなたがこれから大切な方々とお互いのことを尊重し合い誠意を持ってご縁を結ばれ、愛し合うことできますように切に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。
質問者からのお礼
皆様ご回答いただきありがとうございました。
皆様の回答を拝見して、自分と向き合ったつもりでしたが、向き合っていたのは自身の行いやその行いがどこから来ているのかということのみに囚われていました。
肝心な「これから自分はどうしたいのか」に向き合えておらず、自分の本音を隠して「最後は綺麗にお別れできるようにしよう」と考えていた自分に気づかされました。まだ自分がなるべく傷つかないようにしようとしていたのですね。
本当の自分の気持ちは「あなたとやり直したい」「この出会いをなかったことにしたくない」でした。この気持ちに嘘をついて伝える言葉に誠意など無いと思います。
近日中に謝罪をし、情けなくても格好悪くても正直に自分の思いを伝えたいと思います。
ありがとうございました。
先日はお世話になりました。
あの後、彼女にメッセージを送りましたが、返信はありませんでした。
しかし、彼女が教えてくれた「人を信じることの大切さ」を自分のものにするために自分磨きに勤しみ、前向きに取り組んでいました。
そんな中、彼女からメッセージが届きました。
彼女の中でも「この縁を続けて良いかどうか」葛藤があったそうです。そして、「もう一度連絡を取ろう」と決断してくれました。
そのため、謝罪と感謝の気持ちを伝えることができました。
彼女からは「また一緒に歩みたい」という返信をもらえました。
彼女が再び差し出してくれた手を、もう離さないようにしたいと思います。
どんな苦難も一緒に手をつないで乗り越えていきたいと思います。
回答いただいた
鈴木秀彰 さん
Kousyo Kuuyo Azuma さん
中田 三恵 さん
本当にありがとうございました。



午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。
◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。
言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。
◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。
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(相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので)
◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )