DV彼氏と別れてからも辛いです
半年同棲していた彼氏と離れました。
原因は彼からの暴言、暴力です。普段は優しく、大切にしてくれていたので、私もこの先結婚してずっと一緒にいたいと思っていました。
でもつい先日、怒った勢いか首を掴まれ、頭を壁に打ちつけられ、平手打ちをされました。こんなことをされるなら別れたいと切り出すと、そんなこと言える立場じゃない、殴られてでも一緒にいるのがお前がやるべきことと言われました。
恐怖でその場では反論できなかったのですが、その2日後の彼が出かけた隙に家を出ました。
実家に逃げましたが、彼は夜私がいないことに気付くと実家まで追いかけてきました。そして謝罪のメッセージを何個も送ってきていました。無視してるとインターホンを何度も押されてしまったので、家族が警察を呼んでくれて、警察の方はきつく警告をしたのでもう連絡は来ないと言ってくれました。ストーカー、DVという案件で扱われました。
本当なら離れられてホッとするはずなのだとおもうのですが、心がざわついてふとした時に涙が出てきます。それも怒られている場面をフラッシュバックして出てくる恐怖の涙の時もあれば、また彼に会いたいという寂しさからの涙の時もあります。
将来一緒にいるとまで言ってた私から急に拒絶され、警察まで呼ばれた彼の心境を想像するとその悲しみは如何程だろうと涙が止まりません。付き合っていた期間も、怒る理由はいつも私の過去の恋愛について許せない、好きだから怒るんだと言われていて、ずっと申し訳ない気持ちを持っていました。
今こうして無理矢理離れて、もう暴言を吐かれることも恐怖を感じることもない、と思う一方で罪悪感が溢れて止まりません。
この感情はいつか消えるのでしょうか。
彼と連絡を取ろうというつもりはありませんが、今の彼の心境が分からないからこそ不安でたまりません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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安全な環境に身を浸しつつ、少しずつ過去の事を整理して
こんにちは。
「半年」間、「暴言、暴力」を受け続けたのですね。相当、辛かったでしょう。これだけの長きにわたる間の心身へのダメージは簡単に癒えるものでも、整理できるものでもないでしょう。ただ、あなたはご自身の心と体の健康を取り戻すために正しい選択をした、この事実を大切にしてください。
あなたは、これほどの扱いを受けても彼のことを思い遣って「罪悪感」に苛まれるのですね。人の気持ちを思いやる優しい心の持ち主だからでしょう。あなたから「急に拒絶され、警察まで呼ばれた彼の心境を想像」して、「その悲しみは如何程だ」ったろうと思う。あなたの心の持ち様が伺えます。
ただ、これは時間をかけて納得していっていただければと思いますが、彼が「将来一緒にいる」と言っていたのは、あなたを支配下において「一緒にいる」という意味だったのだと思います。それは、愛という言葉をあえて使うなら、彼自身の歪んだ自己愛を充足させるためだったのだと。
彼は、「付き合っていた期間も、怒る理由はいつも私の過去の恋愛について許せない、好きだから怒るんだ」と言っていたそうですね。これは、言葉を換えれば独占欲のようなものでしょう。つまり、自分が一人の女性を過去から未来に渡るまで思い通りに独占できなかったから悔しい、自分のプライドが傷ついた、という理由から「怒」ったのだと思います。あなたを「好きだから」というより、何より自分を「好きだから」です。
人一人の「過去」(恋愛を含め)を、他者が専有したり思い通りではなかったと言って非難することは出来ませんし、やってはいけません。それは、完全な驕りです。人を尊重し愛するという基盤さえない考え方であり、行為です。
あなたは、この考えの支配下にあって、その理屈の独特な正しさに考え方も感情も合わせるようになってしまった。「ずっと申し訳ない気持ちを持」たざる得なかった。それが今の状態なのでしょう。
ただ、今はこの様な考え方の下にはなく、安心できる家族の中で落ち着いてご自身の気持ちを大切にできる環境下になったのでしょう。今は、その環境に身を浸しつつ、少しずつ過去の事を整理しつつ、本当に人を愛するということの安心と喜びを実感できるようになっていただければ、と思いました。
お大事に。
2つの対策が、大切だと思います。
激しく揺れ動く辛く悲しいお気持ちに、深く思いをいたします。
この方とのご縁には、現実的には未来はありません。
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、普段の優しい彼への離れがたい気持ちや、私がいないと彼が心配、彼は変わってくれるという願い、そして、変わろうと努力するけれど、結局、暴力行為をする彼、という複雑でそれぞれ強い力を持った気持ちが絡まり合って起こることで、共に過度に相手に依存してしまう、いわゆる共依存といえる状態なので、そこから改善していくことは困難です。
ですので、実家に避難して警察を呼ぶという対応はとても賢明なご判断だったと思います。
私たちは「赤信号は止まる」などの交通ルールを、皆が守るので安心して通行できるわけですが、衝動的に赤信号でも突っ込んでしまう人がいると大混乱になります。ほとんどの人がルールを守ることができるのは、それぞれの自身の心の制御機能、ブレーキ機能が正常に働いているからです。
DVで「暴力してはいけない」という当然のルールを逸脱してしまうような人は、その心のブレーキ機能が壊れてしまっています。さらに、自制心が壊れてしまった場合は、危険性が高くなります。より、執着してしまいストーカー行為などがエスカレートすることがあります。このまま収束することを願うばかりですが、「もしもの場合も想定して対策すること」が大切なことの一つです。
本当は、その方自身が、心の治療を受けるべきだと思いますが、ご相談者さまがそれをできるわけではありません。信頼できるその男性の友達などに、彼のことを思って行動してもらえるようにお伝えして、心が制御できなくなるようなことが無いようにサポートしてもらうこと。また最悪の場合も想定して、もしもの時はどうするかを考えておくことだと思います。
そして、もう一つの対策として大切なのは、ご相談者さまが早くこの気持ちを切り替えるためにも、新しい方とお付き合いされることがあると思いますが、もしかすると、また、同じようなタイプの方を好きになってしまって、同様の苦しみや被害に悩まされてしまうことがあるのではないかと危惧します。
DVについての本を読むなど、ご自身の心を見つめること。そしてその状況を回避する心構えなどについて理解を深められることが、ご相談者さまの将来の幸せにつながっていくのではないかと思います。