妻が性暴力を受けたことを乗り越えるには
先日、妻の不倫を許せないと投稿させていただきました。その際は色々とご回答をいただきありがとうございました。その後妻とよく話し合ったところ、妻は脅迫や暴行などを受けて無理やり不倫関係を持たされ、性暴力を受けていたことがわかりました。
犯人は仕事の関係者で、その後も様々な脅迫行為やストーカー行為をくりかえす、近所に誹謗中傷や悪口を言いふらすなど反省もせず悪意を振りまきながらのうのうと生きています。
今は犯人の事を許せない、復讐心、怒り、そのような事があったとこへの気持ち悪さ、警察が動いてくれないなら私刑に動くしかないのか、などといった感情がうずまいていて非常に苦しいです。
また、加害者はのうのうと生きており、このような理不尽な事で被害者ばかり苦しめられる世の中についても絶望してしまいました。
どのように考えて乗り越えていけば良いのか、どのような気持ちで消化すればこの先も生きて幸せになれるのか、どうすれば妻の救いになれるのか、もし何かアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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奥さんと一緒に戦うこと
こんにちは。
前回のご質問でご縁がありました。不倫が前提のお悩みでしたが、脅迫の上の性的暴行とはずいぶんお話が変わってきたと感じています。
結論から言えば、脅迫と暴行、これは極めて悪質な犯罪なのですからまずは警察に相談する、弁護士を立てる。刑事と民事両方で徹底的に戦う、この一択です。
映画に「将軍の娘」と言う作品があります。
有名な父を慕って娘は同じ将来を目指し、優秀な軍人になります。しかし、職務の途中で同僚からの性的暴行に遭い、心身ともにずたずたになります。
この事件を聞き付けて父親が、病床の娘のもとに訪れます。
娘は父親が味方になってくれて、その暴行した同僚を必ずや追い詰めてくれるだろうと期待していました。
しかし、父親は娘の耳元でこう囁きます。
今回の事は我慢して、なかったことにしてくれ。
自分の出世のためにこういうスキャンダルは困るんだ、と言いました。
それを聞いた娘は絶望のあまり自暴自棄になって、ついには命を落としてしまうというストーリーです。
一番やっていけないのは、後先を考えすぎてしまうことです。きっとこの娘さんも、父親が味方になって一緒に戦ってくれたらどんなに心強かったことでしょう。
今回、性的暴行の後に向こうからの脅迫が続いているようですから、その脅迫の電話音声なりメールの履歴などをとっておけば十分に犯罪の立証は可能かと思います。
まずは奥さんのために一緒に戦うこと。正攻法で戦うこと。これが最も喫緊にして肝要の事かと思います。
お大事に。
追記
この度は、ご丁寧にご返信並びにお気持ちをお運びいただき誠にありがとうございます。お供えさせていただきます。
しばらくはご心配のことでしょうが、またご相談ありましたらお寄せください。
お大事にされてください。
では。
自然現象(弱肉強食)を受け入れる
人間も動物なので、基本的に弱肉強食。
暴力から身を守ったり逃げたりする努力をし続けなければ、強い者や、弱くても巧みなもの(たとえば蚊は弱いけど、人間の隙をついて血を吸いに来る)に生命や財産を奪われます。
猫の雄は、子連れの雌を発情させるために雌猫が養っている子猫達を皆殺しにする場合があります。
人間も基本的にはそれと同じ。
だからこそ、危険から逃げる注意深さや、法律やコミュニティによる集団の力でジャイアン的な暴力から身を守る必要があるのです。
何が言いたいかというと、
「理不尽だ」という怒りはストレスの原因になるので、「これも自然現象。猛獣や蚊は人の世にもいる。ただ今回は私が逃げ遅れただけだ。」と受け入れた方が、過去にとらわれずに前向きになれると思います。
質問者からのお礼
釋悠水 様
前回に引き続き、ご回答いただきありがとうございました。
妻の気持ちなど色々と難しい面はありますが、今後後悔しないために、悔いのないように、今できること、やらなければならないことをしっかりとやっていきたいと思います。
また、問題に対して逃避したりするのではなく、きちんと向き合って対応していきたいと思います。
ありがとうございました。