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夢を叶えられなかった私、叶えた人

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

幼い頃から私には夢、やりたい仕事がありました。あるスポーツの選手になりたかったです。
専門性が高いもので、子供のころから始めなければ叶うことはありません。
必要なものはある程度お金がかかるし、練習場はそこら辺にあるものではないので、金銭的にも送り迎えなど、親のサポートが必要不可欠なものでした。

私はそのサポートが得られませんでした。子供のころから掴みたかったチャンスでしたので、何度も何度も親に頼みましたが無理でした。
プロフィールに記載していますが、母親は人格障害の疑いのある毒親で、私がお願いをすると「なんであんたにそんなお金かけなきゃいけないわけ?」と何度も怒鳴られたのが何年経っても離れません。
選手が無理なら、サポート役と思い勉強をし、留学を目指しましたが、また「なんであんたに金かけなきゃいけない」と怒鳴られるのが怖く言い出せませんでした。奨学金も応募しましたが、親の所得を申請すると全て落ちました。「うちはお金がないの!」と母親はよく言っていましたが、自分が大人になり振り返ってみると母親は専業主婦でしたがブランド物をたくさん持っていましたし、習い事をたくさんして、マッサージによく通っていました。

夢破れても必死にしがみつきましたが、大学生のときにいよいよ鬱になり空白の数年間がありました。
今は夢からはちょっと遠い仕事をしています。大きなカテゴリーでみたら夢に近いかもしれませんが、本当にピンポイントでやりたかったことからは離れています。

最近私の叶えたかった夢を叶えた人のインタビューを見ました。辛かったのですぐ消しましたが。選手になった人と、その親の会話で、親が
「やめたかったらすぐやめればー?と思ったけど意外と続いたねー!あはははは」と笑っていて、選手も笑っていました。
私が掴みたくても掴めなかったチャンスを易々と掴み、「やめたかったらやめれば?」のスタンス、そして親と子ゲラゲラと笑っていて、夢を叶えている。

悪い人ではない。もちろん苦労もあっただろう。と、自分に言い聞かせていますが、あまりにも自分にとって気分の悪い会話でした。
夢みたものの破れに破れ、なんなら夢どころか生きるので精一杯な私と、親のサポートを得て夢を叶えて親とゲラゲラ笑っている選手。
耐えられません。助けてください。

2023年3月5日 21:01

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの思う人生歩んで下さい…今日からでも。

 おつらいご心中お察しいたします…。
 「親ガチャ」などと言われますが、子にとって親は選べませんものね…。
 でも、親の側も子は選べないのです。『生んどいて何よ』…とおっしゃられるかも知れませんが、子に恵まれるかどうか、恵まれた子をどう育てればよいのか(初めての経験なのに「失敗」は許されませんし…)、また同じように育てたつもりでも兄妹の性格が随分異なっていたり…子は親の思い通りにならないものです。
 つまりは、人間 親子であってもそれぞれだということです…「別人格」なのです。
 「親とゲラゲラ笑っている選手」が羨ましいですか…。そうですよね…夢を叶えたのですからね。
 でも、「親とゲラゲラ笑っている選手」の裏で、同じ競技にお金、いえそれ以上に大切な「人生の全て」を賭けて、でも思ったような結果が出せなくて辛い思いを抱えて生きている方が圧倒的に多く存在するのです。
 どんな競技、業界においても「一角の存在」に成れるのはごくひと握りの人だけです。もちろんそれでは割に合わない、とてもそんな努力できないと多くの人が最初から挑戦を諦めます。でも、もちろん挑戦しないのですから、その世界で何かを掴める可能性はゼロです。
 いかがでしょうか…。
 人はそれぞれの人生を置かれた環境の中で必死に生きています。いえ、生きるものです。
 あなたは御自身を見つめていますか…。
 見えてくるのは「人格障害の疑いのある毒親(お母様)」「夢を叶えた(らしい)よく知らない親娘」ばかりということはありませんか。外ばかり見ていると、自分を見つめないと、いえ、「自分から逃げる」と自然とそうなっていきます。
 「人生はやり直すことは出来ません。でも、見直すことは出来ます。いつでも…」
 あなたはまだ20才代…これからの様々の可能性を秘めている身です。自分ではそう思っていなくても、傍から見ればそれは間違いないことです。
 さあ今一度御自身を見つめ、今の人生に不満あれば変えていきましょう…。
出来ることから手を付けて、満足のいく、納得いく生き方目指しましょう。
 あなたには仏様が御一緒下さっています。
 安心して、何にでもチャレンジなさって下さい。
 私も陰ながら応援しています…。 

2023年3月6日 10:09
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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

丁寧な回答いただきありがとうございます。
何度も読み返させてもらっています。20代後半ではありますが未来が明るいものになるよう自分を保ってみます。ありがとうございます。

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