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裏切られても前向きに生きる方法

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人を心から信じて、幸せな未来を願ったのに、裏切られて辛い状況に陥った時は、どのように心を保てばよいでしょうか。

妊娠中の30代女性です。
元夫との間に3人の子どもがいます。

元夫は最初は優しかったのですが、次第にモラハラ暴言が増え、怯えながら暮らしていました。それでも子どもたちのことを思えば耐えられる苦労と考えがんばってきましたが、元夫に対する恐怖心から心身の調子を崩し、調停の末、離婚をして、以来シングルマザーとしてやってきました。

一昨年、古くからの友人の男性から「昔から好きだった。子どもたちのことも真剣に考えている。」と告白され、結婚を前提にお付き合いをするようになりました。
一緒に住む物件を探したり、子どもと一緒にキャンプに行くなど、ゆっくりと関係を築いていました。

そんな矢先、予期せぬ妊娠をしました。避妊していたためショックでしたが、授かったことには何らかの意味があるのだと思い、彼に打ち明けて、彼も喜んでくれました。
しかしその半月後、彼は「本当に自分の子なの?」と言ってきました。そして、「結婚する気はもともとなかった」と言われ、それなら自分が一人で育てるから、と言うと、今度は「出産後に多額のお金でゆすってきたりしないか」と言って、その後、音信不通になりました。(連絡先は分かるので、一時的に逃げているだけで消息不明ではありません。)

一緒にいる時は優しかった相手に、責任転嫁され、疑われ、失望や悲しみを抱えながら、つわりで吐き続ける毎日です。
相手の収入が少ないため、養育費を取るのも難しいようです。

お腹の子どもにも今いる子どもたちにも、私が選んだ道のせいで苦労をさせることになるかもしれないと思うと、本当に申し訳ないと自分を責め、悔やむ日々です。

それでも死ぬ気で子どもたちを産み育てる覚悟ですが、不安は尽きず、絶望感に負けそうになります。

人を信じたことを間違いだと思いたくはないですが、信じた末に報われないことが多く、生きることに疲れました。

世の中は、心から人を愛して、信じた側が裏切られたり、騙されて損をするような出来事が多い気がします。だからといって、優しさを疑うということが私にはできません。

このような不条理と、どう向き合えば楽になるのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今まで通りのあなたで居て下さい

こんにちは。

私は「死ぬ気で子どもたちを産み育てる覚悟」のあなたを応援したいです。
このような「妊娠」のケースの場合、少なからず中絶を前提としたお話が多いです。しかし、あなたはどこまでも自分の人生の筋道に責任を負い、歯を食いしばってでも子供と新しい命のために生き抜こうとされている。その姿を私は応援したいのです。

とはいえ、一人で頑張りつ続けることは精神的に辛く、時に抱えきれないこともあるでしょう。いまがその時なのだと思います。弱音は弱音として吐きつつ、心が元気を取り戻すことを期して下さい。

あなたは、様々な辛いことがあっても、「優しさを疑うということ」ができないと言っています。それはその通りで良いと思います。また「心から人を愛」することも大切だと思いますし、これまで通りのあなたで居てほしいです。

なにより、その姿を子どもさんたちが見ているでしょう。
お子さんも、人の「優しさ」を素直に受け取り、きっと「心から人を愛」する素晴らしさをあなたから学ぶでしょう。それは、無形の大きな財産を子どもさんに与えることです。それこそ、あるべき親の姿です。

あなたは次のように書いています。
「人を信じたことを間違いだと思いたくはないですが、信じた末に報われないことが多く、生きることに疲れました」と。これは、あなたを応援するために教訓としてほしいと思うのですが、「人を信じ」ることは然るべく段階、道筋を経ていくべきであり、もしもの安全策を常に用意するべきということです。

やはり、「結婚を前提にお付き合い」とはいえ、「予期せぬ妊娠」に及ぶ行為はその然るべき道筋を丁寧に踏んだとは言い難いです。他者を「信じ」ることは、無防備であってはいけません。「信じ」ることの良し悪しと、他人に対する防御策を持つ持たないは別の話です。程よい距離感がどうしても必要なのです。「結婚を前提」であっても他人は他人だからです。ましてやあなたは母親という子どもさんたちに責任がある立場なのだから。

少しだけの軌道修正をして、今まで通りのあなたで居て下さい。
これまで通り、人の「優しさ」を素直に受け取り、「心から人を愛」する素晴らしい母親として。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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公的機関に相談し、助けを求めて下さい…良いんです!

 ご心痛をお察し致します。将来を考えれば不安になることも致し方ないですよね。でも、授かった命です。大切な命です…あなたを頼りにしている、あなたしか頼ることのできない小さな命です。どうか一緒に、懸命に生きて下さい…。
 『心から人を愛して、信じた側が裏切られたり、騙されて損をする』ことはあると思います。もっと申せば人とはそういった存在です。そういった悲しい存在です。だからこそ、そんな辛い人生を支え、見守って下さる仏様が存在します…。
 お相手の男性からの養育費は受け取れないのでしょうか? また、その前に元夫君からの養育費は受け取っているのでしょうか。
 養育費はあなたが欲しいとか要らないと判断するものではなく、それを受け取ることはお子さんの権利ですから、きちんとお相手、並びに元夫と話し合いましょう。
 もちろん簡単ではないでしょうが、せめて一度、公的機関での無料法律相談を利用して弁護士に相談なさって下さい。
 また、現状お困りのことは、出来るだけ御自身のお困りごとを具体的に説明できるようにご準備の上(書面にする等)で、社会福祉協議会等にご相談なさって下さい。
 お子様を抱えて、しかも御自身の苦悩までお一人で抱え込むことは不可能ですし、そんな必要はありません。
 世の中に冷たいと感じる人は多いですが、でも同じくらい心温かい人々が存在しています。ただそんな方にも、伝えなければあなたの窮状は理解してもらえません。
 だからこそ、現状ありのままをそれらの方に正直に打ち明けて下さい。
 「明けない夜はない」と申します。
 少なくとも、あなたを見捨てないという仏様のお慈悲の心を今一度味わい、受け止めて下さい。
 あなたとお子様のご多幸を心より念じ申し上げます…。

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有り難し
おきもち

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