母の借金を父に話すべきか隠すべきか。
先日、70になる母の何度目かの借金に私が気づいてしまいました。母は昔から借金を繰り返し、バレては父や親戚に精算をして貰ってきました。自己破産もしています。反省する、二度としないといいながらその後も繰り返しました。
借金の内容はほとんどが自転車操業で、はじめはちょっとした服を買ったり、見栄っ張りなのでお金がないのにお食事会にいくなどで少額から少しずつ膨らみ、総額でいうと2000万は借金に消えました。ブランド物など物は買っていません。見栄を張った交際費です。
その母は15年ほど前に、自分が自己破産して借金ができないからと、姉2人の名義や父の名義で借金し、姉の貯金や保険の満期金まで使い込み、私がヤミ金などに連絡し父の貯金で精算しました。
その時子供の名義で借金すること、姉の貯金に手を出すことが最低だと娘たちできつく責めました。もう二度としないと母はいい、父も離婚せず、そこから穏やかに過ごしてきました。
ですが、私は勘が鋭いところがあって、なんとなく母の言動に違和感をもち、追求したところ、消費者金融に130万の借金をまたしてることが分かりました。どうするつもりだと聞くと、生命保険の死亡保険(老衰でもおりるもの)で自分が死んだ後で払えるようにしていると言われました。
母は何か、心の病気だと思います。
今私たち娘が悩んでいるのは、この事を父に伝えるかです。父はもう80です。ストレスに弱く、ここにきての母の裏切りを知れば倒れてしまうと思いますし、離婚になるかもしれません。
姉は父の体調を心配し黙っていようといっています。私も母が自分の保険金でなんとかすると決めてるなら放っておこうという気持ちと、知ってるのに黙ることで父を騙しているようで心苦しいです。
知らない方が幸せなこともあるけれど、知る権利もあると思うのです。父は少ない年金からやりくりして、私の息子の学費を出してくれました。母は若いアイドルのコンサートや、食事会にちょくちょく出掛けています。反省はしていません。
私たち娘は、父に話した方がよいでしょうか。それとも、知らせないままがよいでしょうか。長くなりましたが、お声をいただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
まずあなたの、娘さんたちの「幸せ」を明らかにするべき
こんにちは。
「私たち娘は、父に話した方がよい」かどうか、という大変難しいご相談です。この質問はあなたの文中で言い換えると、お父さんは「知らない方が幸せ」か否かという問題とも言えるかと思います。
これは、このハスノハでの「幸せ」についての質問に共通する回答になります。つまり「幸せ」はたとえ身内であっても、当事者以外の誰かが何をもって「幸せ」とするかを決めることはできないという事です。問えるのは常に自分にとっての「幸せ」です。
先ず、あなた或いは姉妹にとっての「幸せ」とは何か、これを定めることです。
「離婚」になっても仕方がない、家族の一員としての母親でなくってもいいと思うのか。それとも、浪費癖があってもお母さんはお母さんであり、娘である自分、自分たちがそれを徹底的に付き合い続ける。どちらが、あなたにとって「幸せ」ですか。どちらを望みますか。
もし後者を望むならば、あなたが心配してるように心の病と言う意味でのサポートが必要になるでしょう。心療内科への通院、財産管理を徹底的にする。一定の拘束力がある、借金ができないようにする措置を取る(貸付自粛制度)。お父さんにも極力話さない。
もし前者であるならば、自分の気持として、あるいは娘さんたちの総意として、決断として折を見てお父さんにお話しする必要があると思います。
一例です。
どれだけ助けても、愛情を持とうと思っても、裏切られ続けるのは耐えられない。反省していないようだ。私たちは信頼しあえる関係を幸せだと思いたい。だから、私たちはもうお母さんをお母さんと呼ぶことは難しいけれども、お父さんには私たちの幸せを共有してほしい。でもお父さんにとっての幸せはお父さんが決めることだから、ここから先はお父さんの思うようにして、と。
何にせよ、まずあなたの、娘さんたちの「幸せ」を明らかにするべきです。
追記
この度は、ご丁寧にご返信ならびにお気持ちをお運びいただき、誠にありがとうございます。嬉しいと共にとても励みになります。
回答を丁寧に受け取っていただき、私も背筋が伸びる思いです。今後またお役に立てることがありましたら、どうぞご相談をお寄せください。
重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
質問者からのお礼
問えるのは常に自分にとっての「幸せ」です。
この言葉ではっとしました。ありがとうございます。こちらのページを姉たちにも見せ、話し合いたいと思います。親身になってお答えくださり、教えをいただき、深く感謝いたします。