妹に嫌悪感しか感じない姉は最低ですか?
以前も質問しましたが、私は妹に対して嫌悪感を抱いています。
前に質問した時に「嫉妬してどうなるか」とアドバイスをいただき、改めて考えてみたし、思っていることを書き出して整理してみましたが、どうやっても嫉妬や怒りなどの負の感情が断ち切れません。
妹が何かを頑張っていても、到底応援なんてできない。
SNSで顔を見るだけで、声を聞くだけで、存在を意識するだけで、妹がどんどん嫌いになっていきます。
こんな姉、最低な姉だと思います。
妹への感情が、私自身も苦しめているのに、どんなに頑張っても妹に負の感情しか持つことができません。
どうしたらこの苦しみから抜け出せるのでしょうか。
助けてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「嫉妬」の源泉
こんにちは。
前回の質問から「嫉妬」についてご自分で考えたのですね。
「嫉妬」だけでなく、「怒り」「負の感情」が抑えられないのでしょう。「最低な姉」とご自身を責めつつも、その感情から自由になれないジレンマに苦しんでいるのだと思います。
嫉妬は、比較によって起こる感情です。
あなたの場合は妹さんと自分を比較することで複雑な感情が現れてくる。
そもそも、嫉妬は比較して自分を卑下し自分を責めていく方向性と、比較して相手を憎悪していく方向性を持つものです。あなたの場合は、どちらかですか、その両方ですか。
では、比較は何の為にするのでしょう。
それは、上下、優劣を測るためではないでしょうか。
長所、欠点を明らかにすることで、自分が相手より勝っているか、負けているかを明らかにしたい、明らかにしないと落ち着かない。いや、自分が勝っている、優れている結論に必ずもっていかないと我慢ならない、となっていませんか。
「頑張っていても、到底応援なんてできない」と書いています。
「頑張ってい」ることは、本来肯定すべきことです。向上しようとしている人間を肯定できないのはおかしいことです。その道理自体をあなたは分かっているのでしょう。しかし、あなたは「到底応援なんてできない」という心の事実がある。
これは、自分より上を行こうとする、勝ろうとしている人を受け入れられない、あなた自身のプライドの高さがあるからでしょう。自分より優れている一面を受け入れられない、妹は私の下にいるべきだ、と。
プライドの高さの問題という切り口の一方、もう一つ可能性は、生育過程で親によって比較されて来たのではないか、という事です。
妹さんはこれだけ良いのにあなたはねー、というような言い方、見方の中で育つと、知らず知らずの内に兄弟がライバル関係のようになります。競争意識の中で、常に勝った負けたを意識するようになります。これは対等な関係ではなく、上下関係になってしまいます。ただでさえ、長幼の序がある中で、心理的なライバルになるともっと上下を意識するようになります
あなたが、上記のことにもし思い当たるのでしたら、まずライバルではないこと、親の評価から自由になること、守らなくてもよいプライドは減らす方向にすることなどを意識するようにおすすめします。また、こういった問題はカウンセリングが豊富な知見を持っています。
あなたが幸せになれば
まずはあなた自身が幸せになることが大切です。
あなたが幸せになったときに、妹がダメダメな妹で、たとえば仕事もしないで借金まみれで家族に助けを求めてくるとか、そういう妹だったらどうでしょうか?
それよりは、優秀な妹であなたの足を引っ張らない、むしろ他人に自慢できるくらいの妹である方が、あなたにとってプラスなのです。
あなたにとって損か得かで考えたとき、妹が優秀である方が間違いなく得です。
将来親の面倒をみなくちゃいけないときなんかも、姉妹がいた方が助け合えますし。
とにかく、まずはあなた自身が幸せになること。
そのためには仏教を学んでいただきたいです。
欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩はストレスにつながります。
仏教は煩悩と適当に付き合いながら幸せに生活できるようになるためのテクニックの塊です。
心は無常です。
瞬間瞬間ごとに新しい心に生まれ変わります。
嫉妬(怒り)の気分は浮かんでは消えていく泡のようなもの。
たまに嫉妬しても、嫉妬していないときに平安ならそれで良いのです。
質問者からのお礼
お答え頂き、ありがとうございます。
私の核心をつくご指摘に、もっと自分を分析できるのではないかと思いました。また、カウンセリングについても考えてみようと思います。